おまえはおまえから水のようにあふれ出す
素焼きの面を突き破り
涙と笑いの濁流が
古い殻を後にして
新たな肉体を生成する
おまえはほどかれた書物
書かれていたことも書かれなかったことも
風 ...
旅先ですべてがうまくいったら
それは旅ではないように

人生で何もかもうまくいったら
それは人生じゃない
今や猫は大スターである
連日テレビに出演してばあちゃんたちを
うっとりさせている
近所の猫たちも大スター気分で
うちの庭先を無断で通っている
たまたま僕が庭先で体操などをやっていると
僕の ...
  

ともしびが
ひとつ、
また、ひとつと
ともってゆく

ゆうまぐれ、
小高い丘から
産まれ育った街をみおろす

ともしびが、
ひとつ、
また、ひとつ
また、ひ ...
 歎くべきだっただろうか

 みずいろの空が
 私の上に落ちかかって来るのを感じた時
 心は
 果のない
 重量感のない
 依リ所のない
 空の中に巻きこまれて
 小さなわたしが
...
  

赦しの言葉をください
このままでは堕ちていってしまうから

未来まで正しくないと
わかっていても

赦しの言葉をください
  

あたし、
ほんとは
知ってんだ。

猫らの世界は
ただの人間さまからみれば
いつもピースの欠けたパズルだが、

いまの世界では
ダイヤモンドのカケラみたいな
あの三 ...
目の前が
桜の花びらに
埋め尽くされていたとき
きれいだった

若葉がちらちら
顔を出して
蕊だけが残った枝は
好きになれなかった

春のはじめの
端っこの方だけ
少し彩っては ...
四月七日 日曜
天氣 晴
起床 六時二分
就床 十時二〇分

朝九時迄に學校へ行く
一・名札を落す
二・教室の掃除
三・作法室の掃除
四・運動場の掃除
一時頃家に歸る
とても ...
(1)
 僕が中原中也を好きなのは何故か、言葉には出来ないけれど、敢えて言えば、中也の詩には現実感と非現実感の間での揺れがあって、非現実感から現実感を取り戻そうとする希求を感じて、それはもちろん僕が ...
(続く)

〇七星銀行東里支店・外景
   〈T〉1978年2月
   
〇前同・店内
   カウンターに座り接客をしている女
   性行員たち。その中に23歳の日野
   佳也子がい ...
杉原陽鞠(17)高校二年生
杉原(日野)佳也子(66・22~23)陽鞠の祖母・料理教室講師・元銀行員
春野寿道(17)高校二年生・陽鞠のクラスメイト
高梨凛香(17)高校二年生・陽鞠の親友
村 ...
厚板一枚で隔てられた
向こう側へ
飛翔する
手前、

在ります、あるものヒビキ在ります、ありがとう

荒れ狂う日々を終え
静かさに委ねる日々

病身引き摺りながら夜の一時 安らぎ
...
満月が地球のまわりパトロールしてら

吸収率がべらぼうにあがってる

ギター弾く旦那の指に色気感じてまう

旦那が教祖になっちゃったらどうしよう

旦那はなんかの宗教作り出しそうな ...
なにかしら気づきを必要とする私

こんどこそ登ってみたい近道で

ヒントならわんさかある何をのたまうか我

ヒントから何を学ぼうかさえわからんから迷子

やり過ぎは禁物ってどこまで ...
 
歌い手としての
極みを知り
それ以上には
上がれないと
声を荒げ

ここから
逃げたいと
無理を言い
まわりを困らせるのが
お得意な私は

頭の弱い
娼婦みたいに
た ...
雨降る音 銀の色
空の高みから降り注ぐ
銀の無窮の音の連弾

私の意識の底から湧く
この愛惜と郷愁と憧憬を
何処にも属さず注ぎ込む、
そんな場所を見い出すため
渦巻く銀河の隅っこで
...
 改札口を出ると いく筋もの河が流れる
 灰色の淵に浮かび
 すべらかにいく青をみつけた

 水の歌
 三月も終りの
 生暖かい大気に 還ってゆく
 透明な
 水の歌

 だが ...
あれはそう
リモートワークが浸透して
コロナ禍収束のタイミングで
対話型人工知能が登場した
それが狼煙だったのだ

クリエーターの中に使う人が出てしまい
世界中の創作物はすべて
対話型 ...
ワイフを殴らなきゃ
文章が書けないって?
殴ればステキな文章が書けるなら
実にケッコウなことじゃないか
ユー 殴っちゃいなヨ!

