タンクトップが好きだったとか
ひといきで伝えきれなくなりました
あおい湖畔で食べたサンドイッチ
今頃土にかえっている

月がきれいねといいつづけて
玄関のドアのすきまから
朝焼けがひきの ...
ありふれたおはなしが
ささやかに座っています

テーブルの上
紅茶が入ったカップの横

読みかけのおはなしは
トコトコ歩きます
誰かの声をとおって
誰かの頭の中へ
沈黙を守って
...
紅葉があんまり紅いから
メールを送ってみたんです
紅葉があんまり紅いから
安心するんじゃないだろかって
紅葉があんまり紅いから
やさしくなってみようかなって


良く撮れた
...
ぼくらはねむい ふりをしながら
つくりたての
ゆめのつづきを 思いだそうとする

モノメズラシサで気を惹きたいんじゃない
それは、結果だ

はるやがいない隙に
どれだけ
パンで ...
脚で立つことの違和感では
耳や指に入り込む砂とは明らかにされずに
厚みですか
では開くのでしょうね
それがそれであるという意味
腕に噛み付くと大きな声を
抄本に
抄本へと
いくつもの皮 ...
こめかみで飲んだ弾丸
胃の中で溶けるのを待っている
ナンセンスな朝

知らない爺さんとキスした日曜の
けだるい舌
チョコレートにシガー
鈍痛の肚裏でわたしは何度も死んだ


二 ...
袖から腕を抜くことを
ためらっていた冬の朝
隠し事はだめなんだって
道徳的に、が口癖の私は
末端冷え性で靴の中が寒い
目が覚める前に
殺してしまえばよかった
なんて
冗談でも言ってはい ...
 最近、4講時の講義を終えて裏門の階段を下りると、そこに3人の女子高生がいつも座っている。まさか、僕のファンだろうか? と思ってしまうところが僕のかわいいところだろう。今年大学に入学した1年はルックス ... {引用=殺風景。つめたい椅子のような
 冬が。ぼくの骨をつかんでいる
  夜は。まばたきをくりかえしている
   枯れた此処に在るのはさ。枯れた現在
    なんでもない路上で生きて。死んでゆ ...
無辺際の空
金属が滑空する
滑らかな肌は
雲の白さに嫉妬する

見るものすべて
聞くものすべて
触れられぬあなたの
裸体を想起させる

悲しいことなど
嬉しいことなど
すべて綯 ...
肺病病みの男と
肺病病みの女が
みすぼらしい格好で
冬の道の真ん中にいる

男は希望に絶望し
女は絶望に希望し
ふたりはディーゼルエンジンの
煤で汚れた街路樹の陰に入る

何もほし ...
何年か待てば
私の細胞はすべて新しくなる
そうしたらこの
君についての記憶も新しくなるのかしら

心臓の一部の細胞だけは
生まれてから死ぬまで
一度もあたらしくなることなんてないらしい
...
お日様が低くなったので
日差しが深く差し込んで
光が木々を櫛いてゆくのか
木々が光を櫛いているのか
銀杏並木はお醤油少し
垂らして焼いた卵色
お砂糖いれて
よくかき混ぜて
くしゃくしゃふんわり炒り卵色
車のスピーカーが壊れたんですよ。
それは、左のスピーカーなんですけども、音が出ないんですよ。
汚職した政治家のように沈黙を保ってるんですよ。
そしたらもうなんか左のスピーカーってめちゃ静かで、「 ...
何かひとつの 削られていく
言葉とはすべてだ
死刑囚の持とうとする
そんな 闇を 僕は手にした



一人の偽善者が
牢屋だ そうして出ることもなく 
部屋の隅のどこへいくのだ ...
セーラー服の袖から猫が出て行った
私は体温が低いから寒さに耐えられなかったのだろう
足下の雑草に霜 しゃくりと踏んで猫を追う

路地裏を右に左に見失い
しまいには何を追いかけていたのか分から ...
いつものように。自転車を漕ぎながら、それ
だけを吐き出す。吐き出す、それだけを、肺
の奥に溜まった、重石のような私を。擦り合
わせる掌に、吹き掛ける私の重さ。こんなに
も温かいのに、早朝の、風 ...
紅葉の葉を見上げたら
葉っぱの裏側見えました
紅葉の裏側は綺麗です

