ある日、部屋の灯りをつけないことに決めた、中心部に近い住宅地にあるこのハイツでは、街路の灯りだけで充分過ごせることに気付いたのだ、この街には暗闇が無い、俺はずっと山の近くで育った、そのあたりじゃ陽 ...
わたしには、これが、生活なのか、感情なのか、問題なのか気の迷いなのかもうわからず、砦のように敷き詰めた綿の部屋で、あとからあとから湧いてくる埃を集めて捨てている。壊れた予測変換機能付きの思考、締ま ...
まったき明るい赤みがかった砂利道をゆく
砂利道はやがて深い深い森へ至る
感覚され艶めきの外界、確かに在り
直観され浮き立つ内界、確かに在り
この世界、これら二局面から成り在り ...
熱気籠るこの白い小部屋に
雨が降る、静かに 銀の雨が降る
世界を透明に染め私の意識を覚醒させ
五感の縛りを解き
浮き立つ様々な形象
この意識の最中に在り
私の内底から溢れ出る
精 ...
寒風、
常緑樹の生垣が吐く
銀白と やがて溶け
やさしげに揺れる
山茶花
気温が高い
紅葉しているけれど
ゆっくり紅葉している
そこまで厚着しなくても
快適に過ごせている
冬の入口が見える
もうすぐ気温が下がり
寒さがやってくる
紅葉の眩しいぐら ...
早朝の待合室で手袋をとってひと息入れる遠い国から
たくさんの秘密を分け合おうよ。ときには魔女のように下卑た笑みをいっぱいに浮かべながら、沸きたつ好奇心に駆られて、たくさんの楽しいことを。
たとえば小学校の男子用トイレ。その鍵がかけられた個室のドアー ...
雨の子になってみたいな 魂が渇くことなく笑えるでしょう
レインツリー 逃げ込んだなら枝の下 母に似た君に会える気がする
さぼてんが奏でる音色レインスティック 何かと問う声ふるえは止まず
...
微分したキャンディーは溶けて
積分した気持ちは夕焼けに
またひとりの友が溶けてなくなった夜に
泣き屋はパンを返してくれた
そのパンは固くなってしまって
食べるには自分の ...
清らかな
水流、蒼天を流れゆく
鳥の啼き声、辺りから鋭く響き
きらり、きらり
太陽の光滴 蒼天の水流を飛び跳ね
ふと躍り入る巨大 宇宙の心音在り。
自分のこころが
話し相手の私
悪も私
善も私
いろんな私
草紅葉の
風色を
みつめる
ほほ笑みのかげりは
遠いこの横顔
一日がこぼれゆこうとしている
どこへ
だれの手によって
疑問符は
フェイクファーのふかふかの中で
あくびを噛み殺して
目を閉じる
ここはやがて誰の手も届かない場所になる
別府湾を切 ...
今一番見失われているものは
信じる心ではないか
詐欺の多い時代ではあるが
人を信じないでは生きていけない
たとえ生きていけたとしても楽しくはない
人間の喜びは
人を信じることとともにあ ...
透き通るように白い肌を薄く削ったらカラフルな内臓がみえました
先端から雲がもくもくまとわりついた飛行機がトマトの味がするように
右手の人差し指で僕から眠った星に地平線を引けば
左手で ...
大丈夫?
大丈夫
心配?
心配ない
私が私に尋ね
私が私に答える
それは内なる神との対話
私たちが見ているものは
私たちが見ていると信じるものは
本当に私たちの目が見ているのか
...
のらねこに水をもらった
酔いつぶれて公園で寝てた
もうどうしようもなかった
なにもかもが不穏な結末につながる物語
主人公は、酒を飲んで公園で倒れた
そして二度と目を覚ましたくないと
夢 ...
心音の意味は未だ口にしない
逆さまの三月にサーカス探す
ぞんざいに存在してるお惣菜
虎の七と八を切り分けた刀
あかんねん 茜さす目が開かんねん
許され ...
「冬の詩人」
やがて
夜明けはおとずれ
薄暗い空へ 一羽 また一羽
飛びたってゆくとりたちのざわめき
眠らない草花で
静まらない木々の枝 ...
大天使が繋いだ遺体、夏が死んでいた。
たいてんしかつな いたいたい なつかしんていた
退転四月凪いだ痛い、懐かしんでいた。
朝に、
緻密に絡まり合う
力動の
自己意識持つ
黄金の
おもちゃ箱
創りつつ
アパートの部屋、外に出れば
とどろきの宇宙大河
意味を凌駕し垂直に流れ
盛んな響き輝き ...