ボクもやっちゃってるヨ
欲望が抑え切れないヨ
ボクが目 ...
ひらひらと舞う桜に
頬を切られて
春なんだと気がついた

痛くない傷の後ろで
遠近法みたいに
並んでる思いは
順番通りに死ねない

好きなものを
好きでいるために
さよならを決め ...
街道沿い、ひとりいく
雨降りの今日、水飛沫あげ
何台かの車、通り過ぎ
雨垂れ、傘に沿い落下する

春の深まり上がる気温、
冷ましひんやり雨降りの今日
浮遊するよな心持ち、
まるで何かに ...
She said,
"Whales are fish that fly in the sky."
And I believed her words were true.

...
見交わす、
立ちのぼる、
瞳の中にまるで陽炎のように揺らめいている
うす紅色の櫻の樹木
強い追い風に吹きつけられながら
一匹の猫が
民家の塀を
豹の速度で駆け上ってゆくさまが見える
掠 ...
ぼくの犬が消えた日
空には深爪したような月があって
そこだけがぽっかりと
穴が空いているようだったよ

ぼくの犬が消えた日
学校までの通学路はとても長くて
おまえのだらんと長く伸びた
...
          - impromptu


 常々{ルビ妙=strange}だと思っていたが


 豫々{ルビ願って=wish}いたが


 實は薄々{ルビ氣付いて=notice ...
大きなコップで
熱いかもしれないと
慎重に
慎重に
カフェラテを飲む君の
眼差し

ほっぺ

僕はもう
倒れそう
好き

ほとんど飲めないで
くり返す
その
眼差し
...
かの靴と梢の春と雑草と アスファルト割り
僅かな隙間から
タンポポの黄色い花、
群れなし道端に映える

この執拗な生命の生育に
意味はなく意味もなく眼、
惹き付けられる
僕という人間にも
意味はなく
只  ...
  

やさしさがあふれるような風が吹く

やさしさがあふれるような街に住み

やさしさがあふれるような人にあい

やさしさがぼくの心をくるんだよ


ごまかしてなんていないんだ ...
日付順文書リスト
タイトル投稿者カテゴリPoint日付
デスマスクただのみきや自由詩1*23/4/16 10:37
It’s not so.HAL自由詩023/4/16 8:48
猫の通り道zenyam...自由詩0*23/4/16 6:44
ともしび秋葉竹自由詩023/4/16 4:42
春雨リリー自由詩8*23/4/16 4:17
赦して秋葉竹自由詩123/4/16 4:16
猫女自由詩023/4/16 4:15
chill木屋 亞万自由詩3*23/4/16 0:23
女學生日記 六十四TAT散文(批評...123/4/15 23:08
詩のこと、言葉のこと由比良 倖散文(批評...4*23/4/15 22:02
シナリオ「恩寵のバーガンディ」②(新人シナリオコンクール・三 ...平瀬たかのり散文(批評...1*23/4/15 20:30
シナリオ「恩寵のバーガンディ」①(新人シナリオコンクール・三 ...散文(批評...2*23/4/15 20:24
夜想46〇熱ひだかたけし自由詩5*23/4/15 19:43
パトロールしてらルルカ俳句123/4/15 18:09
生きる仏俳句0*23/4/15 17:08
歌い手としての苦悩自由詩123/4/15 16:31
雨の木霊ひだかたけし自由詩3*23/4/15 16:08
水の歌リリー自由詩4*23/4/15 13:39
本屋復活の狼煙イオン自由詩023/4/15 13:28
ユー 殴っちゃいなヨ!紀ノ川つかさ自由詩223/4/15 13:16
beautiful worldミナト 螢自由詩1*23/4/15 12:39
雨降りの今日にひだかたけし自由詩3*23/4/15 10:50
Summer and Whale's Tale投稿者自由詩2*23/4/15 8:57
櫻坂本田憲嵩自由詩523/4/15 1:36
オムライスちぇりこ。自由詩823/4/14 22:21
John Nothing墨晶自由詩1*23/4/14 18:55
カフェラテそこまで熱くはないのだけれど日朗歩野自由詩3*23/4/14 17:42
菫印『 』まると俳句423/4/14 17:42
ノンセンス2〇言葉の向こうにひだかたけし自由詩3*23/4/14 16:15
やさしさにくるまれて秋葉竹自由詩423/4/14 14:53

Home 戻る 最新へ 次へ
374 375 376 377 378 379 380 381 382 383 384 385 386 387 388 389 390 391 392 393 394 395 396 397 398 399 400 401 402 403 404 405 406 407 408 409 410 411 412 413 414 
加筆訂正:
磔刑/本田憲嵩[23/4/15 2:27]
若干修正。
3.92sec.