僕の同級生の一人はプロのジャズギタリストで
今日は彼のアルバムの曲を聴きながら
砂糖入りのインスタントコーヒーに
スーパーで分けてもらった氷を入れて飲んでいる
コーラは無いけどシケモク ...
銀狐の純血に舌を這わせ麻痺しかかる共通点がよだつ
彼女の、港内は失敗を波止場から目を細める
不都合に、小分けにした終点を迎える後先も黒塗りに甘える
廃止された門扉に裸体がぶ ...
孤独なシャウトが
天を突き破り
哀しみとなって降って来る
奥底の故郷を希求する
無防備剥き出しの飛躍
心の壁を打ち壊して
廃墟を抱えて彷徨う私たち
廃棄され得ぬ二元論
主観と客 ...
どんなに濃い風が吹いてももう思い出みたいなものしか書けなくなって、
名前はもちろんその表情、片側に多いほくろや厚い手のひら、
柔軟剤の匂い、街の音も乗り換えかたもぜんぶ変わって
そりゃあ ...
まばゆい夏制服の午後をも
陽はゆっくりと、やがては暮れ
あれほどまでに心の通じた学友とも
いつの間にか、もう間に合わず
真夏の空、玄関口
立ち尽くす我
草木の揺れ、
うねる大気、
光の庭
あゝ世界は無関心に
私という存在には
全く無関心に
広がり在った、圧倒的に
その時私は気付いたのだ
異郷のよ ...
○「無職」
仕事を辞めた!
ほっとした!
また年金暮らしに戻るけれど
「無職」のほうが気楽でいいや!
この気楽さは
もう二度とはなさないぞ!
○「優先順位」
健康を害してまで
働 ...
救いもなく
生きて来た
夜に
みあげる夜空には
満月があった
なぁ〜んだ
救いは
ちゃんと夜空に形をもっていて
私のことを
ちゃ〜んと
みていてくれているじゃあ ...
君の声が
とてもちいさすぎて聴こえないよ
だからいっしょに歩いていても
うつむいてしまうんだ
休みの日
まっぴるまの緑の公園は
家族づれが多くて
なんだかみんな幸せそう ...
そこでは激しい血の轟きが聞こえる。とあるひとりの男が流した血の轟きが。人々は耳を塞ぎ、目を塞ぎ、声ばかりを張り上げている。聞き取れない言葉をけたたましく張り上げている。血流は塞き止められず、彼らの足 ...
動けない彼女の尻を拭きながら、嘔吐したその口にキスしたくて仕方がなかった。拒まれて、ごめんねと言いながらなるべく愛に似せて背中を摩るのは、それでもここには何かがあると信じたかったからだ。たった今、こ ...
七月十二日 水曜
天氣 曇
起床 五時三七分
就床 十一時二〇分
放課後大掃除
長谷神社のお掃除をする
今日も又 晝前五限でお晝からはなしでした
今夜は燈火管制でもないのでよく ...
酷暑の中、日傘もささずにこの村を歩く者がいる。
正午の鐘が鳴る。
家々の窓は固く閉ざされている。
黒いマントを纏ったこの男は、片手にステッキを持ち、長い石畳の坂を上ってゆく。
...
静かな鼓動の海
満ち欠けを繰り返す月影
わたしは独り泳ぐ
途方に暮れ
静謐に身を委ねながら
遥か死の彼方から降って来る霊性は
たましいを震わせ
遠いおもいでへ導く
そこには自由 ...
自称詩人界隈にも
宗教ばばあは存在する
実はいい人で間抜けな私は
不覚にも
自称詩人の集いがあるように
匂わされて
わざわざ手土産持って行ってみたら
変なアパートの一室で
座禅組んでぶ ...
蝉が破裂しそうに鳴いている。ぐるりと囲むメタセコイアの枝のすべてから鳴き声が降り注ぐ、時々ふっとそれが止むと、夏の日ざしも相まって、ちょっと世界が終わったみたいになる。
その大きなニュースが ...
暗闇の中の絵本と恵方巻
零れ落ちた砂たち 零で待っている
言葉が壊れてしまった物語
扇風機 みえない敵とたたかった
青空を大事にしたい胎児たち
きみの ...
父母が長くない
コロナだワクチンだこれだけ傷めたら
親戚も危うい
自粛下で葬式も辛い
そもなんでこんな騒いでんの?
ノーバディノゥズ
休日の朝のホームを
滑り出した車窓から
照り返しの陽光みたいな
白い自販機がみえる
どこへゆくあてもなく
私を待つ人もなく
とてもよく似た子犬を
静かな夢の部屋に置き去 ...
遠い声が響き渡る
独りの声が響き渡る
突き刺す大地を
突き刺す故郷を
アナタを求めて
アナタを希求して
響きの渦に呑まれていく
奥底から沸き立つ郷愁
この地球の上で、この宇宙の中で
...
