お代り、と言って
空の茶碗を掌に持ち
伸ばした腕がどこまでも伸びていく

伸びきったところで
祖母が茶碗を受け取って
傍にある炊飯器のご飯を茶碗に盛る

おばあちゃんのお代 ...
19時20分
マンション前の市バスの停留所に
降りる

空を見上げた
青空!

ポツ ポツと瞬く
外灯の上に
灰色でも黒に近い青でもない
青空が広がっていた

夜の青空だ

...
あなたはあなただ
小さな町の
夜の路地を
うろつきまわる
寂しくって仕方がない
土の匂いを携えて
遠くの駅では
手持ち無沙汰で
違う国の言葉を
しゃべってた

あなたはあなただ
...
わたしが動かなくても
雲は西へと流れてゆく

わたしが動かなくても
みつばちは花を求め
8の字に旋回する

わたしが動かなくても
大地はわたしを乗せて
星の周りを回り続ける

わ ...
止まったままの 時がある
針が曲がってベルトをなくした
金時計の中に
とどまっている

休まず刻んだ針が
不意に歩みを止めた
大地の奥深くから轟音が猛然と駆け上がり
アス ...
歌をうまく歌えなくなったら
僕は喉をかっきった
おかげで声はまったくでなくなったけど
下手な歌を歌うくらいなら
よっぽどまし

声を出せなくなった僕の代わりに
君は鼻歌を口ずさむようにな ...
別に淋しい訳じゃない

一人で居ることにいつからか慣れただけ

「貴方に居て欲しい」なんて気持ち
「愛してるよ」なんて気持ち
「淋しいから誰でも良い」なんて気持ち

分からない

...
みんな影響し合ってるから
感じているから
雑音ほどいいから
優しいから
憎らしいから
それでいいから
そこにいればいいから

愛している

だのにあの人
異国人みたいに
違う音 ...
なんにもない
なんにもないと思うから

ひとつひとつ確かめる
自分の中を
もしこれがなかったらと
あるうちに考える

おおげさにしなさんな
お年寄りは言う
年輪ってすごいな
耐え ...
 
 
列車も停まらないような
ホームの一番端でひとり
ご飯を食べている
ちゃぶ台は誰かが置いていってくれた
多分、親切な人なのだと思う

納豆や根菜類の煮物など
好きなおかずを並べ ...
寂しかった日のように
ひと晩で降り積もった雪が
きれいな景色だけを水銀灯に貼り付ける
夜明けすら凍らせようと
港では恐ろしいものが渦巻いている
(賀露の蟹漁船は眠りにつくころ)
わたしを捕 ...
音の無い雷光を視て指ひらくひとでなしの手にけだものの鈴



とどめさす瞳の色を忘れたか常にそこに居る常にそばに居る



うつろにはうつろなる色おまえには向こう側の色 ...
照らしても見えぬまま在る虚ろかな



降る桃と鈴のはざまを染める息



吹きだまる吹きだまる棘吹きだまる



あたふたと耳に目薬ひかり喰み

...
あの子が
シャボン玉を抱えて
わたしがみちみちと
はえている歩道に
立っている
唇の薄皮を摘み取って
よいことばを
鈴に詰めてしまった
火曜日の光景です

あの子は
三週間おきの ...
東京はいつまで京で居るのやら



半分に切ったら神が増えていた



朝知らぬ脳が尻尾を撫でている



叫ぶとき叫びの肉芯こすりゆく



...
珈琲とアルトサキソフォンの豊穣に液晶の海漕ぎ出でる人

珈琲とピアノの滴海となり夜の彼方に跳ねたトビウオ

女生徒の「わたしバカです」渦まいて沈積してゆく初雪の夜

この宇宙は蜘蛛の巣状の ...
いつからだろうか


どんなに感動する作品を
読んでも
見ても
体験しても

「涙」を流さない

流せない

もう
あれ以上の悲しみなどないから?
あれ以上の苦しみなど ...
おそろしさに
せなかが
まがったばあいでも
まがりを
なおせば
なおるかというと
なおらないし
8888

汚染された
キャラメルが
汚染キャラメル
フッ素
化合物で
黒く ...
誰かと楽しむことを忘れ
誰かと感動することを忘れ

誰かに嫌われることを恐れた

僕は誰にも僕を見せず
誰かを見せていた

人は世界に一つしかないモノを笑い

人は世界に溢れている ...
青果コーナーのおじさんは
どれに蜜が入っているかわからないという
りんごの山
どれも赤いりんご

りんごはこっそり打ち明ける
私をつくってくれた
おじさんは知っているのに
伝えておいて ...
もういちどだけあやまらせてね {引用=
両の手で耳を塞いで
押し寄せる血潮の波の
遥か遠くの音を聴いている

