デパートの屋上か、蜃気楼の摩天楼。
魂の旅路を終えたばかりの革靴は雄弁に語る。
朽ち果ててゆく外観よりもむしろ
室内のほうに目を向けなければならない。
取り残された額縁の裏には
「数に還元 ...
すっかりと枝を払える紅葉の木何だか女の丸坊主の
もんもんと考えあぐね外へ出て晩秋の空見上げている
雲が
太陽を隠しています
きっと
あの向こうには
壮大な楽しみがあります
だけど、それを
雲は
わたしに
見せてはくれません
こどもの頃
おとなが見せてくれなかった
テレビドラマを
思い出します ...
携帯が鳴り響いた午前3時半
君からの着信だったらいいのになぁ
携帯開けてみようものなら
いつもと変わらない迷惑メールだ
明日のことを考えて
生きていくのはもう疲れた
通り過 ...
ありゃあ
ぜったい略奪婚の
名残りだぜ
衆人環視の中で
父親が娘を連れて
バージンロードを歩み
花婿に手渡す
なんてさ
敗れた族長が
征服者に
降伏の証として
自族 ...
子どもの時分の悪ふざけがすぎたとはいえ、
障害者の脇を真似して歩いた友人はやりすぎた。
そして、注意するつもりで頭をひっぱたいたあのおじさんもやりすぎだ。
そっちが正真正銘の障害者だった。みんな ...
おれは酎ハイ
ふたりは生中
途中下車して駅前の
会社の帰りやきとり屋
仕事の話
お互いの主張
多少気まずくなる話
家族の話
時計を見ると
もう ...
突き破れないでいる
太い風が渇いている
誘われる粒子たちよ
きみらは何処へゆく
精神に吹く風を幻視
声が虚無を連打する
突き破れないでいる
太い風が渇 ...
「いやー、おもろかったなー」
「おもろかった」
「ほんまにおもろかった」
「今日も元気な松喬さん見れて良かった」
「うん良かった」
「いやいや、まだ死んでないから」
「まぁそりゃそうやねん ...
大人になったぼく
いくつも季節を巡る
思い出のバルーン
子供の頃の情景が
心に浮かぶ
裏の小径を通り抜けて
新しい世界を探検した
どこまでもどこへでも
夢と現の区別なんか知らな ...
弱った体を
引きずって
苦しみが
背筋を
走ってゆく
遊びがない
楽しみがない
胸が痛い
落ちてゆく
疲れきって
失神する
一番勉強
している
満足!
詩 篇
ああ
...
夕闇のなかでふるえながら
どれほどの
自分の亡骸をみおくったろう
優しいばかりでは生きてゆけないこと
たくさんの人たちに教えられて
それでも
世界をいとおしむやりかたを
変えられ ...
どうしてあなたはいつの日も
そんな前向きでいられるの?
「間違いない」とか「確実だ」とか
そんなに断言できちゃうの?
見て聞かされる側はいつも
思う以上に冷めた瞳(め)で
...
東口改札から
身を投げた二人は
人知れず裏通りを流されて
ライオン像の視界を
斜めに掠めつつ
川底の止り木に引っかかった
三丁目交差点に
打ち上げられた二人は
これ見よがしにじ ...
「ただいまァ。」
八月。
庭の潅木が、白い地面に真っ黒な影をいくつも落としています。
暑い盛りです。
四月から通い始めた保育園から帰った娘は、日焼けの顔で畳に膝を落とし、さっそくブロッ ...
その年の帝王賞は、やや小粒ではあったが、面白いメンバーが揃った。
1番人気の昨年の年度代表馬ダイコウガルダン、2番人気の売出し中だったハシルショウグンが、中央からの3頭を迎え撃つ図式だった。
当時 ...
何処までも真っ直ぐな道を僕はやってきた
太陽光線がディラックの海を撫ぜる
学術研究都市へ続く道と
凪の無い海に至る道
面倒な事は物理学に丸投げして
cobraのshiftを噛ませて ...
{引用=
願いながら、息つぎあがっていく
街をみおろす丘がある
樫の木は、そそり立つそこで、
長いときを枝にのばしながら
すこしもためらいをみせぬ
自然とよぶ惰性などでない意志 ...
僕はいつも僕を超えられない
果てしなく続く日々
立ち止まる時間もないのに
歩きだすことも
戸惑ってる
僕はどこへ行けばいい?
行き先もわからぬまま
また朝が来る
太陽が ...
赤い紅、鈴虫の声
夏の光を殺して空に唄う
君の細い肩、狂おしく
すべてが溶けて時は止まった
どうしてまた帰ってきた、何もないこの場所に
鈴虫の声
今年もまた聞こ ...
空は遥か遠くまで透き通って
あの日よりもずっと現実的です
立ち並ぶ家や 生い茂る緑が
白い光を乱反射しています
眩しいけれど
それでも空を見上げたままでいます
あすこにいる野良猫も ...
