―――『となりのカフカ』池内 紀 (光文社新書)を読んで

 カフカといえばあの、「悪い夢に出てきそう」な、虫になる男の「悪魔じみ」た「小説」、『変身』を思いおこす読者が ...
 小説の場合、著者が提供しているのは図式だけで、作品を完成させるのは批評だったり、読者側での読書行為だったりするのだという考え方が、ある程度でしょうが、承認されているように思います。たとえばあの『文学 ... あなたへ宛てた私の言葉は
文字になってしまったせいで
ひどく真ふたつに折られて
ポストの暗闇にゆだねられる

会えないひととの
こだまではかる、距離

夜半、玄関先の物音を待つ
...
いつのまにか足首のかたちが変わっていた
このところ続いてる春にしてはひくい気温のせいか

映画館でまぶたにふれたりだとか
苦いコーヒーを胃にそそぐように
うまくできないことだらけ
罫線がじ ...
 
 
ピキは犬ではないのかもしれない
犬だと思ってドッグフードまであげていたのに
買ってきた犬図鑑に載っているどの犬とも
その形状は一致しない
図鑑の犬はすべて四本足なのに
ピキは六本 ...
                110308



アナクロを恐れるなかれと
バーチャルな空間に躍り出たのが
隠れて正義の味方をする憎々しいヒールのプロレスラー
効果ありと審判員
一本 ...
男にとって

夏といえば
隣の女子の肌の表面積。
暑くてうなじがさらされていれば
そこから首へ
首から腕へ
腕から未だ完成知らずのくびれ未満へ
くびれ未満から足へは,休み時間に密かに確 ...
手のひらいっぱいの雨
カーテンを閉め切ったままだから
しんでいく影がよくみえた
たくさんたくさん食べて吐く
たくさんたくさん切って拭う
洗う
視る
たくさんたくさんたくさんきる
たくさんたくさんたくさんわらう
たくさんたくさんたくさんしる
たくさんたくさんたくさんわ ...
だってみんなはしぬでしょ、

と言った声がにじんだ


ことばに縋ればことばに溺れる
ひとに縋ればひとに沈む
覆せない日常を受け入れれば日常に窒息し
空気は望むことでしか手に入れら ...
軽やかなのか 駆けて行く
何月のウサギか たったか たったか
そうして今年も
平年と同じく たったか
夏から秋へと走り抜けられたのか

ウサギは気まぐれだった
季節の段差を前にしたのか
...
きょう、季節の帳簿は冬に逆もどり
北風がふき 雪が
山のほうからちらちら飛んできて
冬のいかつい手が コツコツと
貯めてきた春の貯金を 
ごっそり帳簿からかっさらった
開きはじめた菜の花も ...
絡みついた埃を払わなければ

たとえ
形を与える古びた木枠こそが
自己を飼いならし
自己を守る防波堤だったとしても

私はこの地平を走りゆく

衝動は抑えられず

声を発すると
...
携帯電話 充電器持って
逃げ惑ってる 逃げ惑ってる
アンテナの立たないところで ひとり立つよろこびを
踏みしめて 踏みにじって 街の雑踏に消える

樹海は一体どんなところ
樹海は一 ...
冷蔵庫の中で眠るからあしたは五十年後に起こしてください。

ぐるぐるぐるたみんさんなとりうむたっぷりふりかけおやすみなさい。

「目覚めろ!目醒めろ!。」と外う ...
なぜ生まれてきたのか
そう問われると
とても悪いことをしている気分になる
なぜ盗んでしまったのかと聞かれているような
なぜ殺したのかを尋ねられたような
質問の正しさが怖い

なぜか
...
貴女の走りを見ることが出来なかった
直に見ることが出来なかった
でも 心の中で安心していた
不思議だけど安心していた

貴女と同じ生まれ年
少し贔屓目かもしれないけど
体と精神が続く ...
皆様こんにちは。
お願いをする為に書かせて頂きます。

ご自分の書かれた文章を何度か読んで頂きたいのです。

私は少し前まで、このフォーラムに投稿された文章は
すべて目を通しておりました。 ...
咀嚼した
ことばを
吐き出せないでいた
ゆうべ
君に向かって
ガラス越しにキスをした
みたいに


あ、てんしょん


知らなかったよ
飽和した
夜に浮かんだ月ひとつ
な ...

シフォンスカート・パフスリーブは夢のように広がり、
肌を透かす、
脈打つ。

五線譜に咲くメロディ、
finに向かっていくつも上昇、
リズムは必要ないか。

病を持つという、 ...
私はすっかり
私の慰め方がじょうずになってしまい
ひとり ということに慣れてしまいそうなのか

産地直送ストレートりんごジュース
とかかれたポップが目に留まる
ラベルには
りんご園と青空 ...
サイテーおじさん
サイテーおじさん
おじさんかんぱちはらえれほれり
ねえちゃんちびりぬええももだ

アレアレアリャリャめいわぬじい
すからべへのってしびりいちびり
みけれてもけってええわ ...
よわいものよわいもの
つよいものにはわからないよわいもの
つよいもの
かなってみるかなわからないよわいもの
よわいもの しあわせに
おこめがひとつぶ
なみだにながれてありがとう ...
泳ぎ疲れた感情の波
あお向けに浮かべば空

現実に押しつぶされないように
限界まで吸い込んだ
息をゆっくりと吐きながら

だんだんと融けてゆく

僕は今
一番おだやかな表情で
月 ...
思い出1匙。
買う買うといって今なお買ってもらえてない約束のおもちゃ。

思い出1匙。
けれども負ぶってくれた背中はごつごつした筋肉のベッド。

思い出1匙。
毎朝のテレビ争奪戦で何度も ...
メンテナンスを終えた
体から

さらさらと
水が流れる

この冬溜め込んだ
迷いや悔恨

さらさら
さらさら
流れてゆく

体にも
四季がある

こうして
新しい季節 ...
ビタミンCに願いをかけて不摂生はきいろいおしっこになる。

指先からあふれ出すはずかしいぽえむの汁がきみを汚す。

かさぶたのように唇にはりついたことばを剥がし ...
未だ無くならないイジメの自殺/教えてくれよそうなった経緯(いきさつ)
弱い者囲んで何が楽しい?/そんなお前見て親は悲しい
死ぬほど怖い物は無い/そんなのを選ぶことが怖い
それほど苦痛を感じてた/ ...
知ってる人は知っている、小林銅蟲「ねぎ姉さん」といWeb4コマ漫画がある。恐らく現代詩に親しんでいる人の中では、地味な知名度があるんじゃないかと思っている。というのも、かの小笠原鳥類さんと交流があるよ ... まる

切り取られたいっこ

有限のまる

まる

無限にぽっかりあいた

穴ぼこのまる

まる


切り取られたいっこが有限のまるならば

穴ぼこがぽっかりあいた無 ...
日付順文書リスト
タイトル投稿者カテゴリPoint日付
【批評祭参加作品】「へんてこな作家」という親愛の情石川敬大散文(批評...7*11/3/8 23:25
【批評祭参加作品】わかンない!藪木二郎散文(批評...1*11/3/8 23:15
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【批評祭参加作品】批評以前の話桐ヶ谷忍散文(批評...411/3/8 17:33
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クレマチスという彼女に関する七つの考察きくちいいこ自由詩311/3/8 17:05
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サイテーおじさん花形新次自由詩1*11/3/8 8:16
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「そして静かに融けてゆく」ベンジャミン自由詩1*11/3/8 1:18
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有限のまる〇無限のまる吉岡ペペロ自由詩411/3/7 23:49

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