真っ暗な闇なんてある筈もない
重しを引きずったまま眠りにつくということ
それは、直線的な光りをも閉じ込めてしまう
と、いうことだろう 。

マルタ島にはマヌエラという男がいて
野良猫 ...
荒く乱暴に削られた悲しくも不真面目な凹凸のある石畳は、煌めくルビーがさんざん泣いて叫んだあとのように、まだ温みのある紅い夜の涙でびっしょりと濡れていた。
蒼褪めた馬の首を被った人を殺したおまえたちが ...
死にたいと泣きながら繰り返す娘に
大丈夫大丈夫と優しく声を掛けながら


「でも今朝、君を殺す夢を見た」




言いたいのを抑えている
あたまが中途半端によくて
間抜けなところがすき
といって
みたが
あいさつを
かえしてくれなくなったことから
だめだとわかる
どのキーを押しても
同じ結果になるのだから
僕は選択しなかった

放課後の
誰もいない神社
君が迎えにくるまで

空はまだ青く
君の歌声のキーは
雲よりもっと高く
気 ...
ふと真夜中に鏡をのぞきこんだ。

眉間のしわは、わたしはそう思わないの勲章かな。

右にはずし、左へはずれて、ごろんごろん。

蛭にひるを吸われて夜を生きたしるしの肌はエノキダケみたいよれよれ白く ...
17年 生と死の間を行きかいしていた


広い川の岸辺に佇んでいた

花びらに埋もれていた本を手に取った


沈丁花の香りがする

自分という深い湖の底に沈んでいく花

そ ...
それは男が汚れた靴下を脱ぐ時
それは女がきついガードルを脱ぐ時
みじめに軋るベッドの上で
広い背中を白い手指が所在なげに抱く時
愛はそれぞれに
互いを壊し満たそうと足を引きずり
見栄えのし ...
 
 
小豆色のバスに乗る
車体の気配があまりしないバスだった
既に乗っていた人たちは
みんな別々な方向を見ているのに
誰なのかよくわからない
信号待ちをしている間に
道端の枯れた草花 ...
午前二時にだいたい起きてふらふらみんな大好きおまえも死んで。


死にたくて死にたくて忘れてる/髪切ったのに心臓が痛くて


太ももを見てるだけではなくたとえば死んで切って/花が咲き、 ...
いままで

ボクは 夢を見ていた

ずっとわかってた
ずっとわかってた

夢の中では キミに 会えなかった

でも

もうこれからは
ああ これからは

いいんだよ

...
わたしの話はいつも飛びすぎだ、と
言ってくれた人がいた
そうだねとわたしは少し笑って
冷めた紅茶を飲みほした

わたしは自分の話をすることがとても苦手で
話しながら自分の肉体がもつれるのを ...
少しずつ腐っていく
少しずつ 少しずつ
「少しずつ」というありふれた一語のなかの
やわらかながらすの響き
少しずつ腐っていく
少しずつ腐っていく

かけっぱなしのオーディオ
ループ再生 ...
* 肌色を 少し開けば ピンク色

人間って不思議ですよね
人間に限りませんが
外側と内側って 随分と違う

普段は見えない自分の中身
中身って言うと性格を連想しますけどね
体としての ...
人生には 中間地点と 中途半端な 時期が有る

大人か子供か 男か女か 真面目か不良か
孤独か天然か 生か死か 悪魔か天使か

二つの言葉を 思い付く度 
相反したり 造反したりの 繰り返 ...
光が届くまで、一千光年の夜


何もしないのと、何もできないのは別物
今日は何もしない夜
そう決め込んで迎える朝は
いつも後悔ばかりなのだけれど



新川 ...
頼むから悪魔にだけは
魂を売らないで欲しい。
多くの人が不幸になるから
多くの命が粗末にされるから

地上の楽園をつくろうよ
誘惑を振り切り
タバコを止めよう
お酒を止めよう

快 ...
悲しい。
良き理解者がいなくなる。
君には「自信を持って」
「感謝して」と言う事を
教わった。

共に泣き、共に笑い
楽しかったよ
時に怒り、時に喜び
寂しい

汗っかきの僕に
...
勉強するぞ!
偉くはならないぞ!
夢を諦めずに
実現してみせる。

ファイアー
金持ちの株主が
発信するテレビに
洗脳されず
わが道を行く

ごく限られた人が
幸せになれば
...
世界の果てに 椅子を二つ置いて
暮れつづける夕暮れと
明けつづける夜明けとのあいだで
いつまでも 話をしていよう
横はいりなんかしてないのに
ちゃんと並べと咎められたことがある

