振り返るこころの余裕があるだろうか

 前進あるのみ

 前だけを見て歩いている君は

 視界良好だろうか

 目前に広がる景色の中に

 霞のかかる点障はないだろうか

...
だれかがゆってたんだけど
かわのむこうには
いけないんだって

ああ
それはイケナイ

川の近くには
セイタカアワダチソウが茂っていて
いつものパルプの臭いがして

高架橋の下は ...
どんなに立派な人でも
どんなに美しい人でも
それはガン細胞かウイルスでしかない
仮面舞踏会のように
知って知らずか
浮かれて生きている

何処かで聞いたのは
人は皆 うんこ製造機だと… ...
静かな夜に独り酒をあおり
訳のわからぬ経を読み
華を散らし
伽羅を焚いた

想い人に手向ける夜だ
今となっては届かない俺の声は夜空に消えてゆく
あの時
こうあれば
ああすれば良かった ...
ある日、部屋の灯りをつけないことに決めた、中心部に近い住宅地にあるこのハイツでは、街路の灯りだけで充分過ごせることに気付いたのだ、この街には暗闇が無い、俺はずっと山の近くで育った、そのあたりじゃ陽 ... わたしには、これが、生活なのか、感情なのか、問題なのか気の迷いなのかもうわからず、砦のように敷き詰めた綿の部屋で、あとからあとから湧いてくる埃を集めて捨てている。壊れた予測変換機能付きの思考、締ま ...  まったき明るい赤みがかった砂利道をゆく
 砂利道はやがて深い深い森へ至る


感覚され艶めきの外界、確かに在り
直観され浮き立つ内界、確かに在り

この世界、これら二局面から成り在り  ...
熱気籠るこの白い小部屋に
雨が降る、静かに 銀の雨が降る
世界を透明に染め私の意識を覚醒させ

五感の縛りを解き
浮き立つ様々な形象
この意識の最中に在り
私の内底から溢れ出る

精 ...
 
 寒風、

 常緑樹の生垣が吐く

 銀白と やがて溶け

 やさしげに揺れる

 山茶花

 

 
気温が高い
紅葉しているけれど
ゆっくり紅葉している

そこまで厚着しなくても
快適に過ごせている

冬の入口が見える
もうすぐ気温が下がり
寒さがやってくる

紅葉の眩しいぐら ...
早朝の待合室で手袋をとってひと息入れる遠い国から たくさんの秘密を分け合おうよ。ときには魔女のように下卑た笑みをいっぱいに浮かべながら、沸きたつ好奇心に駆られて、たくさんの楽しいことを。
たとえば小学校の男子用トイレ。その鍵がかけられた個室のドアー ...
雨の子になってみたいな 魂が渇くことなく笑えるでしょう

レインツリー 逃げ込んだなら枝の下 母に似た君に会える気がする

さぼてんが奏でる音色レインスティック 何かと問う声ふるえは止まず
...
微分したキャンディーは溶けて
積分した気持ちは夕焼けに
またひとりの友が溶けてなくなった夜に
 
 
 
泣き屋はパンを返してくれた
そのパンは固くなってしまって
食べるには自分の ...
清らかな
水流、蒼天を流れゆく

鳥の啼き声、辺りから鋭く響き

きらり、きらり
太陽の光滴 蒼天の水流を飛び跳ね

ふと躍り入る巨大 宇宙の心音在り。
自分のこころが
話し相手の私
悪も私
善も私
いろんな私
草紅葉の
風色を
みつめる
ほほ笑みのかげりは
遠いこの横顔
一日がこぼれゆこうとしている
どこへ
だれの手によって
疑問符は
フェイクファーのふかふかの中で
あくびを噛み殺して
目を閉じる
ここはやがて誰の手も届かない場所になる

別府湾を切 ...
今一番見失われているものは
信じる心ではないか
詐欺の多い時代ではあるが
人を信じないでは生きていけない
たとえ生きていけたとしても楽しくはない
人間の喜びは
人を信じることとともにあ ...
透き通るように白い肌を薄く削ったらカラフルな内臓がみえました

