咳き込んでいるのは僕から逃げ出したいから
なのだろうか。僕の身体はもう値しないもの
になりつつあるのかもしれない。濁音が空を
汚す。ひとつ。暫らくして、またひとつ。藻
みたいにドロドロして、蝕 ...
行き詰まり 
カッターの刃を一つ折る 
新らしい刃で新しく切る


カッターの刃を一つ折り
切れ味の蘇るように 
なりたけれども


カッターの刃を折る音に
込められた緊張感を求 ...
低空飛行を続けた俺は、明日から来なくて良いよとお偉いさんに言われた。
反省…?怒り…?否。
まず思ったのは猫のメシが買えねえなあ、と言うぼんやりした事だった。
その猫は、典型的、漫画の様に段ボー ...
腹のあたり、鉛のようなひびきとイメージの
武器を、気づいたときには突きつけられていた、
何度か。何度も?
早くしないと死んでしまわないんだけど死んでしまう
、というルールが、思い込まれている。 ...
野生の鶏が森に溶ける朝
立ちのぼる夜の残り香
白く踊る靄
女たちのはごろもの袖が
空に還るよう
斜めに抜ける鉄道の跡地に
芽吹く春を見守っている
私の肩に麦をふりかける人よ
瞳は黄金を ...
足柄山の山中に
(大江山の中腹に)
大きな栗の大木が
その巨木の瘤の中
蔓で編まれた黒い籠

籠の中の麻の布
布に包まれた赤子一人
黒々とした髪を持ち
大きな体に漲(みなぎ)る精気
...
雪の降りた朝に
わたしは吸い込む
冬の鳴き声を
しっかりと逃がさないように
両の耳で
抱きしめる
冬の呼気を
愛おしいから
二度と離れるのはいやだから
この手は放さない
彼の狙いは一体何だ
一兵卒などと言いながら
功労者として特別待遇しろってか

そもそも政権交代は
選挙テクニックのたまもの
ではなく
マニフェスト全てが支持された
わけでもなく
従来 ...
{引用=携帯がなり、
あめがふって、いた、

もったいぶって、
丁寧につつまれている、
断ることもしっていて、
ただ、
のぼったものが、
おりてくるのを、まって、
ときどき、手が、
...
暗さも引き連れた
仄かに蒼い空

微睡みの中
思考と景色の温度が一致する

足先から砂になり
蒼い風に流される


午前4時
私はそっと
景色に溶ける
流動性知能は確実に低下の一途をたどり
結晶性知能は何の意味もなさない
10歳の頃のシャープな心痛はすでに永遠の彼方に消えた
細胞は痛み続け
遺伝子は勘違いしてる

むかしが学習机の下で泣い ...
とくん とくんと
鼓動の音が耳につき

眠れない


あなたに
電話をかけた

  そんなときは
  リラックスだよ

やさしい
あなたの声だ

  ありがとう

...
誰の声もしないけれど
死んでいるのは たぶん 俺だ
自分とは 一体 誰のことを差すのだろう
この街の中で ぼんやり 生きている
一体 ここに 私は 何をしにきたのだろうか


言葉を ...
すこしおなか出して歩く
満腹な午後

すこし鼻歌ハミング
ぐったり帰り道でも

すこし効果音 呟くよ
たとえば、そう
電車の中 小さな声で「デュクシィ」と囁いたなら

微笑を絶やさ ...
 むかしむかし、ナイルのほとりに貧しいお爺さんとお婆さんが住んでお
りました。お爺さんはギザへ盗掘に、お婆さんは河へ砂金採りに、今日も
空しい{ルビ篩=ふるい}をふるっておりますと、あれ下流からど ...
はこにはいって
きみはやってきた
とおいそらから

はこをあけるまで
そのすがたは
きみにもわからない

さしだしにんは
くうらんだった
そこにわたしとつまの
なまえ ...
神様の爪先からこぼれた水が

南極の氷になってアイスコーヒーを冷やしている


ふつふつと白く昇る泡が

46億年の想念とブラックホールを残していく


果てのない黒い海

...
探すつもりのない貝殻に
出あって手にとった

何事か話しあって
そっと海にかえす

明日への道は
互いに自然に呼吸をして
迎えたいね

波につぶやいて眠る
救急法
誰かを助けてなくては
僕はもう誰も信じられないかもしれない
明日朝が来たら
いやたとえこなくたって
僕はもう明日にむかって歩き出している
待って
追いかけても背中は遠く
小さく ...
世界を呪う事には飽いたし人生を逆恨みするのにも飽いた
全力出すまでの段階踏むのが面倒過ぎて
多分今まで全力なんか出した事が無い
つまりスロースターター
大器晩成とは違う
わかってる ...
 
