誰も知らない防波堤
僕は何かに問いかけた その知ろうとする命であることを
緑は 手のないそこに 記憶するようで
じっと見つめるように 魚たちの中を何もないのだが
そこだった ただ鏡 中のないも ...
彼女百合と書いて
ひめゆりと読むように
彼雨は
ひさめと読んでください
迷走する風力
台風に煽られて
ざんざか雨が降っています
金木犀の封印は解かれました
次に開かれるのはさざ ...
風がやんで小雨になっていた
台風がそれたかのようだった
それはつかの間で
街路樹を折り散らかして風が暴れだしていた
明日の出張はなしだな、ガムを噛みながらそう思った
...
寂しさを違う誰かで埋めるなら きみってわたしのなんなんだろう
つまらないメールの返事に白けては アドレス帳から消すか迷う
疲れてる?そうなのだったらそう言って 無機質な文字、色もつけずに
...
怒りの拳を
上げよう
骨無しのタコには
ならないで
去勢された
男ばかりの
この世の中に
男の中の男が来たらぬ!
自分の意見を言う事に
はばかりを感じ
感情に振り回される
...
いのちのことをかんがえたら
泣けてきた
あたしは今日も
わらって
風のにおいをすいこんで
ともだちに手をふって
少しだけお酒によって
歯をみがいて、ねむる
いのちのことをかんがえた ...
捲っていた世界は
去年描いたスケジュール
それに気付かずに
新しい世界をさがしていた
君を絞ったら
苦い味がしたので
わたしはすぐに舌を離したのだけれど
もうその時には既に
夜空の ...
貴方は好きだと言った
別に自分に向けた
言葉じゃないとわかってるけど
期待して
良いですか?
勘違いして
良いですか?
それだけ
そんだけ
貴方が大好きな ...
かけがえのない友が
生きる場を失い
追い詰められてゆく
無慈悲な社会の偶像に
人波の渦の中で立ち尽くす僕は
只、拳を握り締めている。
君に電話するといつも ...
ふしあわせをキモチイイと勘違いしてないか?
せつなさは上等だとムヤミヤタラに思ってないか?
ただ喜びを、喜びだけを
求めよ。
うちがわからこのからだ、食い破 ...
正しいことを証明するのは、非常に難しい。
間違っていることを証明するのが、はるかに簡単だ。
わざと矛盾した仮定をして、それが間違っていると証明する。
そんな回りくどいやり方をしな ...
鳥を探して
走り続ける
ごおごおがつがつと
びくびくがるがると
僕の体の音が聞こえてくる
耳の奥で
耳の奥で
目に見えない僕の音
個性とかアイデンなんとかとか
アプリオリとかDN ...
二十歳すぎの男が
号泣という言葉にふさわしい
滂沱の涙を流して
人目を憚らず泣いていた
その涙は僕には絶対に経験できない
と
断言出来てしまう自分のこれまでの生きざま
が悲しいの ...
屋上で風をみていた君とわたしの背中には羽が生えない
望んでいないところに種は蒔かれない
潤いなどない足の付け根にいつも息を吐き出す他人には
顔がないものだから頭のなかで君の眉間のしわを貼り付けて ...
計量カップを
手に入れて
ちょっきりちょうどを
量れたら
大人になったと思ったよ
ちょっきりちょうどを
差し出して
おんなじくらいを
もらったら
社会人だと自画自賛
計量カ ...
早朝
タイヤチェーンの着脱場を通過
車は
白河から羽鳥湖高原へ疾走する。
すれ違う車両はなく
道路上には数羽のカラスが
カラスはよく肥え
このあたりのもの生りの良さを示す。
態 ...
著者二十代で刊行した第一詩集から第七詩集まで、
半世紀に渡る鋭利な感性の詩編とエッセイからなる一冊である。
この凝縮した水野ひかる氏の世界は、
幾重に年月を経ようとも衰えない「女性力」を感じる。 ...
本屋で居合わせた人の顔を見て
奇遇ですね
と、会釈こそすれ
とりたてて話す事も無く
本の波に逸れていく
濡れそぼった傘の先
伝う雫さえ落ちぬ間に
外は雨
早い台風の予兆をはらん ...
あおとあかと たまにきいろと
あとはいらない
たいくつと思ったことはない
ただ
まいにち日が暮れかかって
あかりがぽつぽつともる
これはうつくしい
じっとまえ見て 風に吹かれて
雨 ...
何もしないで
時間をつぶすのは
大嫌いである。
何かチャレンジ
何か変ったこと
何か違うこと
何か感じる
1秒でも
無駄に
したくない
何かしら吸収したい
変った人
...
白鉱夢の中
菖蒲色の風
撫で舞う
堕落白鉱夢
鉱石の空
強張る全身
脱力する開放
無重力感
そして紅華「新緑」
ジェット機を出してくれ
ソコトラ島から恐山を経由してジュノーに向かうんだ
そしたらジェットはあんたの好きにしな
神様、僕はいつのまにか成功していたよ
だって命は赤々と燃え
風にそよぐ ...