光が透けて煌いて
赤に青に 揺れる紅葉が
なんだか白く見えました

風にゆらゆら ゆらめく紅葉
赤く染まって何想 ...
それから二人は

それからあの街は

それからあの星は

それから

あの大きなカーテンに包まっている
小さな星のように

生まれ
変わっていて
「間違いは誰にでもある」だとか

「罪を憎んで人を憎まず」だとか

そういう免罪符のような言葉は きっと

過失のない過ちに対して使われるべきだろう



いつも 気付くのは 傷つ ...
恋人よ 悲しい冬の朝のにおいを
結び合わせて僕たちは
僕たちを手ひどく扱った
このちっぽけな町を出てゆくのだ

機械油のにおいだとか
缶詰工場の工員のつなぎだとか
狭い路地や貧乏そうな子 ...
こへびちゃんは
友だちがほしかった
遠くへ行きたかった
仲良しをさそった

いっしょに行こう
これ美味しいよ

こへびちゃんは友だちができた
友だちはふえたので
いっぱいできた
...
縮みかけた風船、のよう
ぶるぶる震え

{ルビ人気=ひとけ}のない沼の奥
濡れ落ち葉を恐れない子

カスリーン以来だったの

ねぇ

土手から溢れ波打つ黄金色

ブーツが砂州に ...
俺の臓腑を見ろ
俺の臓腑を見ろよ
ガラ空きの腹腔から滴り落ちる俺の臓腑
静かな臭いを放ちながら床に降る俺の臓腑
もはや曝す以外に手はない
もはや曝す以外に手はないんだ ...
かすかに皮膚が振動していた
配線のくるったモーターが
きみのなかに棲んでいた
やさしいおとだ


ぼくたちのつながりは
こわれてしまいそうになる
緑や青のコードを
指でもてあ ...
開けていく夜を見ながら
ラムネ味の嘘をかじって

昨日の残骸を
集めて寄せて丸めてた

寒いみたいに唸って
たじろぐ僕を気にも止めず

明日の為へのレターセット
薄いビニールから取り出す君

強いと ...
来年の書き初めにはぜひ「普通」と書きたい




今夜 電柱に黄色いペンキで落書きされた「普通」を見ている

焚火の明りに照らされて 


異様なほどに「普通」 ...
オレンジのスプレーでしゅーってしたみたいな空がかれらはすきだった
水色ととけあうようなさわやかさできゅんとする感じがとくに
それにはたまに薄くのびた白い雲がまざって、
そうそれは白い絵の具を指に ...
東北ではとっくに
初雪が降ったそうだ
私は今日も命を無駄にして
偶然に生きている
また会おうね
そう言って会えなくなったのは
もうずっと前のことで
いつか忘れてしまうだろう
日付だ ...
 頬の痩せこけた男は、目を見開いて、波に揺れる闇の向こう側を凝視している。
 乱れた波長が羅針盤をおちょくる。
 男は夜の海で虚空を仰ぐ。
 すると、雨に揺らめいて光が瞬く。
 灯台の明りが傾 ...
日付順文書リスト
タイトル投稿者カテゴリPoint日付
汽笛ひとあめ自由詩209/11/24 14:15
おはなし。昼寝ヒルズ自由詩609/11/24 12:00
紅葉があんまり紅いから笠原 ちひろ携帯写真+...10+09/11/24 11:32
haruyaが仏 とんでった朝に鈴木陽一レモ...自由詩109/11/24 10:20
犬を容れておく犬井岡護自由詩409/11/24 7:16
ドリッピングゆえづ自由詩209/11/24 5:04
献血佐藤真夏自由詩4+*09/11/24 3:56
11月のボーイズラブ特集済谷川蛍散文(批評...8+09/11/24 3:13
草野春心自由詩209/11/24 2:58
Sky / Sound瀬崎 虎彦自由詩709/11/24 2:56
あたたかい飲み物自由詩2*09/11/24 2:39
プラスティックメモリージャイコ自由詩409/11/24 2:09
銀杏並木の凪ぐ日には海里自由詩209/11/24 2:06
inner view竜門勇気散文(批評...5*09/11/24 0:48
戦争は終わった番田 自由詩309/11/24 0:18
冬の気配 秋の死朽木 裕自由詩4*09/11/23 23:58
早朝霜天自由詩109/11/23 23:20
紅葉の葉っぱは何想う朧月自由詩209/11/23 23:10
それから佐藤伊織自由詩009/11/23 23:02
懺悔エルメス自由詩109/11/23 22:59
このちっぽけな町を出てゆくのだ瀬崎 虎彦自由詩409/11/23 22:53
こへびちゃんはほんとは小池房枝自由詩3*09/11/23 22:22
水辺で将門の骸を踏みしめて、晩秋都志雄自由詩109/11/23 22:22
臓腑の風景ホロウ・シカ...自由詩1*09/11/23 22:04
しずかなモーターは順回転で幸福をはこぶねことら自由詩209/11/23 21:12
同じ部屋で別次元黒乃 桜携帯写真+...109/11/23 21:05
煎じ詰めれば八男(はちお...自由詩1+09/11/23 19:37
眠れないこどもたち宮野自由詩1*09/11/23 18:51
あと何回、冬を知るだろう小林 柳自由詩2*09/11/23 18:47
嵐の海結城 森士自由詩209/11/23 18:29

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