5時限目 人の心を読む授業
鉛筆の影がノートに映る
あの子は几帳面に 鋭利な鉛筆を持って数式を解いている
僕は陽にあたりながら 丸っこくなった鉛筆を持って
πの可能性を ...
ある暑い夏の日の午後だった
座って化粧をしている君を見てた
寝たまんまのふりをして
僕はただ眺めてた
テレビドラマにはならない
つまらない結末
何の展開にもつながらない
どうしようも ...
たくさんのひとの中にいて話していると
からだがだんだんうすっぺらくなる
笑ったり怒ったりしている人たちのなかで
からだがだんだんうすっぺらくなる
頭のなかに大きな丸をえがいて
からだがだ ...
むかし男の人が死んだ公園で
山岸徹也くんと砂の城をつくった
歯ブラシが近くに落ちていて
それはとても古い感じがした
城門に番兵の人形を二体置いた
翌日、城は壊されていた
人形は ...
気付いてよ
あなたのせいよって
君がそれを願っても
僕は卑怯者なんだから
傷付いてよ
あたしのためにって
君がそれを望んても
僕は臆病者なんだから
確たるものばかりを求めていた
砂つぶてにしかすぎない自分に気がつかなかった
凡庸な日々に
埋もれ死んでいくのが怖かっただけだった
この歯を、
この腕を滅した理由を未だ知らない
診断 ...
{引用=
音源:http://youtu.be/-JXshprSPpg
}
原始、女性は太陽だったと
どっかのだれかがえらそに言った
今は女性は月なんだって
ひかりを集めてふわりと笑う ...
「明日の情」
優しく蛇行して
適度に濁って
こそばゆく岸を撫でながら
僕の根底を流れる
情の小川は
ときおり
なす術もない豪雨に
のたうち回って
...
1年ぶりに
網戸を掃除する
お気に入りのミュージック
iPhoneから流して
きれいにも見える
その編み目から
次から次へと
汚れは流れる
堆積する
気づかぬうちに
経験
...
まつりのあとには
もう一度よみがえることをねがう
わたしがいる
もう二度との意味を
知らないふりで逃げようとしている
空を渡るかげろう
知らない君
町の果てへ
夢の中へ
...
そこを曲がると、雨が降る
ずぶ濡れのふたりが駆けてゆく
それは遠い昔のこと
星形のサボテンの気分で目覚めた
窓の外に
柔らかい青空
いっきにトゲとけた
ふにゃりくにゃり
もぞもぞさがす右手
君に報告
生きてますよ
あのね
ありがとう
皮膚、
さらけだした衛星が視える
はだしだけがきこえる、まばたきをすれば凍死は白
子宮は やせほそっている
{引用=
あ ほら また切ったよ、指
}
つまらない人といわれたくて
...
骨の中を蛇は行き来する
赤い舌を つなぎめからだして
どす黒い血を舐め
爪の間から じっと獲物を捜す
ねずみを 虫けらのように
孤独を 小鳥のように
飲み込んだまま 頭蓋骨まで ...
女にはビンタがある。
男は殺す生き物だ。
ライオンもそうだ。
雄が殺しに行く。
殺しが下手な雄は餓死する。
女には何もない。
訳がなかった。
生活をするのは女。
そして、ビンタ。
...
あなたが自らの正義を
拠り所に雷のとんかちを
振りかざしている時
それを目の当たりにしたぼくは
自分の心が間違っていないと
土ぼこりが舞い上がる砂漠の
泣き叫ぶ子供たちを前に
た ...
みつからないように
かくれても
みつけられると
ほっとした
つかまらないように
にげこんだのは
じぶんのなか
つかまえてもらえない
ひとりごっこ
みあげたところに ...
君が引き金を容易に引くのなら
私は平伏すだろう
「無抵抗」と言う名の最大限の抵抗で挑む
大地にこぼれた真紅のワインは
干戈好きなハイエナが武者振りつく
川面に浮かんだ白いパンは ...
朝焼けなのか夕焼けなのか分かんないような
冷たい色の空
ずっと遠く 鳥の影が頼りない
電灯のあかり、電柱をつなぐ線を視線で辿る
いま、会いたい人がいるよ
元気でやってますか
鞄 ...
一段、一段、階段を上がると
わたしはその分、地面から遠ざかる
足元にはおもちゃみたいに小さい車、ひとびとが
忙しそうに動き回っている
こんなに狭いのに、都会では
あっちで ...
空っぽな自分ばかりが… 転がっていく
一体なぜなのだろう それは
生きようとするからだろう 自分として
個性的であろうとする必要はないけれど
今日も 風が… 吹いているのかもしれない
...