 
少年が電話の凹凸に触れているころ
少女はまだポストの中で
封筒から漏れてくる潮騒を聞いていた

  すべてが終わったら、
  横断歩道をきれいに塗りなおそう。
  町中いたると ...
とげのある花は美しい
とげのある木の芽はおいしい
とげのある枝の実もおいしい
私はとげによく刺さる

とげの入った手は痛い
とげは心に痛い
とげとげしいのは好まないが
とげとげしくなっ ...
プロローグ 参戦の意思 vodafone 赤い夕焼け空の下から



夜村に ぽつりぽつりと 猛者が来て やがて静かに 面子が揃う
言霊の 渦が渦巻く しゃべ ...
梅雨の季節のにおいがした
まとわりつく湿り気があった
地面をみつめる
黒く濡らした雨は
もう降っていない
きょうから彼女は
この街をでていく
列車にゆられて
新しい駅に降り立ったとき
...
白羽の矢を立てられて、俺は
目の前が真っ黒になったものだ

マジかよ
何で俺?
あそこには空がないって言うぞ
こんなショバもな
メシはなかなかのもんらしい
みんな早死している 
てか ...
自分の素顔を忘れそうな日は 
林の中へ吸い込まれ 
木陰に腰を下ろし 
正午の空に輝く太陽を仰ぐ 

まっ青な空に向かって張り巡らせる 
桜の枝先に 
春をずっと待ちながら 
全身にひ ...
私という人間は、一冊の本なのです。 

四角いからだに手足を生やし 
不恰好に揺れながら 
人々の間を往くのです 

私が通り過ぎる時 
誰もが振り返り 
「何だい奴は」と{ルビ嗤=わ ...
今も変わらず君は舞台に立ち、故郷の燃え
たぎる夕陽の耀きを、客席の一人ひとりの 
胸へ、放射する。僕が最も弱っていたあの 
日、濁らぬ瞳できらきらと「君は素晴らし 
い」と言ってぽん! ...
マナーモード バイブ音みたいな
寝息ですやすや きみが眠ってる
わたしの肩 まくら代わり
最終バスの中 ふたり


憎しみ合った 過去も全部
なみだで 洗い流して
そっとぬくも ...
冬と春が手をつないでいる夕方に
静かに立ってそとをみていました
わたしはもう少女ではなく
絶望と仲良くもありません
ひとりで
静かに立ってそとをみていました

燃えつきる煙草、蘭のつ ...
日付順文書リスト
タイトル投稿者カテゴリPoint日付
嘔吐乱太郎自由詩9*11/2/25 16:00
【カッター】つむじまがり短歌2*11/2/25 14:43
猫と俺田園自由詩1*11/2/25 14:35
ウチとソト内島 菫自由詩111/2/25 13:17
鶏の香りたちばなまこ...自由詩15*11/2/25 13:09
鬼ごろし……とある蛙自由詩8*11/2/25 11:57
逃がさないwithin自由詩9*11/2/25 11:42
眠り羊自由詩011/2/25 10:54
リハビリmugi自由詩3*11/2/25 10:35
午前4時。蒼井真柚自由詩9*11/2/25 4:17
大好きな友達skc自由詩111/2/25 1:36
鼓動森の猫自由詩8*11/2/25 0:59
リーマン番田 自由詩111/2/25 0:45
毎日に風穴をskc自由詩111/2/25 0:13
かぐや指salco散文(批評...5*11/2/25 0:11
はこ小川 葉自由詩811/2/24 23:40
南極の午後アヤメ自由詩511/2/24 23:40
貝殻朧月自由詩211/2/24 23:17
泣く寸前の色木屋 亞万自由詩0*11/2/24 22:45
徒手空拳だけど不倶戴天虹村 凌自由詩2*11/2/24 22:14
深呼吸たもつ自由詩711/2/24 21:48
とげ朧月自由詩311/2/24 21:23
人狼BBSに捧ぐスレTAT短歌1*11/2/24 21:12
サルスベリが脱皮するときマフラーマン自由詩3*11/2/24 21:06
パンダが街にやって来たsalco自由詩2*11/2/24 20:57
春の夢 服部 剛自由詩311/2/24 20:20
幸福の本 自由詩811/2/24 20:06
Favorite Friend 自由詩311/2/24 19:48
『この涙が あたたかさを失ってしまう前に』座一自由詩111/2/24 19:46
みていたはるな自由詩411/2/24 19:08

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