私の生は
詩を
書くこと
でもね
生あっての詩だ
人の思いは
宙に解ける
悲しみ 喜び
さまざまな思い
いとおしい宙
○「楽天的な年寄り」
先が長くないので
年寄りは
自分が生きている間は
地球温暖化も経済も年金も
なんとかもつだろうと
思っている
○「近未来」
ボケが心配な方には
「人工知能」 ...
じゃあ、ここで、と
出張の帰りに送ってもらったのは
田舎の淋しい駅だった
上りの列車は発車したばかりで
あと小一時間ほど
待たなければならなかった
他に誰もいないホームには
...
これでいいのだ
と
言えばぶっ飛ばされそうな
木枯らしが吹く
秋の夕
僕は掛け値なしに
いいやつだった
それを知れただけで
俺たちは
満足なんだ
でも生活の問題は
据え置 ...
そうだ。1995年3月のあの日。缶コーヒーを買いに外にでたら、ボロ車に乗ったフリージャーナリストみたいなだらしない男が私の姿を見つけて「無修正のエロ本買いませんか?」と声をかけてきた。気持ち悪かった。 ...
好きな詩人はたくさんいるが、石原吉郎ほどその言葉の碇が時代を超えて突き刺さる詩人はいない。私にとってもその都度読み返す大切な作家のひとりだ。
花であることでしか
拮抗できな ...
時間、凝縮され
空間と為り
展開される 一瞬にして
その瞬間、瞬間 ソノ強度永劫に
わたし今生かされて在り
あらゆる意味規定
逸脱し破壊していく
創造する力動、
無意味の実在実 ...
日付順文書リスト
タイトル
投稿者
カテゴリ
Point
日付
夜が騙している
ホロウ・シカ...
自由詩
1*
23/12/1 21:28
綿の部屋
はるな
散文(批評...
1
23/12/1 18:46
詩想42
ひだかたけし
自由詩
5*
23/12/1 18:19
貴女(改訂)
〃
自由詩
3*
23/12/1 15:16
五行歌 一首「雪もよい」
リリー
自由詩
4*
23/12/1 13:14
冬の入口
夏川ゆう
自由詩
2
23/12/1 12:16
2023年12月1日、遠い国からおはようございます。
足立らどみ
短歌
5
23/12/1 6:01
卵
本田憲嵩
自由詩
6
23/12/1 0:30
雨のうた
福岡朔
短歌
7*
23/11/30 22:27
gastronome 41-50
AB(なかほ...
自由詩
4*
23/11/30 19:20
意識の光景10(改訂)
ひだかたけし
自由詩
5
23/11/30 15:53
※五行歌「自分のこころが 話し相手の私」
こしごえ
自由詩
7*
23/11/30 13:10
※五行歌「遠いこの横顔」
〃
自由詩
3*
23/11/30 13:09
まがいもの やがて夜にのまれる
そらの珊瑚
自由詩
11*
23/11/30 10:52
信じる心
zenyam...
自由詩
3*
23/11/30 8:07
硝子を割って
暗合
自由詩
2
23/11/30 7:46
キューピッドとプシュケ ~Aretha Franklinに
カワグチタケ...
自由詩
0
23/11/29 23:53
のらねこのブルーズ
竜門勇気
自由詩
0*
23/11/29 21:03
弾んだ音弾いた
水宮うみ
川柳
1*
23/11/29 20:50
冬の詩人 2023
丘 光平
自由詩
2
23/11/29 19:35
天使いた遺伝子移転した(回文)
水宮うみ
自由詩
3*
23/11/29 16:23
おもちゃ箱2(改訂)
ひだかたけし
自由詩
3*
23/11/29 15:46
※五行歌「私の生は」
こしごえ
自由詩
1*
23/11/29 11:15
※五行歌「人の思いは 宙に解ける」
〃
自由詩
1*
23/11/29 11:14
独り言11.29
zenyam...
自由詩
1*
23/11/29 7:41
無人駅
たもつ
自由詩
4
23/11/29 7:12
隙間風
りゅうさん
自由詩
4*
23/11/29 6:42
2023年11月29日 だらしない男の話しから
足立らどみ
散文(批評...
3*
23/11/29 6:22
沈黙と言葉
ワタナbシン...
散文(批評...
3
23/11/29 1:29
詩想41〇ヒビキ〈音楽〉*について、五行歌借り
ひだかたけし
自由詩
2
23/11/28 20:57
369
370
371
372
373
374
375
376
377
378
379
380
381
382
383
384
385
386
387
388
389
390
391
392
393
394
395
396
397
398
399
400
401
402
403
404
405
406
407
408
409
加筆訂正:
まがいもの やがて夜にのまれる
/
そらの珊瑚
[23/12/1 12:06]
最終連加筆しました。
8.19sec.