「rain」
雨、という現象が
印象派の庭です
水の詩集をさらさらとめくる雨音が
萌芽の眠りを妨げて
やわらかく湾曲してゆく
午後からのカーブを描いてゆきます
「あの人は、光 ...
ちょっと仕事したり
仕事してるふりしたりした
死んだふりもした
疲れた
休日は
ぼろぼろに千切れた心
両手に抱えてあの世に小旅行
骸骨のフラダンスの曲、イヤホンで聴きながら
...
お菓子を作る私の横で
パソコンに向かう あなたのむずかしい顔
メロン色の誘惑に負けて
横目で眺めるあなたに
お茶を注ぐ、雨の午後
渦巻くような痛みのなか
見上げた空はただ
青かった
渦巻くような祈りのなか
見上げた空はただ
無関心だった
夏に
黄昏ゆく世界は
息を呑むほど美しく
わたしという存在が溶解し
...
ごめんよみんな
ありがとうみんな
どの道私も
そっちへ行くよ
それまで生きるよ
私は
バカを通り越して
パカになって
しまった
小鬼の私が泣いている
笑って ...
「奴の自負などどうでも良い」と、エイミノアは思っていた。
「奴は、ただ逃げようとしているだけではないか?」と、
ヨランからは離れたところに寝所をしつらえながら、エイミノアは思う。
「盗賊の考えな ...
ヨランは苦笑した。彼にはエイミノアには見えていないものが、
見えていたのである。それは盗賊としての本能のようなものだった。
「わたしがどこを目指しているのか、お分かりですか?」
と、ヨランはエイ ...
溜め池が多く点在してる地区川が少ない水が少ない
入浴し天国にいる感じするリラックス感が半端なく強い
ヨーロッパどの国行っても同じよう似たり寄ったり古い建物
パリよりもリヨンの街が好き ...
小指の腹から一滴
澄んだサイダーを下さい
また夏を生きられる歓び
その一滴に見いだしますから
韻律都市の夏へ
君が吹いたシャボン玉は
まるで水銀球のようで
それでいてふわふわと
街路を漂ってゆくのだった
それは
この都市の名うてのダンサーである
君が踊る姿にも似て
―― ...
一日が
終わっているのか
始まっているのか
わからない時間の中
目覚め
生まれて
眠りは
死
あるいは
眠りは
生で
目覚めて
終わる
至って普通の
...
二〇二〇年十二月一日 「年間SF傑作選7」
きょうから、寝るまえの読書は、『年間SF傑作選7』の再読である。これは4作ほど憶えていた。バラード、ラファティ、ボブ・ショウ、バロウズの作品だっ ...
それから
100年も過ぎたような笑顔を見せた君は
振り返らなかった
ぼくたちの間には、鉄橋が
背の高い、ぼくの背よりも
ずっと、ずっと高い所にあって
ぼくたちの距離感をもってしても
届か ...
公園の、古い
石を組み上げただけのベンチで
左腕をだらりと投げ出して
男が眠っている
俺には確かに
そいつは
眠っているように見えた
なんなら
幸せな夢の中に居るみたいに
一 ...
統計
草むしり
にわか雨
最後の一歩を踏み出すとき
人は独りだ
脳髄には光が溢れ
宇宙が爆発する
生への情熱は未だ
止むことなく
眼下に広がる青い青い海原をみる
最後に眼を瞑るとき
人は独りだ
午 ...
にまにまとカニカマとカニ、魔改造
童貞の瞳の中に住む天使
図書館で都市の予感を感じ取る
朧げに憶えていると思う月
手をふって 涼しい風が吹いている
石をつつむ
壁をつたう
伸びていく
一本の蔓は
しなやかに
陽のなかを
炎と雨と風
受け止める
一粒の豆の
一つの芽が
時の ...
言葉の仮面をつけて
詩のようななにかが四肢を点滅させる
素足の子供らが光と影をくぐり抜けて
遠い落日へ吸い込まれてゆく
記憶の感光 夏に燃やされる手紙の束
{引用=*}
夜を転がるビー ...
あなたはいつもせのびばかりして、あしをつらせては、またむりしちゃったなっておもってるけど、あなたはそうやってすこしずつもてるにもつのりょうをふやしているの。だからすこしずつあるいていけばいいの。だけど ...
あなたにはどんなふうにわたしがみえてるんだろうね。どうしたってだれかがなにをおもっているかをきにしてしまうのは、あなたのしせんがじしんにむいている、しょうこだときづいてほしいです。うつくしさだけをかか ...
そんなに嬉しいのか
こんなに朝早く目を覚まして
浅い眠りだったというのに
二三時間ごとに目を覚まして
そんなにも嬉しいのか
待ちに待っていたのだろう
その気持ちを理解してやるには
遠すぎ ...