先端から雲がもくもくまとわりついた飛行機がトマトの味がするように

右手の人差し指で僕から眠った星に地平線を引けば

左手で ...
大丈夫?
大丈夫
心配?
心配ない
私が私に尋ね
私が私に答える
それは内なる神との対話

私たちが見ているものは
私たちが見ていると信じるものは
本当に私たちの目が見ているのか
...
のらねこに水をもらった
酔いつぶれて公園で寝てた
もうどうしようもなかった
なにもかもが不穏な結末につながる物語
主人公は、酒を飲んで公園で倒れた
そして二度と目を覚ましたくないと
夢 ...
心音の意味は未だ口にしない


逆さまの三月にサーカス探す


ぞんざいに存在してるお惣菜


虎の七と八を切り分けた刀


あかんねん 茜さす目が開かんねん


許され ...
  「冬の詩人」



  やがて 
  夜明けはおとずれ
  薄暗い空へ 一羽 また一羽
  飛びたってゆくとりたちのざわめき

  眠らない草花で 
  静まらない木々の枝 ...
   大天使が繋いだ遺体、夏が死んでいた。

たいてんしかつな いたいたい なつかしんていた

   退転四月凪いだ痛い、懐かしんでいた。
朝に、

緻密に絡まり合う
力動の
自己意識持つ
黄金の
おもちゃ箱

創りつつ

アパートの部屋、外に出れば

とどろきの宇宙大河
意味を凌駕し垂直に流れ
盛んな響き輝き ...
私の生は
詩を
書くこと
でもね
生あっての詩だ
人の思いは
宙に解ける
悲しみ 喜び
さまざまな思い
いとおしい宙
○「楽天的な年寄り」
先が長くないので
年寄りは
自分が生きている間は
地球温暖化も経済も年金も
なんとかもつだろうと
思っている

○「近未来」
ボケが心配な方には
「人工知能」 ...
じゃあ、ここで、と
出張の帰りに送ってもらったのは
田舎の淋しい駅だった
上りの列車は発車したばかりで
あと小一時間ほど
待たなければならなかった
他に誰もいないホームには
...
日付順文書リスト
タイトル投稿者カテゴリPoint日付
明日君は佐白光自由詩1*23/12/2 11:00
ねなぎ自由詩123/12/2 9:24
盗人レタス自由詩2*23/12/2 4:10
夜の旅路自由詩823/12/2 1:52
夜が騙しているホロウ・シカ...自由詩1*23/12/1 21:28
綿の部屋はるな散文(批評...123/12/1 18:46
詩想42ひだかたけし自由詩5*23/12/1 18:19
貴女(改訂)自由詩3*23/12/1 15:16
五行歌 一首「雪もよい」リリー自由詩4*23/12/1 13:14
冬の入口夏川ゆう自由詩223/12/1 12:16
2023年12月1日、遠い国からおはようございます。足立らどみ短歌523/12/1 6:01
本田憲嵩自由詩623/12/1 0:30
雨のうた福岡朔短歌7*23/11/30 22:27
gastronome 41-50AB(なかほ...自由詩4*23/11/30 19:20
意識の光景10(改訂)ひだかたけし自由詩523/11/30 15:53
※五行歌「自分のこころが 話し相手の私」こしごえ自由詩7*23/11/30 13:10
※五行歌「遠いこの横顔」自由詩3*23/11/30 13:09
まがいもの やがて夜にのまれるそらの珊瑚自由詩11*23/11/30 10:52
信じる心zenyam...自由詩3*23/11/30 8:07
硝子を割って暗合自由詩223/11/30 7:46
キューピッドとプシュケ ~Aretha Franklinにカワグチタケ...自由詩023/11/29 23:53
のらねこのブルーズ竜門勇気自由詩0*23/11/29 21:03
弾んだ音弾いた水宮うみ川柳1*23/11/29 20:50
冬の詩人 2023丘 光平自由詩223/11/29 19:35
天使いた遺伝子移転した(回文)水宮うみ自由詩3*23/11/29 16:23
おもちゃ箱2(改訂)ひだかたけし自由詩3*23/11/29 15:46
※五行歌「私の生は」こしごえ自由詩1*23/11/29 11:15
※五行歌「人の思いは 宙に解ける」自由詩1*23/11/29 11:14
独り言11.29zenyam...自由詩1*23/11/29 7:41
無人駅たもつ自由詩423/11/29 7:12

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加筆訂正:
まがいもの やがて夜にのまれる/そらの珊瑚[23/12/1 12:06]
最終連加筆しました。
8.79sec.