夜更かしの羊飼いは大層身軽で
わたしの寝室へ夢のように舞い降りては
夜毎数字をひっくり返す
空がまるで海なのよ
わたしはちぎれながら泳ぐ
よれた真夜中を
雨に打たれるカラス ...
車輪の一つ取れた車が
鳶のように夜の道路を柔らかに滑っている
その滑空は
ときに私を恐ろしくさせる
明けることのない夜の中
草を撫でる風のように
その車は
欠落していることを感じさせずに ...
迷子のきみはどこへ行く
手招きしている水辺の鳥が
晴れの舞を披露している
ぼくは明日へ帰れない
目を閉じれば夢の中、(嘘)
頭は枕の上 の ママ
魂は離れている ...
人を想い、国を想い、
世界を想い、心を想う。
この世界は繋がっていて。
私たちはいつだって一つで。
あなた達のその瞳に映る青も、
その耳に触れる風 ...
ときどき僕は
草のなかを歩いてみる
さらさらと風が流れてゆく
草穂が膝頭を撫ぜれば
なつかしい思いに満たされる
ときどき僕は
人に話しかけてみる
ときどき
誰とはなしに笑いかけ ...
9月6日と、今日が
僕の誕生日です
誕生日なんて
年に一度あれば充分だけれど
ふえたら、ふえたで
うれしいものですね
あんたさぁ
いっつも いっつも
死にたい、死にたい っ ...
風邪気味の小径を両足で押してる音
ビニール傘をバタバタと
夜には嵐がくる
昼のうちに温かくしておかないと
熱が口から飛び出してしまう
コーヒー屋さんでココアを飲もう
ぼんやりと流れ ...
春を待つ桜切らるる悲しさよBSにみちを譲るためなり
とび出せば妻の車は坂登り曲がりてゆくなり朝7時半
日付順文書リスト
タイトル
投稿者
カテゴリ
Point
日付
夕暮れのベンチで僕は
番田
自由詩
0
09/10/8 0:28
オクトパス・ガーデニング/ざんざか雨とさざんか
海里
自由詩
1
09/10/8 0:14
どこで生まれ、どこで消滅するのだろう
吉岡ペペロ
自由詩
7
09/10/8 0:06
偏愛メランコリー
あぐり
短歌
3*
09/10/8 0:00
爆弾
ペポパンプ
自由詩
5*
09/10/8 0:00
いきている
森未
自由詩
3*
09/10/7 23:43
チョコレートだったよ
ジャイコ
自由詩
2
09/10/7 23:37
思い違い、勘違い。
ユダ
自由詩
3
09/10/7 23:10
Protest Song
服部 剛
自由詩
3*
09/10/7 23:04
天国計画
笠原 ちひろ
自由詩
2*
09/10/7 23:00
証明
エルメス
自由詩
0
09/10/7 22:53
僕の音
キムラタツオ
自由詩
3*
09/10/7 22:53
号泣したことを後から君が恥ずかしいと思ったとしても
kauzak
自由詩
9*
09/10/7 22:47
名前を教えてあげる
あぐり
自由詩
4*
09/10/7 22:02
幸福な計量カップ
笠原 ちひろ
自由詩
3*
09/10/7 21:57
白河から
……とある蛙
自由詩
14*
09/10/7 21:51
新・日本現代詩文庫59『水野ひかる詩集』
渡 ひろこ
散文(批評...
9*
09/10/7 21:51
タイトル
藤原有絵
自由詩
3
09/10/7 21:25
信号のうた
小林 柳
自由詩
5*
09/10/7 21:18
アンチ・ジャパニズム
ペポパンプ
自由詩
3*
09/10/7 20:16
Poska
夜恋
自由詩
0
09/10/7 20:06
ア・ライフ (a life)
都志雄
自由詩
3+
09/10/7 18:32
オーロラ
ゆえづ
自由詩
9*
09/10/7 17:57
無辺の生
高橋魚
自由詩
2*
09/10/7 16:04
未来への距離
百瀬朝子
自由詩
3*
09/10/7 14:50
このせかいのうえで。
aokage
自由詩
3*
09/10/7 14:48
ときどき僕は
石瀬琳々
自由詩
14*
09/10/7 13:39
誕生の日
鈴木陽一レモ...
自由詩
8*
09/10/7 13:35
オレンジ
しべ
自由詩
0
09/10/7 13:14
坂道
生田 稔
短歌
1
09/10/7 13:01
4220
4221
4222
4223
4224
4225
4226
4227
4228
4229
4230
4231
4232
4233
4234
4235
4236
4237
4238
4239
4240
4241
4242
4243
4244
4245
4246
4247
4248
4249
4250
4251
4252
4253
4254
4255
4256
4257
4258
4259
4260
加筆訂正:
このせかいのうえで。
/
aokage
[09/10/7 14:52]
初投稿なので、軽めのを。何度も修正失礼いたしました。
6.06sec.