高いところを飛ぶ鳥に近づいて見れば
 見あげる姿と違ったよ

 原始宇宙に漂う 網目のような雨
 試されて 行き来する

 はじまりは 雲にそっくり
 私にもよく似てる 落ちながら
...
どの恋人だったか
アヲハタのサイトがかわいいと
ポインタ空に漂わせ
無心にクリックしたあの頃

やり直せないかな
目が覚めて
自分を嫌いになるまでの
ほんのわずかな時間帯を
まき戻せ ...
 夜も深き高層の谷間

 鈍く 唸りあげて吹くものは

 誰が為に在るのか、

 目覚めると不意に

 もの哀しさ 我包む冬
○「区別がつかない時代」
本物と偽物の区別がつかない
事実と嘘の区別がつかない
悪人と善人の区別がつかない
加害者と被害者の区別がつかない
男と女の区別がつかない

○「逆転」
食料が ...
泳ぐならいっそ藻屑になりたいとそう海のほう見ながら言った

君という名の岸辺へと着きたいよでもそこまでは行けそうにない

冬の海へと飛び込んだ心臓が瞬時に凍り逝く夢を見た

砂浜のビー ...
林檎の樹を眺めきみ何おもふ

ひらけた地より林へあるくふたり

海そのままに日は動かずふたりで居る

樹によりてきみ何おもふ海のおと

われに罪あれば日はそのままに海よ鳴れ

...
午後の水泳の後のような
細く眩しい筆跡
液状のカーテンでは
不都合なことが多々あり
懸案となっていた模様替えの
おさらいをしておいた

燃えるごみの日の
温かな坂道の傾きを指で ...
○「愛する孫たちへ」(改訂版)

足元をよく観てごらん
幸せは
あなたたちの足元に
野の花のように
いっぱい咲いているから

見上げてごらん
希望は
あなたたちの頭上に
青空のよ ...
あまりにも遅すぎた桜の並木道、
ひるがえる、むすうの落ち葉たち、
まるで、うろこが剥がれ落ちてゆくような、
つよい晩秋の風は、
アスファルトのひび割れた路面を、
女の本心のように露わにさせる ...
あまりにも
自分の呼吸が穏やかなものでしたから
なんだか
生きてるのか死んでるのかさえもわからなくなりまして

そうだ! と
パチンと手のひらを鳴らしながら
頭の裏側で埃被った宝箱をひっ ...
青い森の奥に眠る
一匹の小さな竜の子ども
丸まって寝息を立てている
起こしてはいけない
もし目が覚めてしまったら
森の葉がすべて赤くなり
地面から煙があがる
あちこちでパチパチ弾ける音が ...
最初からなかったかのように
あったことを忘れるくらい
少しずつなくなってしまった 
零れるとも消えゆくとも
表現しがたい喪失よ

愛おしかったのだろうか
それとも
疎んでいただろうか
...
桁をひとつ増やして
みんなの注目を浴びて
正義のような気がしちゃって
愛されているような気がしちゃって
真理のような気がしちゃって

もう一桁増やして
みんなのことが疑わしくなって
正 ...
親ガチャか
前に国ガチャと
時ガチャに
感謝して
今を生きている
【俳句】  船曳秀隆

筆先に 宇宙の春が 溶け落ちる

桜には 天馬の翼 生えている

花桜 地平線まで 散り敷かれ

花吹雪 冥王星へと 降りしきる

花吹雪 地球の裏へと ...
【短歌】  船曳秀隆

天空に 宇宙溢れし 孔雀羽
 誰も知らない 十九の秋

言の葉は 詩の言葉さえ 忘れても 
 縋りつく葉に 葉脈は打つ

月光が 突き刺す獣に 声は無く 
...
凪ぎはてた海よわれは哀しむ

忍びかにわれ哀しむ凪はてた海を

忍びかよりさつそう飛んで啼きつめる鳥

まどふこときみの乳(ち)の辺(へ)に痣がある

きみの乳(ち)の辺(へ)を眺め下 ...
ひゅるるひゅるる
木枯らしひゅるる

ひかりぴかり
雲間に光り

 層成すこの世界が
 タナビク濃淡灰の色
 うねり重なり鳴
 とナリ、
 いよいよ異様
 その内面晒し

...
おすすめの絵本、おしえてください。
おすすめでなくても、こんなのあったよね、って話も大歓迎。『白バラはどこに ...
すずめを追ってヒヨドリは
桜の色葉をくぐりぬけ
共に素早く弧を描く
糸でつながったみたいに

