あなたは いなかった
夕ぐれに いなかった
いつもの 待ち合わせの
影は幻を ゆっくりと曳き
わたしは 影と影をくまなく探した

あなたは いなかった
人ごみに いなかった
わたしは  ...
十二月十一日 月曜
天氣 晴
起床 五時三〇分
就床 十時三七分

朝礼教室で吉田先生より
一・清潔整頓について御話がありました
二限は地理の考査でした
よく出来て嬉しかつた
三 ...
味覚、湧き溢れる土星に

熱、滾り流れ

原初の宇宙を思考し遡る、

己、病に相貌窶れながら

未知の音色 無限に広がる、

静かさ夜底に

日々営み努め待つ、貴女の示唆

...
パウロはキリスト教信者を最も過激に弾圧する
ユダヤ教のファリサイ派でローマ市民という特権の持ち主だった。
突然キリストの霊験により盲目にされたあとは
転身キリスト教を世界宗教にすべくゼウスを信じ ...
倦怠感に抗いながら、洗いものをして、ご飯を炊く
今朝は、炊き立てのご飯と、明太子と
辛子をたっぷり入れて、よく練った納豆にしよう
部屋は相変わらずうすら寒く、何となく切ないので
セラミックヒー ...
母が亡くなってから4ヶ月
病気が分かってからの8ヶ月は母の死の不安と
重たい影のさす実家帰りと
フォロワーを減らさないためのSNSとの両立

昔叔父が急逝したときに
夫を亡くした叔母が
...
 ゆきが おちてくる

海がひろく
不思議な 音をたてていた

灰いろの山と 横たわると
風にも 鳥にも 色いろあると分かる
やさしくしたい けれど
今のぼくには できない

 ゆ ...
雪崩れ落ちる未知、
揺れ動く音像、
誰も知らない

誰か知らないか?

野性の風が吹き荒れ
夜闇が濃密に深まり

離れた梢は既に裸木、
舞い上がる葉っぱ
宙空に、ひたすら
宙空 ...
雪が溶けて春が来る頃に浮かぶ
口を噤んだ無垢の棘を重ねた
片羽を雑草で包んで置いた
サイレンをレコーダーに繋いで
逆巻きで転がせたらいい

たわいないみちの片隅で声を落とした
何事もなく ...
いい人そうだったので
昔は応援していましたが
今では身体中に刺青をいれて
完全に堅気の人ではなくなって
しまったので嫌いです
クリスチアーノ・ロナウドの方が
キレイな身体をしているので
...
輝く白雲の峰、
光の横溢

青い青い天空、
石の苦痛

はらはら降る
じんじん滲む

病んだ肉体から、
解き放たれる心

どこまでもどこまでも
青い青い広がりに
脈打つ心臓 ...
壊れた室外機に腰を掛けて
春が来るのを待ってる
いくつも季節は過ぎていくのに
春だけがまだな気がする
私は雲ではないけれど 
春が来たら食べたいものを思い浮かべ
その食べ物に
う ...
「この世にはそもそも、魔導などというものはなかったのです。
 この世には、祈りだけがありました。それがいつしか、
 人々は魔導に頼り、この世からすべての言葉が失われました。
 それが言語崩壊の真 ...
そして一同の前に、クシュリー・クリスティナが現れた。
彼女は青白い顔をして、戦士エイソスを見つめる。
自分がどうしてここで招かれたのか分からない、といった表情だった。
その面持ちを、エインスベル ...
「クシュリーを呼ぼう」唐突に、戦士エイソスが言った。
「彼女は、未来を見通す力を持っている。そして、言葉によって、
 現世を変える力を持っている。俺も彼女の力の半分ほども分からないが、
 彼女は ...
サーカスが過ぎ去った後で、俺の網膜に刻まれた鮮やかな灯りの記憶、操り人形の、唯一糸のいうことをきかない、閉じて固まった指先の―指し示す空虚、薄れてゆく黄昏の中に目まぐるしいばかりの、消化出来ない過 ... 1.義眼

夜明けは午前7:00をまわり
すでに傷を負ったひかりの窓辺で
いつまでも腐らない
義母のはやとうり



2.かいふく

腹のなかで
白湯がわいている
はちみ ...
晴れたら、寂しい日
溢れて溢れて、水
遠い海で、海月が死んだ
海月、一個体分の水分量が
この星に加わって、溢れるから、雨
水になる
水に包まれて暮らすということは

この春に入居したア ...
                    
祖母の家はルピナスだった
そして今
母の庭にはハナニラが咲き誇っている
手応えのない薄い葉を握りしめ
外来の雑草の顔立ちの良さに
草刈りの手を ふ ...
                     
たそがれの空にひときわ明るく
かがやく星を子どもたちは指さして
あれは ウルトラの星
後ろすがたが
まるで祈りを献げるかのよう

ちがうよ。あ ...
                    
ジャミラの故郷は地球
のフランスはパリから汽車で三時間
五十歳にして
日々の生活に老け込んでしまった母と
婚礼を間近にひかえた ひとりきりの妹
湖 ...
○「他人事」
自分の身は
自分で守らないといけないのだけど
病気も事故も
自分の身に起きるまでは
他人事だ!

○「挑戦」
挑戦する機会は与えられている
僕が望めば
今年は初日の出 ...
  

夜の夜中に散る花は
氷のような冷たさで
涙のように儚くて
子猫のように鳴いていた

ちいさな川に落ちたとき
あっ、
とかすかに声をあげ
そしてそのまま沈むとき
...
この石がどれだけの歳月を過ごしてきたのか誰も知らない
私がどれだけの歳月を過ごしてきたのか
誰も知らないのと同じく――
誰も知らないままで時は流れて後方に追いやられ
私は体験を繰り返して石は記 ...
子供の見る世界は
活発な栗鼠のように目まぐるしくて
全てが産まれたての星星のように瑞瑞しい
けれど
その月日の流れる公転の速度は
その身体のなかにある地軸の回転は
じつは樹木の成長のように ...
ずんずんずん、
歪む脳髄かかえ
夜が更けゆく

横たわる、
私は巨大な恒星を視る

光の鼓動、
闇の胎動、
悪は善と成り
善は悪と成る

光と闇、善と悪
ひとつの均衡 安らぎ ...
ベランダに椅子を出して
登録を削除する わたしは
暗闇に見つめられて

もう何年も目にしなかったような
みじかい 朝で

あなたの頬の中
時々 何かがつぶれる音を立てた
そんな時も人 ...
十八の終わりの頃はホ|ムレスみたいに橋の下で寝ていた ゆれる 梢があって
旋回する 翼があって

時に 空を見ていると
無性に 突き立てたくなる
動けるものを
動けなくするため

叫びたくなる 裂けるほど
ちぎられた 雲があって
焦が ...
聞こえなくても 揺れは
しずかに からだを
くすぐる

鈴の数だけ 徳をつみ
旅してきた といううわさ
お前 りりん

音に連れられ
クロスワードで
 世界を助け
ファッションシ ...
日付順文書リスト
タイトル投稿者カテゴリPoint日付
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