北に向かった
鈍色の海、灰色の波
身をゆだねる勇気はないけれど
寒い海に抱かれたかった
何も告げずに飛び出したあの街
何かが変わるだろうか
気がついたらこの海辺に来ていた
冷たい風は ...
埃の舞い上がる歩調に
嗅覚は痛みを放出する。
ここに枯れた曜日を
交わして
私の呼吸はゆっくりと
化石する。
もう、映えないで
と弾けた西日に
夜のさりげない会釈を
歪ませて
朗ら ...
そこは双子みたいな景色です。ふたつの目は重なりません。 は、しかし孕んだり孕ませたりして遊びました。性別なんてありません。丸くて四本の腕があり、細くて立てない足が四つあり、包めない髪がいくつか存在 ...
店員「がにさあ〜ん、指名入りましたあ」
うさぎ「お帰りなさいませ…ご主人さま…」
(2011・1・9mixi)
空の頂に月のない夜
まなざしは
同じようにはやってこない
待ちぼうけの子どもたちが
眠ったふりをして
息をこらすように
取り巻いて包んで
進行する世界に
オクターブごとに反響する
数 ...
シンプルライフを実現したい
あまりものをもたないくらし
美しいですね
それより
きみはなんで
女の子っぽいのかな
「ちょうだい」って首をかしげたら
何だってもらえるんだね
テレビつける ...
ぼくはいまいきてます
いま?
いま、なんてものはぜんぶ過去だ
いま?
ぼくはみらいのいちばん尖んがったところにいる
ぼくはいまいきてます
きのうきみに写メを送ろうとしてぼくをと ...
白いカーテンの影で
鳥の魂が飛んでいくのを見る
ほくそえむあなたは
ほくそえむぼくと
古いことばは嫌いなのよ
流行らない歌も
流行った歌も
やがて錆びてしまう、手当てできない
...
ねえ雨って何色
銀色かな、白かな、黒かな、グレーかな
あなたといる時、雨は見えないの
音、そう雨の音しか聞こえないの
君といる時、雨は銀色に見える
ほら、あそこの窓にも、あの電信柱にも
...
カラの待ち雪 棘のソリ
押し花テープ 濁す香り
えんぴつトンネル 炭のスス
あいら ぶゆう
べきっ
猫も寝ず
ネジも
春 じゃがいも種の 底
芽 トタンですべって コ ...
夢と希望を持って
困難を乗り越え
天城越え
助け合う。
マンネリ化せず
常にサプライズ
人を常に知って
人の為に尽くす
楽しんで生きる
優しさを撒いて
頭は常に低くて
常 ...
楽しいな
愉快だな
嬉しいな
心が踊る
リズムに乗って
体を揺らし
全てを忘れて
笑顔が出る。
明日も仕事頑張るぞ
幸せな日々
明るく行こう
人と心を合わせよう
裏切りは疑いを産み、
疑いは憎しみを産み
憎しみは痛みを産み、
痛みは悲しみを産み、
悲しみは空の色を変え、
悲しみは街の音を変え、
悲しみは地球の重力を変え、
悲しみは心に残り、
...
掌に観覧車
小さなゴンドラを覗くと
四人の家族が納まっている
父も母もまだ若かった
兄も私もまだ幼かった
それがまるで
ずっと続くかのように
ポケットに観覧車をしまう
思い ...
・・
取りだした煙草が凍るようにつめたく、ここはここなのだということを思い知らされる。火を点ける少しの間にさえ手は凍え、全身を震わせて空を見上げた。
...
{引用=
まもるもののない空から
かれの顔や肩に雨がおちてきて
夕ぐれが
せまっていた
きょう
という日は
くぐりぬけねばならない試練のような
分厚い曇 ...
信じるひとの上にも
信じないひとの上にも
雪はつもっているのです
きらきらと
反射しているのはこの雪が
またかえろうとするからです
せかいへ
わたしのまわりで
せかいは生きるめ ...
ぼく、生理がはじまった
おちんちんから血が出るから
ひにょうき科の先生に診てもらったら
おめでとう、と言われた
いやっほい
と、ぼくは宙返りをして
さっそく父さん母さんに報告した
...
濁った窓から
冬の垂直な日が部屋の壁まで届く
真空管のなか
あの日のこころの蠢きを泳がす
それはあまりに遠い日なので
曲げた腕の面積では
足りない計算式のように
触れることのできない感情 ...
キーボードから感嘆を無造作に入力し、大きく開脚した秋の風景を置くと、液晶の片隅から夕暮れが生まれてくる。私は、サインペンのインクの残りを心配することもなく、孤独な開け暮れを栞にして文字列の間に差し込む ...
骨を押しつぶす音が聞こえた
あれは傷つける音だ
あれは私を悲しませて、悼ませる音だ
あんな音は聞いてはいけない と
耳を塞いだ
自分か 娘か 迷って、娘の耳を塞いだ
嗚咽 ...
