「ただいま」とあなたが言う
「おかえり」と私は応えてお鍋を火にかける

リビングにいるあなたを見ながらキッチンに立つ
別々のことをしながらも同じテレビを見る
厳密には私は音を聴いているだけだ ...
白いシーツがうねりながら迫ってくる。ぼくはおおきなベッドに
いる。シーツは生き物のようにぼくのからだを捕らえる。シーツ
に巻き取られると、頭まで包まれて目の前が暗くなる。シーツが
締めつけてきて ...
くちびるをとがらせて
こいしをけとばす
りょうてはせなかでむすび
あかねぞらにあかとんぼ
こころはくすぶって
やりきれないりゆうが
くちをついてこぼれだす
きのうはだいすきなあのこを
...
空を見る人に詩はいらない
ほんとうに
空を見る人には

月日星の巡りや
吹く風のわけを思う人には


咲く花を知っている人も
詩を欲しがらない

花が咲くということの意味を
ほ ...
授業が終わると、真っ先に教室を出る
いつもなら軽音楽部の部室で
とりとめのない話をして
演劇部の発声練習を聞きながら
ひとりの娘の姿を追いかけるのだけれども

夏休みの間、炎天下の中ひたす ...
異常な口で笑い
異常な声で笑う少女
異常な聴覚を持ち
異常な音を始終聴きながら


異常な躾を受け
異常なしきたりの中で
異常な発達を遂げ
異常な涙腺を持つに至る


異常な感 ...
秋の花が
咲き乱れている

ほら
こんなに可憐な
宇宙が咲いている

秋の花が咲き乱れて

もう
夏の灼熱には
戻れない
すえ永い福の西
各駅で降りる
八幡様が好きだった
でもいつからか裏切ったような気持ちで
お参りはしていなかった
日曜日の境内はそれでも静かで
巫女が作務衣の神職に何か指示を仰い ...
何だってんだ俺は!

何だってんだ俺は!

何だってんだ俺は!

何だってんだ俺は!



ああ、何だ!何だ!

何だってんだ!

ああ、何だ!何だ!

何だ!何だ!
...
きっと“ふとっちょさん”はいるよ
そう言ってあの子は
きっと“ふとっちょさん”はいるんだよ
そう言って何処かへ


周りの人間の身にもなりなさい
そう言って母は
周りの人間の身にもなり ...
彼と会うことは二度とないんだ
夕べ辞めてしまった というよりも
入ったばかりだったな 歩く
どうしようもない自分の人生を照らし合わせて 
話したことすらなかったけれど
歩いてきた

適当 ...
僕の中の皮肉な哀しみに
黄昏色のトッピングを施したら
あまりに見事な出来映えだったんで
みんなに見せたくなったのさ

僕の中の卑怯な痛みに
暗闇色のリボンを結んだら
あまりに可愛いら ...
秋のひかりが青く透けている

夜の名残か虫の音がしている

どこか遠くで冷やされた風が

くすぐるように頬をかすめた


日曜の朝は自室に引きこもる

朝刊は長ぐそで読んでしまったから

買っていた何 ...
緑色を青というのは信号だけだと
白線の前でブレーキをかけ思う
嘘でも慣れてしまえば
覚えてしまって逆らう必要もなく

立ち止まらなければいい
音楽を聴いて風景をながめて
ハンドルと時間だ ...
ウルル 〜エアーズロック〜



気を失うほど大きな岩

アボリジニーの聖なる地

地球のへそと言われる大きな岩

幾億年、赤い砂漠で時を待つ

風よ、太陽よ、月よ、、星よ
...
これが時代ってやつか
取っ手なんかどこにもない
ただやけに研ぎ澄まされた杵に ささくれ一つないのは気になる
どこからが錆びかと眼は垂直かつ平行移動しているが
空間はどうも垂直に移動している
...
{引用=翠の眼をした少女が
ふぅわり ふぅわり

信号待ちの交差点で空を昇っていくのをみた
だからたぶん、明日は雨が降るに違いないのだ
今は心が浮き立つような白けた曇り空から
じぃっ
...
言い訳はしたくないから
時間をハンマーで叩いてみた
うまく割れてくれない
容赦なく体にくいこむから
熱をなだめているムノウ
大きなちいさな空間