真夜中に

わたしはわたしの体が
排除しようとするものを
いつまできつく
抱き締めているのだろう
...
冬の風景に転がった空き缶は
なんて似合うのだろう
だからってポイ捨てするなよな

風が揺らすブランコ
詩的においしいシーン
ただ空腹の私には
ただ寒い寒いだけ

コンビニがオアシスに ...
息もなく脈もない君に水みたしコンロひねる夜会いたくて 週末の浮かれ者たちが往来を闊歩するせいで緩やかな眠りを逃した日曜の朝、ストーンズは肉体のビートに乗ってネグリータと叫び続け、ディスプレイに日光が当たるのを防ぐために午前中は開けられないカーテンのせ ... 肌色の闇をゆっくりと
黒から藍へと
藍から茜へと
溶かしていく明けの陽光
暗闇が
艶やかにヴェールを脱ぎ
露になる裸の街


底冷えする蒼さと
柔らかな白さが
街のシルエ ...
あなたの好きな人と
してらしていいわ
優しい前戯
そのかたにおやりなさい
けれども
最後のナニだけは
私にとっておいて

あなたは夢中なの
いつか二人で
其の手のパーティーに出るっ ...
冷たい夕日が笑ってる

チョコレート湯煎で溶かすの幸せのかたちに

あなたの二の腕まぶしくて

イチゴパイみたいなお家に住みたい

火がないとこから煙はたたない?so what?

...
泥臭い希望よ涙せよ


それは停滞したのかもしれない
それは退化だったのかもしれない
だが俺には俺自身がいた
絶望にくれる心にも一筋の光が射すことがあり
ふてぶてしいまでの俺自 ...
 
まるめて
くっつけて
 
それだけで何故
こんなにかわいいのだろう
 
真っ白な世界に
立ち並ぶ雪だるまたち
 
きっと
何かを宿してるね
 
日付順文書リスト
タイトル投稿者カテゴリPoint日付
お代り小川 葉自由詩911/1/24 0:44
夜の青空森の猫自由詩7*11/1/24 0:35
あなたはあなただ真島正人自由詩2*11/1/24 0:18
わたしが動かなくても佐倉 潮自由詩311/1/24 0:11
なゐyumeky...自由詩1011/1/24 0:05
君の歌なかがわひろ...自由詩111/1/23 23:21
いいわけ平沢ちはる自由詩1*11/1/23 22:54
サンタ・マリア西日 茜自由詩311/1/23 22:44
緑の魂朧月自由詩311/1/23 22:31
お代りたもつ自由詩2011/1/23 21:55
冬の眷属たりぽん(大...自由詩711/1/23 21:48
虹盲木立 悟短歌211/1/23 21:42
焦土月齢俳句111/1/23 21:40
あの子ズー自由詩8*11/1/23 21:40
ノート(雑冬)木立 悟川柳311/1/23 21:38
回転木馬都志雄短歌511/1/23 21:37
影法師自由詩2*11/1/23 21:34
おせん キャラメル6自由詩111/1/23 21:28
変えられないモノ影法師自由詩2+*11/1/23 21:14
りんご朧月自由詩211/1/23 19:45
謝罪と懇願吉岡孝次自由詩011/1/23 18:12
泡の花高梁サトル自由詩8*11/1/23 14:10
オアシス朧月自由詩211/1/23 11:56
ケトル小川 葉短歌111/1/23 11:24
Black and Blueホロウ・シカ...自由詩011/1/23 10:26
冬の朝寒雪自由詩111/1/23 9:30
ラストのナニは私と花形新次自由詩2*11/1/23 8:29
宇宙飛行士みたいにキスしあったshena0...自由詩011/1/23 7:49
泥臭い希望よ涙せよ(2008)田園自由詩111/1/23 5:05
白い世界に次元☆★携帯写真+...411/1/23 3:41

Home 戻る 最新へ 次へ
3604 3605 3606 3607 3608 3609 3610 3611 3612 3613 3614 3615 3616 3617 3618 3619 3620 3621 3622 3623 3624 3625 3626 3627 3628 3629 3630 3631 3632 3633 3634 3635 3636 3637 3638 3639 3640 3641 3642 3643 3644 
9.24sec.