何ごとも無かったように時を経て
地層の上でウニ覚醒し
人間に今日からなることができました
見た目はまだウニ顔です
脳みそはまだ柔らかくて
髪はまだ太く硬いままで
「ウニ人間」と言わ ...
六月十九日 月曜
天氣 晴
起床 五時二〇分
就床 十時五〇分
体操の代りに数學がありました
放課後は園藝をして げきの練習をしました
夜はとてもだるいので何もしないで寢ました
先 ...
涼風
風鈴
金魚鉢
地獄のような山
吹けるマグマは三拍子
地に落ちて血に変わる
たどり着く列車は
溶けかけの人々を乗せ
運命に這いつくばる姿を
壊れた楽器のような音で
山に届けるのだ
ここを何とか逃げ ...
戦争と平和
トルストイを読む
「戦争と平和」に
挑むこと
四たび
開戦前に
敗走をせり
じいちゃんたちは
あきらめない
たとえ認知症だといわれても
車の運転をあきらめない
じいちゃんたちは
あきらめない
家族に相手にされなくても
愛犬の尻尾ふりふりで
いやされる
じいち ...
緑の枝葉がやすらっている
熱風に揺らぎ艶々と
太陽は宙空で爆発を繰り返し
燦々と大地に光を注いでいる
俺はとっくに国を追われ
家来をなくし彷徨っている
光の午後を、人々にまぎれ
細切れの ...
季節は夏から秋へと移り変わろうとしていた。
盗賊ヨランは今、旅の途上にある。
目指しているのは、ヒスフェル聖国だった。
そして、ヨランの伴としてエイミノア・ラザンが同道している。
「もう少 ...
日付順文書リスト
タイトル
投稿者
カテゴリ
Point
日付
water-garden
ちぇりこ。
自由詩
12
22/6/28 0:34
小旅行
◇レキ
自由詩
2*
22/6/27 23:49
ティータイム
ナカツカユウ...
自由詩
1
22/6/27 22:03
OPEN THE FLOODGATES
ひだかたけし
自由詩
5*
22/6/27 20:37
※五行歌 三首「銀河の岸」
こしごえ
自由詩
2*
22/6/27 19:53
盗賊ヨランの旅(三)
朧月夜
自由詩
1*
22/6/27 18:56
盗賊ヨランの旅(二)
〃
自由詩
1*
22/6/27 18:55
パリ
夏川ゆう
短歌
1
22/6/27 17:54
一滴
クーヘン
自由詩
4*
22/6/27 16:36
韻律都市の夏
塔野夏子
自由詩
4*
22/6/27 11:19
一日の生
シホ.N
自由詩
1
22/6/27 3:23
詩の日めくり 二〇二〇年十二月一日─三十一日
田中宏輔
自由詩
15*
22/6/27 0:01
鉄橋の下で
ちぇりこ。
自由詩
7
22/6/26 22:51
彼の欠片
ホロウ・シカ...
自由詩
1*
22/6/26 21:27
令和4年6月26日(日)
みじんこ
自由詩
1*
22/6/26 21:20
海原と天使たち
ひだかたけし
自由詩
11*
22/6/26 19:28
龍と月
水宮うみ
川柳
2*
22/6/26 18:03
"9"
津煙保存
自由詩
5*
22/6/26 17:57
ふるえる秒針
ただのみきや
自由詩
2*
22/6/26 13:58
てがみ
武下愛
自由詩
0
22/6/26 12:21
手紙8
〃
自由詩
1
22/6/26 11:47
朝早くから
坂本瞳子
自由詩
1*
22/6/26 5:55
三陸よ
足立らどみ
自由詩
7
22/6/26 5:34
女學生日記 二十二
TAT
散文(批評...
0
22/6/25 22:39
令和4年6月25日(土)
みじんこ
自由詩
1*
22/6/25 21:43
天国はどこだ
木葉 揺
自由詩
1
22/6/25 21:32
戦争と平和
yasuto...
短歌
0
22/6/25 21:16
じいちゃんたち
ホカチャン
自由詩
1*
22/6/25 20:08
王冠
ひだかたけし
自由詩
3*
22/6/25 18:30
盗賊ヨランの旅(一)
朧月夜
自由詩
1*
22/6/25 17:26
376
377
378
379
380
381
382
383
384
385
386
387
388
389
390
391
392
393
394
395
396
397
398
399
400
401
402
403
404
405
406
407
408
409
410
411
412
413
414
415
416
加筆訂正:
ふるえる秒針
/
ただのみきや
[22/6/27 19:10]
修正
3.17sec.