真っ白な
掃除機を
眺めては
何もせず
かといって
洗濯もせず
飯だって
宅配ピザを頼んで
そんな風に
君の
ぐうたらな一日が
過ぎてゆく
目の前の
紙くずを
ゴミ箱 ...
ガアベラの花束
を貰った発熱の呼吸のような色の花弁
を指で撫でつつプラスチックの彷彿めいた
香り甘さも生さもしんだよう
雪を蹴散らしながら徒歩帰り玄関
千切れるほど冷えた指で銀鍵を仕 ...
誰もいない国の
サッカー場の真ん中に
ボールがひとつ置かれている
誰もいないスタジアムから
歓声は上がることもなく
ボールは蹴られ
試合がはじまる
もちろんピッチには誰も ...
ショーウインドゥの中にはド素人の描いた
ローランサンの贋作が飾ってある
どんなに遠くから見ても錯覚すら起きない
紫と赤の花弁の中で白い少女が
脂蝋化の死体さながら微笑んでいる
車のフロントグ ...
僕の大切な可愛いヒト
お嫁にいくなら教えておくれ
僕は何を歌おうか
僕の大事なやさしいヒト
泣き止んだら教えておくれ
今日は何を歌おうか
僕の大好きな愛しいヒト
おなかが ...
ジャッキー/桟橋/レーゾンディートル
ピエタ/口縄/ユーロジブイ
摂津/岸和田/ニューハンプシャー
...
サバは猫ではなかった。
猫がサバだったのだ。
おもい。
わりきれない素数のように
バサッと
樹のうえから降ってきた新しい猫と屁理屈を彼女はうけとることにしたのだ。
おもてなしうらなしてだ ...
絵描きの家には絵筆が数えきれないほどあった
太さが様々な絵筆が ところ狭しと並んでいた
絵描きは嘘をついていた
彼は絵描きではなかった
どこかに球体があった
それはそれは丸かった
...
古い家屋に手を入れてできた料理屋さんは
まるで人をこばむように
さっさとおゆきなさいと
言うように人の気配を消す
庭に咲いた花まで
初老の店主は言う
ひとつひとつ皿を運び
魚です ...
日付順文書リスト
タイトル
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カテゴリ
Point
日付
数式のまどろみ
アヤメ
自由詩
3
11/2/20 17:41
ワンシーン
NIJIBI...
自由詩
3
11/2/20 17:31
だんだんうすっぺらくなる
はるな
自由詩
5
11/2/20 17:23
砂の城
たもつ
自由詩
3
11/2/20 16:58
等価と代償
秋助
自由詩
0
11/2/20 16:53
『沈む月』
あおい満月
自由詩
3
11/2/20 16:51
コギャル
にゃんしー
自由詩
4
11/2/20 16:44
ヒーローズ (昭和編)
nonya
自由詩
8*
11/2/20 14:21
空いっぱいの永遠
uminek...
自由詩
5*
11/2/20 13:49
かげろう
as
自由詩
1
11/2/20 12:22
ふたり
殿上 童
自由詩
14*
11/2/20 11:47
青空
朧月
自由詩
2
11/2/20 11:36
白衛星のうた
usoni
自由詩
4*
11/2/20 11:02
赤い眼
砂木
自由詩
3*
11/2/20 10:05
ビンタ
田園
自由詩
0+
11/2/20 9:12
正義
寒雪
自由詩
1
11/2/20 8:39
おにごっこ
ベンジャミン
自由詩
2*
11/2/20 5:03
幸せの代償
subaru...
自由詩
0*
11/2/20 3:20
会いたい人
______...
自由詩
1*
11/2/20 2:54
空中散歩
〃
自由詩
3*
11/2/20 2:06
テトラ
番田
自由詩
1
11/2/20 1:13
ひどい一日
花形新次
自由詩
8*
11/2/20 0:51
ガアベラ
一尾
自由詩
2
11/2/20 0:49
風の試合
小川 葉
自由詩
4
11/2/20 0:19
歩行
salco
自由詩
9*
11/2/19 22:58
僕の〜なヒト
トキハ スス...
自由詩
6*
11/2/19 22:49
呪文を諳んじろ
TAT
自由詩
2*
11/2/19 22:43
サバ
阿ト理恵
自由詩
9*
11/2/19 21:52
絵描きと球体の話
相田 九龍
自由詩
13
11/2/19 21:30
日本料理店
朧月
自由詩
3
11/2/19 21:30
3570
3571
3572
3573
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3576
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3582
3583
3584
3585
3586
3587
3588
3589
3590
3591
3592
3593
3594
3595
3596
3597
3598
3599
3600
3601
3602
3603
3604
3605
3606
3607
3608
3609
3610
加筆訂正:
フクロ鼠
/
……とある蛙
[11/2/20 12:06]
視点の転換に伴う連の区分の変更
5.94sec.