 *

落葉が元気に駆け回っている
ヌードになった街路樹の
先っちょでわずかな枯葉が千切 ...
冴え返る
静けさに
雨音のみの
真夜中
しみる
 
 前方見据える少年の

 斜め後ろに 立つ私

 光 放った彼の眼鏡、

 捉えた朝の密度濃く

 信号機は青になる
「先週の生産状況は以上です
 次は工場の修繕計画の件ですが
 和式トイレへの改修案が出ていますので
 工場長よろしくお願いします」

「はい、なんのこっちゃと思いますよね
 社長から各事業 ...
優しさをちょっとだけでも懐へいれてカイロの代わりにしてる

エベレスト見上げる少女みたいだな澄み切っている瞳忘れぬ

街人よきたる極寒言葉すら発した途端凍るだろうか

雪が降る街でデー ...
追い詰められた枝先で
黙り込んだまま
幾つかの季節を
背中を丸めて受け流した

独り言を蹴飛ばして歩いた冬と
味のない言葉を噛み続けた春と
溶けた爪先で帰ろうとした夏を越えて
束の ...
わかったよ
本当はもうとっくに思い出してるよ
差し出された干し柿はとても甘く
 
 


ギルー ギルー
僕はもう誰にも呼ばれないよ
アンダクェーとキジムナーは山原に消えたよ
...
 
 痛すぎるボスの居ぬ間の頃合いを見定めてから斬りあう心
○「投資サギ」

「そんなにもうかるなら
人にすすめないで自分でやれよ!」

「甘い言葉ともうけ話には
厳重警戒!」

「お金は昔から
汗水流してかせぐもの
楽して増やそうとするか ...
おもひみをつれゆかむこのたましひは松林へ

おもひみつれゆかむこと海辺をゆかむ

道におる玉ひかるましろの小鳥

かすかましろの小鳥の羽音

さびしさは海のなせる

青海なせる ...
一雨過ぎればそれはがらんどうな九月の空

晴れた午後には青いト短調のひとふしが流れる

鳥の運命しか知らない僕らは

夏ぢゆう播き散らされた花の残り香に狂つて

澄んだ微風の失 ...
日付順文書リスト
タイトル投稿者カテゴリPoint日付
soft_m...自由詩3*23/11/12 13:05
青旗自由詩423/11/12 12:55
五行歌 一首「北風」リリー自由詩2+*23/11/12 9:35
独り言11.12bzenyam...自由詩1*23/11/12 9:29
海をうたうルルカ ne...短歌1*23/11/12 8:59
自由律2023.11.12.田中教平/K...俳句123/11/12 8:32
駅前たもつ自由詩4*23/11/12 7:15
独り言11.12azenyam...自由詩0*23/11/12 6:33
秋桜本田憲嵩自由詩523/11/12 2:05
ぐれこ自由詩223/11/12 0:35
青い森木屋 亞万自由詩2*23/11/11 23:46
喪失印あかり自由詩223/11/11 22:48
自由詩323/11/11 22:47
※五行歌「ガチャガチャガチャ」足立らどみ自由詩423/11/11 22:30
俳句船曳秀隆俳句223/11/11 21:41
短歌短歌0+23/11/11 21:40
自由律2023.11.11.No2田中教平/K...俳句1*23/11/11 20:23
意識の光景6ひだかたけし自由詩223/11/11 17:10
絵本スレッド会議室23/11/11 17:07
見上げてごらん空耳をただのみきや自由詩4*23/11/11 16:11
※五行歌「しみる」こしごえ自由詩4*23/11/11 15:37
五行歌 一首「Good Morning 」リリー自由詩2*23/11/11 12:15
ハムストリングスイオン自由詩3*23/11/11 10:49
冬をうたうルルカ ne...短歌2*23/11/11 9:15
渋柿夏井椋也自由詩8*23/11/11 8:44
sayonara.com 31-40AB(なかほ...自由詩423/11/11 8:21
#桃源郷を離れみて足立らどみ短歌123/11/11 7:24
独り言11.12zenyam...自由詩3*23/11/11 6:54
自由律2003.11.11.田中教平/K...俳句1*23/11/11 5:21
口笛 (旧作)石村自由詩2*23/11/10 19:53

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加筆訂正:
秋桜/本田憲嵩[23/11/12 11:29]
加筆。一行追加。
見上げてごらん空耳を/ただのみきや[23/11/12 5:11]
誤字
8.38sec.