お月さんよぅ
誰も見上げてないよ
平凡な様子だからかな
月蝕の時と同じ月なのに
毎日同月
ややこしいな
(ちがうよ)
誰かしゃべった?
お月さん?
毎日、別の月だったんだ ...
二〇二二年九月一日 「フィリップ・ホセ・ファーマー」
ぼくの大好きなフィリップ・ホセ・ファーマーの本が Amazon のネット古書店で、1円とか2円で売っている。なかには数千円のものもある ...
俺も彼と同じで
結構なヘビースモーカーなんだけどさ
どうにも最近
寒いせいかノドの調子が悪くてね
痩せ細った病人みたいに咳き込んでは
挙句にはコントみたいに声が裏返っちゃってさ
それがなん ...
蠍
蒼い蠍のブローチは
母の思い出
宝もの
魚藍に集めた梅の花
隠して生まれた
宝もの
蒼い蠍は見続ける
移ろい変わる
我が家族
ときおり夜中に
目覚めては
父 ...
休みやすみしつつ倦怠感と闘いながら
洗い物と米研ぎを済ませて、ご飯を炊いた
後は卵を一個茹でて、茹で玉子にして
レトルトのカレーを温めるだけだ
今夜の夕食は、茹で卵乗せカレーだ
昨日、使 ...
僕はずっと砂漠を歩いていた。千里先まで何も僕の前には現れなかった。ただ一本の地平線が、永遠に僕の腕の届かないところで、揺らいでいた。
均質的な風景は遠近感を麻痺させる。世界と僕の間には、傷つ ...
熱、奪われ
肉身冷え切り
日は暮れて
行を重ね
狂うを正す
荒い息
日々続く
静と乱
合間を縫って
己を観る
ひょっこりと
内から現れる
その像を
今一つの
現と感 ...
ワールドクラスの自称詩人
と聞いただけで
そら恐ろしいものを感じるが
そのワールド自称詩人が
一同に会して
自称詩を語るという不測の事態に
ロシアもウクライナに
ミサイル撃ち込んでいる場 ...
深夜、兄がやってきて
透明な言葉を吐いた
ご飯を食べるように
一粒一粒吐いていた
寝床を整えてあげると
几帳面に身体を納めた
兄は二十八歳で製薬会社に就職し
寝返りをうった
も ...
わたしは古めかしい歩兵銃を抱えて焼け野原に立っていた。敵と味方の死骸がアザラシのようにそこらに転がって膨らんでおり、鼻腔の奥や喉に針金を突っ込まれて掻き回されているかのような猛烈な臭いが漂っていた ...
朝 昼 晩
春 夏 秋 冬
いつでも どこでも 誰にでも
降りかかる 新しい発見
ある時ふと気が付きました
靴下は必ず左から履いていました
右から ...
「わたしは、野心家には屈しません。
野心家とは、つねに世界に災いと混乱とをもたらすものです」
「たしかに……」と、ガージェス。
「アイソニアの騎士は潔白かもしれませんね。しかし、彼は戦いの世界 ...
「あなたはまず、アイソニアの騎士をおびき出すための、餌です」
「アイソニアの騎士とは……グーリガン・ハルガンテ様のこと?」
「そう。クールラントでは、アイソニアの騎士と呼ばれていた男です」
「わ ...
ガージェスは、イリアス・ナディの面前に来て、言った。
「お目覚めですかな? イリアス・ナディ嬢。いや、
こう言ったほうが良いでしょうか? イリアス・ガ・ラ・ハルデン」
「あなたは誰なの?」イリ ...
つまらない日記に過ぎないが、少し。
かねてよりアウトドア用品をかなり買い込んでいたのだが、まだいくつかとりあえず必要なものがあったので某店に行くことにしていた。しかし、妻が善光寺に行かないかと誘 ...
○「ほめられない社会人」
家庭や学校ではほめられて育った子どもたちが
やがて社会に出て仕事につくと
ほめられなくなる
注意されることはあっても
ほめられなくなる
真面目に働いても
それは ...
さっきから暫し
詩的な夢想をしてみた
イメージの世界で遊んでいた
詩を書いて満ち足りた感覚があった
昨日まで使っていた電子決済が
今朝は使えなかった
だから紙巻タバコも氷もコーラも
...
地の時代の闇が世界を覆っている
飢えて寒く凍える肉体と精神
厚い雲に遮られて
天球の恒星の光すら届かない
暗くて闇に慣れた目でも
自分の手のひらさえ見えない
さっきから聞こえるのは
...
青みがかった朝の空
毅然と独り、浜辺に立つ
群れる者達、エゴイズム
逃れ、打ち寄せるイメージの波
浮かぶ宇宙の漆黒は
思考の光に照らされて
眩む映像、生動の渦
...
オートバイで
日本一周から帰ってきた
何か月もかけて回ってきたから
ニュースでその場所を聞くと
一瞬で気持ちが辿りつける
でも何かできる訳ではない
そこにいた時間は一瞬であり
通り過 ...
{引用=相互喪失}
懐中時計のなかで時間は眠っている
ただ機械の心音だけが
時不在のまま静かに続く
蓋が開いたらいつも「今」
観察者の視線など気にはせず
ひたすらに死の距離をこまめに削る
...