午後を歩き
空を吸う
斜めの鉛芯
やっとひとつの島を巡る
空から落ちる花の軌跡
声はずっと声のまま
水たまりの上を旋回し
宙に桃色の輪を描く
雨の明るさ ...
長い水の針の影
口から羽と血を流し
すべての鍵盤に蝋燭を灯し
弾いては倒れ 弾いては倒れる
指の動き 空気の根
傷の痛さ 爪の長さ
腕ふるわせ 指ふるわせ
空 ...
生きるということは
きわめて主体的なことである
人は関係ない
自分がどうするかである
失ったものを嘆いても
誰も代わってくれない
自分でなおすしかないのである
なおらなければどうするか
...
隅々まで{ルビ悠=とおい}シャーレのわたつみを游ぐ眼球の記憶へ
多分私たちは今よりもうすこし先を上手に歩くべきだったの
伸びた爪も取れかかったパーマも色褪せた素肌もまた
いまの ...
僕はモールに入っていたゴンチャという台湾系のお茶の店でミルクティーを飲んでいた。お茶の店というだけあって、冬は普通の温かいお茶を出すのかどうかは、よく知らなかった。昨今の暑さは冷房なしではきつく、午後 ...
私の父は
競馬に入れあげ
家、土地、ありとあらゆる財産を
注ぎ込んでは外れ
終には破産、一家離散に
追い込まれました
両親は離婚、姉は風俗穣
私は高校に行けずパチンコ店店員で
生計を立 ...
○「昭和は遠くになりにけり」
「君を死ぬまで離さないぞ!」
僕の若い頃は決め台詞だった
しかし、今は
そう言われるのを喜ばない女性が
増えているそうだ
子育てが終わったら卒婚
定年退 ...
おかえり
やってくるものたちよ
君らのことは
昔から知っていた
真っ赤な顔して
小さな手足をぐーぱーしていたころから
思えばそのころ
宇宙のすべてを知っていたはず
だんだん忘れたわけな ...
意識の底に落ちていくような
渦巻く響きの海にいる
たましいは肉を離れ
渦巻く響きに同化する
打ち鳴らされる変則的なビートに乗って
遠い記憶に沈んでいくわたしという存在
成就されない愛を ...
純粋な
釣りのはずが
いつしか勝負になり
あなたは
無口
日付順文書リスト
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日付
「地の時代の闇と風の時代の黎明」
ジム・プリマ...
自由詩
1*
22/7/21 23:58
GAUZE&lace
あらい
自由詩
0
22/7/21 20:59
シャウト
ひだかたけし
自由詩
6*
22/7/21 18:17
蝶蝶の缶詰
はるな
自由詩
4
22/7/21 17:33
夏制服
クーヘン
自由詩
3*
22/7/21 15:08
夏の朝
ひだかたけし
自由詩
5
22/7/21 11:17
独り言7.21
ホカチャン
自由詩
0*
22/7/21 11:08
幸せの満月
秋葉竹
自由詩
1
22/7/21 7:49
最後の最後の休みの日
〃
自由詩
1
22/7/21 7:48
葬送
相沢才永
自由詩
0
22/7/21 7:28
この地面が揺れ出す前から
〃
自由詩
1*
22/7/21 7:21
女學生日記 二十五
TAT
散文(批評...
0
22/7/21 7:07
未完成協奏曲
メープルコー...
自由詩
1*
22/7/21 3:31
おもいで
ひだかたけし
自由詩
4
22/7/20 20:03
宗教ばばあ
花形新次
自由詩
1
22/7/20 17:24
メモ
はるな
散文(批評...
3
22/7/20 9:18
ねむいやみ
水宮うみ
川柳
4*
22/7/20 8:29
迷い道
りゅうさん
自由詩
3
22/7/20 6:12
夢の犬
秋葉竹
自由詩
1
22/7/19 23:24
予兆の響き
ひだかたけし
自由詩
3
22/7/19 18:42
曇間と門前
木立 悟
自由詩
2
22/7/19 15:27
水と焦土
〃
自由詩
0
22/7/19 15:25
生きるとは
ホカチャン
自由詩
0*
22/7/19 9:06
空に溶くシアン
あらい
自由詩
1
22/7/19 8:21
夏のひととき
番田
散文(批評...
1
22/7/19 1:21
長澤まさみ
花形新次
自由詩
1
22/7/18 22:05
独り言7.18
ホカチャン
自由詩
1*
22/7/18 21:08
金貨
やまうちあつ...
自由詩
7*
22/7/18 19:41
音楽の記憶
ひだかたけし
自由詩
4*
22/7/18 19:28
五行歌
夏川ゆう
自由詩
1
22/7/18 19:18
367
368
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370
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372
373
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376
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3.71sec.