トラウマになってしまったのか
また文句言われてしまうのではとオドオドしてみたり

私って気が小さいのかな

それからは ...
風と風の交差
ドレミの合図
目は閉じられた
口から吐き出される
言葉たち
僕らは踊り出す

あるいは
空が落ちてきただけ
世界が変容を示しただけ
ただ
それだけ

具合の悪い ...
いきる
燃えさし
あがってくると

            ( こころは バイパス
爛れた
くちびる
あてがいながら
眼窩(すかいらいと)
から
入水

          ...
人は 指針無しでは
歩いていけないと言う
それもまた一つの答えなのか

人は あなた無しでは
生きていけないと言う
それは私が弱いだけなのか


あなたは偉大なマージナルマン ...
ひろった貝殻をスコップにして砂浜をほると
そこには少し離れた海とつながる

小さな海ができる

何度かの波の繰り返しで
まるで何もなかったみたいに消えてしまう

小さな海ができる

...
唄われることのない楽譜
合唱曲の楽譜
一人では唄うことの出来ない楽譜よ
ただ読むためだけに
部屋の机の上にある楽譜
その悲しさはどのように深いものなのか
間違って作られてしまった悲しさか
...

午後四時
青の上から
橙や赤や紅色が
塗り重ねられてゆくのを見ながら
大急ぎでベランダのシーツを取り込む
あのうつくしい仕事をしている人が
どんな人だかは知らないが
時折
ゆるめ ...
               110221


どのキィーでもいいのですと
演奏家のお兄さん
とびきりの笑顔を向ける
今年85歳の父が
謡いたいといい
出せない声を張り上げる
初めて ...
愚かだ愚かだ
やがて うたうように嘆く私の
そばで笑う苗たち
ビニールハウスの めくられた片側で

蝶のような葉はみどりいろ

くすくす くすくす
背のひくい茎のものまでも
群になっ ...
君とは本当に
沢山の言葉を
交わしたね♪

時には大喧嘩をし…
時には大声をあげて
笑い合った…

くだらない話を
したかと思えば…
すごく真剣に
大切な話もして…

本当に ...
日付順文書リスト
タイトル投稿者カテゴリPoint日付
マヌエラの猫たちアラガイs自由詩3*11/2/22 0:38
形骸 ★atsuch...自由詩8*11/2/22 0:22
やさしさ一尾自由詩211/2/21 23:49
86自由詩211/2/21 23:13
エニー・エンター・キー小川 葉自由詩011/2/21 22:43
かおの履歴阿ト理恵自由詩9*11/2/21 22:16
アヤメ自由詩211/2/21 22:00
合一salco自由詩15*11/2/21 21:55
産道たもつ自由詩311/2/21 21:52
花と嘔吐榊 慧短歌311/2/21 21:30
さあ 行こう風音自由詩111/2/21 21:20
なんでもない孤独Raise自由詩111/2/21 21:02
キッチン自由詩311/2/21 20:47
梅ガム藤鈴呼自由詩2*11/2/21 20:15
自由詩2*11/2/21 20:13
イチノセと月木製金属自由詩111/2/21 20:11
Don't touch me!ペポパンプ自由詩8*11/2/21 20:11
君が退職する時自由詩4*11/2/21 20:09
Under-stand自由詩4*11/2/21 20:08
週 末塔野夏子自由詩19*11/2/21 19:54
並ぶひと恋月 ぴの自由詩22*11/2/21 19:24
Oz自由詩011/2/21 18:39
とうえい (幻肢の砦たち)乾 加津也自由詩9*11/2/21 17:48
紛れもない春Seia自由詩011/2/21 17:36
「小さな海で」ベンジャミン自由詩3*11/2/21 16:44
忘れられたもの……とある蛙自由詩511/2/21 15:32
美術用品のある日常吉田ぐんじょ...自由詩3311/2/21 13:40
エニー・エンター・キーあおば自由詩4*11/2/21 12:44
みどりの声朧月自由詩311/2/21 12:03
たしかなもの顎長三日月自由詩011/2/21 11:28

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加筆訂正:
雪夜の試み/salco[11/2/21 21:59]
誤字1字訂正
4.8sec.