イリアス・ナディを捕らえたのは、ガージェス・ノルディアという男だった。
彼は、オーバ・ニーチェのナンバー2の位置を占めていた。
ガージェスは、フランキスにも劣らない野心家だった。
そして、祭祀ク ...
数日の後、イリアスの消息につながる一つの情報が得られた。
彼女は、市場への買い物の折に、数人の男たちに囲まれ、
麻袋に入れられて連れ去れたというのである。この情報の収集には、
アイソニアの騎士が ...
アースランテの千人隊長であるアイソニアの騎士は、
彼のものとなる情報網を持っていた。
二人は、場末の貧民窟へとやって来て、聞き込みを始める。
「イリアス・ナディを知っているか?」マティアスという ...
希望の朝。
常緑樹が瞳に優しい。
無情の朝。
屹立する断崖絶壁に立っている。
どんな夜を過ごそうが朝は来る。
不安、悲しみ、淋しさ、諍い。
微笑み、喜び、美、愛 ...
おかしいな
おかしなことのために
多く人が亡くなって
おかしなことがまかり通る
ということ
おかしなことでもついていく
ということ
わかりました
社会的立場のある人ほど
No ...
友達の結婚式に行くような格好で
街を集めていく
左手に花を持って歩いていく
花瓶から引き抜いたまま
夢の中ですら自由になれない
何も感じないのかって
君は僕に聞くかもしれねーが
...
麦を収穫したからこれでお酒を造ろう
小麦で造る
大麦で造る
...
ある程度の挫折と
ある程度の喜びをある程度やってみたいとおもっています
精神的にてんぱりが止まらず
みなさんご存知の自分の限界的場所に
いつまでもいたわけですが
自分の限界なんであくまで ...
トイレにいったついでに
(勿論、手は洗ったよ)
台所によって
今朝から水に漬けてある電気釜の内釜に
こびりついたもち米を爪でかき取って
石鹸で洗ってから温水で洗い流す
倦怠感が増してきたの ...
日付順文書リスト
タイトル
投稿者
カテゴリ
Point
日付
お月さんよぅ
木葉 揺
自由詩
5*
22/12/5 0:37
詩の日めくり 二〇二二年九月一日─三十一日
田中宏輔
自由詩
11*
22/12/5 0:01
JOKER
本田憲嵩
自由詩
1
22/12/4 22:46
蠍(日本WEB詩人会[Poet.jp](通称「ぽえ会」)提 ...
足立らどみ
自由詩
1
22/12/4 21:58
「新芽のような想い」
ジム・プリマ...
自由詩
3*
22/12/4 21:55
砂漠
暗合
自由詩
1
22/12/4 21:28
五行歌、未知なる深淵
ひだかたけし
自由詩
5*
22/12/4 18:19
ワールド自称詩人が自称詩をカタール大会
花形新次
自由詩
0
22/12/4 17:49
寝返り
たもつ
自由詩
4
22/12/4 16:05
終戦記念日
ホロウ・シカ...
散文(批評...
2*
22/12/4 15:25
発見
佐白光
自由詩
0
22/12/4 14:58
囚われたイリアス(四)
朧月夜
自由詩
1*
22/12/4 12:20
囚われたイリアス(三)
〃
自由詩
1*
22/12/4 12:20
囚われたイリアス(二)
〃
自由詩
1*
22/12/4 12:19
善光寺参り
山人
散文(批評...
4*
22/12/4 11:30
独り言12.4
zenyam...
自由詩
1*
22/12/4 7:27
「日々の雑多な想い」
ジム・プリマ...
自由詩
3*
22/12/3 21:22
「その瞬間に向かって」
〃
自由詩
1*
22/12/3 20:00
静観の時に
ひだかたけし
自由詩
4*
22/12/3 19:19
日本一瞬
イオン
自由詩
0
22/12/3 16:49
漂着せずに深海へ
ただのみきや
自由詩
0
22/12/3 15:36
囚われたイリアス(一)
朧月夜
自由詩
1*
22/12/3 9:54
盗賊ヨランとアイソニアの騎士(六)
〃
自由詩
1*
22/12/3 9:53
盗賊ヨランとアイソニアの騎士(五)
〃
自由詩
1*
22/12/3 9:52
信念
メープルコー...
自由詩
3*
22/12/3 5:50
だがしかし
りゅうさん
自由詩
3
22/12/3 4:58
はじめまして、もうやめましょう。
竜門勇気
自由詩
2*
22/12/3 0:50
寒山&拾得
TAT
自由詩
4*
22/12/2 22:35
ある程度の挫折
モマリサ公
自由詩
1
22/12/2 19:45
「待っていた天恵」
ジム・プリマ...
自由詩
3+*
22/12/2 19:04
363
364
365
366
367
368
369
370
371
372
373
374
375
376
377
378
379
380
381
382
383
384
385
386
387
388
389
390
391
392
393
394
395
396
397
398
399
400
401
402
403
加筆訂正:
漂着せずに深海へ
/
ただのみきや
[22/12/4 14:27]
修正
3.5sec.