私にはあなたの話は難しくてわからないけど
そうやって話してくれる時のあなたの瞳が好き
あなたは私をちゃんと見てくれてないと思うけど
それでも時折触れ合った時の手の温もりが好き
あなたの ...
俺が爪を切っていたら、彼女が目薬をさしていた。眼球が赤く熟れて、化粧をしていない汚い肌との比較がとても映えてみえた。それの自慢は眼球や爪や腰や内臓が極端に綺麗で、他の部位は血色の悪い醜い姿 ...
海の森は林道からはじまっている
その入り口にはフクロウがいて
たまに人間に預言めいた案内をする
うえからひかりが射し込んでいる
月のひかりがちぎれ雲みたいになって
道には ...
白桃をがぶりと食べた
君がくれた白桃だ
もう一つせがんだ
君はもう一つくれた
彼女は手ぶらになっている
もう一つくれとせがんだ
もうないのよ彼女
ちょっぴり肩をすくめた
それは ...
朝日は希望とは限らない
なのに僕ら見つけるんだ
生きる意味
何度も裏切られたはずなのに
僕が僕でそのままでいいなんて
だれかが言うわけでなくて
僕がそう思うことが大事だって
それは本 ...
青い空に白い雲が流れている。らせん状の階段を上ると手が届きそうだ。冬空に気持ちの切り換えが出来る優しい場所があるなんて。
少し歩くと、枯れた枝先の群れの中に、躓きながらも岬にでる道がある。崖の程 ...
夢でもし出せたら
素敵なことね
オカンにばれる前に
自分で洗濯ね
あなたは私から
そんな目で見られているとは
これっぽっちも
思っちゃいないでしょ
あなた相手に出したくなったら
...
鋼鉄リゾットひとつまみ
あの娘の作ったリゾットは
鉄と砂鉄の味がした
鋼鉄リゾットひとつまみ
あの娘が愛したリゾットは
きっと優しい味がした
鋼鉄リゾットたいらげて
あの娘と見上 ...
嗚呼 私は
あなたの腕の中で
途方に暮れてしまいたい。
日付順文書リスト
タイトル
投稿者
カテゴリ
Point
日付
海風
橘祐介
自由詩
7
11/1/10 0:11
視線の内側にひかる
久石ソナ
自由詩
16
11/1/10 0:04
幽婉で華奢な迷子
ayano
自由詩
5+
11/1/9 23:09
うさぎカフェ
阿ト理恵
携帯写真+...
1*
11/1/9 23:03
夜をなぞる歌
あまね
自由詩
16
11/1/9 22:33
休日
ふるる
自由詩
4
11/1/9 21:14
いまいきてます
吉岡ペペロ
自由詩
4
11/1/9 21:14
繭
茶殻
自由詩
3*
11/1/9 21:06
マスカット
橘祐介
自由詩
3
11/1/9 21:03
コン コン
砂木
自由詩
6*
11/1/9 20:48
進化しよう
ペポパンプ
自由詩
3*
11/1/9 20:46
明るく
〃
自由詩
3*
11/1/9 20:46
ウラギリ遊び
邦秋
自由詩
1*
11/1/9 19:28
掌観覧車
たもつ
自由詩
6+
11/1/9 18:16
1
はるな
散文(批評...
0
11/1/9 17:34
天の鏡に映った暗鬱な旅人
石川敬大
自由詩
18*
11/1/9 17:30
白銀
朧月
自由詩
4
11/1/9 17:10
ぼくの初潮
within
自由詩
5*
11/1/9 16:23
ブリティッシュグリーン
はだいろ
自由詩
4
11/1/9 16:20
晩秋
花キリン
自由詩
1*
11/1/9 14:59
改札
錯春
自由詩
4
11/1/9 14:44
抱きしめて
山口清徳
自由詩
0
11/1/9 14:32
孕まない理由
ayano
自由詩
4
11/1/9 13:14
海の森
吉岡ペペロ
自由詩
5
11/1/9 12:03
白桃
橘祐介
自由詩
5
11/1/9 11:54
意味
朧月
自由詩
1
11/1/9 11:48
お別れ
花キリン
自由詩
1
11/1/9 8:25
夢で出せたら
花形新次
自由詩
0
11/1/9 8:14
鋼鉄リゾット
只野亜峰
自由詩
2
11/1/9 6:58
途方に暮れる
れもん
自由詩
1
11/1/9 4:50
3605
3606
3607
3608
3609
3610
3611
3612
3613
3614
3615
3616
3617
3618
3619
3620
3621
3622
3623
3624
3625
3626
3627
3628
3629
3630
3631
3632
3633
3634
3635
3636
3637
3638
3639
3640
3641
3642
3643
3644
3645
4.92sec.