メガネをかけた、小さな年老いた首相は、辞職を宣言する。
彼に炊かれたフラッシュは、孤立を強いる。
「我々」は「君」と「僕」に無限に分割される。
かつて、「我々」と、語った唯一の宇宙は、 ...
所詮ハグルマは噛み合わないって
そんな嘘いつ覚えたの
きっとナニカノマチガイだと
逃げまとう僕の姿が
滑稽に映ったのだろう
気圧差でどうにかなりそう
無理矢理手も離されて
何もな ...
君は僕のヘロイン
僕を酔わせてくれないか
君の真っ黒い瞳の中に住んでみたいよ
森で戯れる少女と友達なんだって?
僕にはゲイの友達しかいないよ
さよなら月の国の友達
僕たちは地球という星で
...
避ける
ただ ひたすらに 避ける
なぜなら 俺には
底なし沼の上を行く
トリプルアクセル的跳躍力がない
流す
ただ ひたすらに 流す
なぜなら 俺には
成功の糸にし ...
かわいい
かわいい
マー君
他人だけど
我が子のように
かわいい
つい手が出る
おせっかいな
自分に気付く
マー君と共に
成長して行く
樹木のふりしたブロンズの支柱から
つり下げられた
仄かな風にそよそよと揺れるシルク
柔らかすぎる壁の中に
たたずむものは何だろう
揺れるシルクの隙間から
薄茶けた蝋のような
立体 ...
水の中をただよう雪に視界を塞がれた
ちいさなちいさな世界
舞い上がる光のカケラは静かに 足元を通り抜け沈んだ
あの日のきみが閉じ込めた物語には今も雪が降っている
止まったままの ...
こんなにも苦しいとは
まるで、恋に焦がれる少女のよう
彼女は私を好いてくれている
とても嬉しいことなのだが私は臆病で馬鹿だ
答えることも何もできない
抱きしめてくれるのは構わない ...
日付順文書リスト
タイトル
投稿者
カテゴリ
Point
日付
図式
プテラノドン
自由詩
2*
09/10/3 17:24
晩秋
生田 稔
短歌
1
09/10/3 17:09
こどものわたしたち
小原あき
携帯写真+...
4*
09/10/3 16:56
携帯が鳴り響いた午前3時半
ark-ey...
自由詩
1
09/10/3 16:42
バージンロード考
青い風
自由詩
5*
09/10/3 15:11
ひきつり
プテラノドン
自由詩
1*
09/10/3 15:09
おれは酎ハイ
吉岡ペペロ
自由詩
7*
09/10/3 14:46
虚無の連打
〃
自由詩
2
09/10/3 14:39
真夏の喫茶店
捨て彦
散文(批評...
0
09/10/3 13:56
区別
リタ。
自由詩
1
09/10/3 13:00
老体
ペポパンプ
自由詩
5*
09/10/3 12:19
詩 篇 の た め の 試 論
るか
自由詩
5
09/10/3 12:06
博愛主義
八月のさかな
自由詩
4
09/10/3 11:57
ホウソウ (哀愁ポジティブ)
邦秋
自由詩
1*
09/10/3 11:11
新宿追分恋之道行
nonya
自由詩
7*
09/10/3 9:18
夕暮れ
オイタル
散文(批評...
3*
09/10/3 7:33
「名」馬列伝(10) ナリタハヤブサ
角田寿星
散文(批評...
2
09/10/3 7:12
太陽
透明な魚
自由詩
2
09/10/3 2:36
October hill/神無月
月乃助
自由詩
6*
09/10/3 2:08
孤独な踊り
ヒロシ
自由詩
1
09/10/3 2:05
秋に果つ
橘祐介
自由詩
4
09/10/3 2:04
Infinity
小林 柳
自由詩
3*
09/10/3 1:24
神の振らないサイコロを人は振る
ブライアン
自由詩
2*
09/10/3 1:13
ハグルマノチガイ
葛西曹達
自由詩
0
09/10/3 0:32
ヘロイン
ゆりあ
自由詩
4*
09/10/3 0:24
逃亡
花形新次
自由詩
1+*
09/10/3 0:16
マー君
ペポパンプ
自由詩
4*
09/10/3 0:00
不可侵領域
kauzak
自由詩
5*
09/10/2 23:18
スノードーム
湖月
自由詩
1
09/10/2 22:32
独断と偏見
愛の嗚咽
自由詩
0
09/10/2 22:19
4226
4227
4228
4229
4230
4231
4232
4233
4234
4235
4236
4237
4238
4239
4240
4241
4242
4243
4244
4245
4246
4247
4248
4249
4250
4251
4252
4253
4254
4255
4256
4257
4258
4259
4260
4261
4262
4263
4264
4265
4266
加筆訂正:
赤い羽音共同募金
/
服部 剛
[09/10/3 5:17]
終連を書き直しました。
7.27sec.