何気なく
みつけた意外なカタチに
...
おはよう

今日も世界は
美しいよ
煙突から出る煙みたいに

心の苦しみ

昨日までの痛みが

一息に吐き出せたらいいのにね

校庭を走る小学生は

その背中に

光る汗や

明日のご飯がつまっているのかしら ...
たばこ吸いますが
人混みの歩きタバコなんて
したことありません

歩きながら吸うのは
それはそれで気分いいんです

プッカーっと遠慮なくできる道なら

たばこ吸います
たばこ好きで ...
白い手に染み込んだ赤い血で喉を潤して
鮮やかに描かれた絵画のような貴方の横顔を
飽きもせずにずっと見ていた

そっと頬を寄せる薄い口紅の色が跡に残る
街の喧騒から遠く離れて子供達の笑い声が聞 ...
出産を見たことがあるよ
血にまみれて泣きながら
引っ張りだされ
お湯できれいにされると
もう大人びていた

グランドキャニオンに行ったことあるよ
途方もなく広いから
アク ...
元気を出してくれ
おいしいものを食べよう
元気を出してくれ
とりあえず元気を出して
元気があればなんでもできるらしい
だから元気を出せばなんでもできるかもしれない
ラーメンを食べよう
肩胛骨を開け
カ ...
お風呂上がりはボディーバターで香りをまとう。どう、美味しそう?

綿棒の大活躍によりアイラインがしっかり落ちる

寝る前のリップクリームは忘れない
プチプライスだけど伸びがいいの、これ。
...
色々がもうどうでもいいの
哀しみのレバニラ
わたしの選択は間違っていた
わたしの選択が間違っていた
お台所で腐臭に咽び
ごめんなさいを唱えてる
明日の朝餉も残りもの
疲れたま ...
平行に並ぶ名もなき ひとびと
ひだまりに眠る消火器のように
ここはとても静かだ
行きつ戻りつする僕を
そう眺めないでくれ
悪気はないから 嫌わないでほしい

見渡す限りの名もなき ...
{引用=

それは、思うよりも
地理的分布や生息環境に左右されるのです
砂漠を好んだり 湿気や樹上を好んだりと、
生きていく条件は限られているのですから、
あたしという種は、そうせずには生 ...
雲 中なのだ 走らせていく
車を 見えないのも
暗闇の 鳥が飛んでいくのが見えた
暗闇の この僕には言葉もなく 姿

誰か ああ何の自信もなかった 部屋も
待っているのか 声で 見えたのが ...
天井の電球をひねるために相応しい
高さにまで積まれた
人一人の半生の記録集から
無雑作に選んだ一冊を
うすい指腹で繰ってゆく
健康な子どもに絵本を読み聞かす
古めかしい速度で


い ...
日付順文書リスト
タイトル投稿者カテゴリPoint日付
夢のマイホームは今も智哉自由詩409/10/4 21:01
白い記憶殿岡秀秋自由詩209/10/4 21:00
夕暮れの公園ミツバチ自由詩7*09/10/4 20:54
詩の中のかわず小池房枝自由詩509/10/4 20:48
世界の終わりwithin自由詩16*09/10/4 20:23
異常ゴースト(無...自由詩4*09/10/4 19:11
コスモスの花言葉風音携帯写真+...209/10/4 18:55
深緑フミタケ自由詩3*09/10/4 18:35
何だ金井省悟自由詩109/10/4 17:33
母娘ゴースト(無...自由詩1*09/10/4 17:15
辞めたことの、男番田 自由詩209/10/4 16:50
同情nonya自由詩4*09/10/4 16:46
秋の午前が青かった吉岡ペペロ携帯写真+...509/10/4 16:32
信号のある道砂木自由詩7*09/10/4 15:06
ウルル 〜エアーズロック〜橘祐介自由詩209/10/4 12:56
もちにつかれて佐々木妖精自由詩2*09/10/4 12:16
わたしが消化していく筈の明日はあぐり自由詩5*09/10/4 11:20
ピースsya自由詩109/10/4 10:36
おはよう風音携帯写真+...409/10/4 10:22
chemnymarica...自由詩0*09/10/4 9:12
嫌煙家な皆さんへよーかん自由詩4*09/10/4 8:49
人殺し風見鶏自由詩109/10/4 6:29
経験が人を成長させるならsnowwo...自由詩3*09/10/4 6:20
スロエガートモロウツキ自由詩009/10/4 4:24
寝る前儀式つゆ自由詩3*09/10/4 2:26
レバニラ鎖骨自由詩509/10/4 2:08
シンメトリー小林 柳自由詩1*09/10/4 1:51
【@】月乃助自由詩6*09/10/4 1:29
雲は忘れて歩く僕に番田 自由詩109/10/4 1:25
「わたし」の日記かいぶつ自由詩9+09/10/4 1:15

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加筆訂正:
もちにつかれて/佐々木妖精[09/10/4 12:17]
フィクションです
この世界の片隅のバランス オブ パワー/N.K.[09/10/4 9:53]
第五連を修正しました
この世界の片隅のバランス オブ パワー/N.K.[09/10/4 9:35]
縦書き表示になおしました。
5.77sec.