遮断機の棒が塞いだ
目の前を列車は瞬く間に走り抜け
突風に泳ぐ前髪は、唄い出す
{ルビ焦=じ}らすように長い間道を塞ぐ
赤ランプの音と{ルビ邪=よこしま}な棒が上がる迄
...
月のコンセントは
抜いてしまったから
今夜は
星ばかりが天に満ちている
恵みを受けて
生かされて
うずくまるひとよ
すべてを失ったとしても
あのひとの教えてくれた
花の名前を覚え ...
原爆が、長崎の教会の前に立つ
マリア像の首を、吹き飛ばした。
ミサイルで、バーミヤンの崖に身を隠す
大仏の顔が、砕け散った。
暴力の手に
顔の消えた後も
マリア像と大 ...
どこまでも捻じ曲がった夜
もう私は何も見ない、何も感じない
月で一輪の青い花が散り
最終電車は脱線する
もう私は何も見ない、何も感じない
沼の底の懐中電灯
鉄塔に架けられた星
もう私は何 ...
どうでもいいけれど
長年の下らないシキタリみたいなのに抗ったのは
中学3年で参加した部の合宿の時だったかも知れない
反逆みたいなよくわかんない高揚感と快感は素敵だった
だから何だか ...
【慟哭】
大地よ、揺らぐ大地よ
なぜおまえは我らが築いた世界すべてを壊すのか。
海よ、荒ぶる海よ
なぜおまえは我らが繁栄の世界すべてを呑み込む ...
天災で死んだ三万
自殺で死んだ三万
世界で死んだ三万
宇宙でいままで生まれたいのちの数
引く
宇宙でいままで死んだいのちの数
イコール
宇宙にいま生きているい ...
おでこをたたくとボーンと
骨の鳴る参観日
はまちとブリの間を通る路地を抜けるボンジュール
せせこましくもリレーをするのに
わたしの町ではバトンの替わりに
...
濡れている、半
分の
生きていると、
半分の、死んでいる
濡れている、
床に
横たわって、死んでいる
いない、
濡れていない、
生きていない、
死んでいない、
...
神の火をひと息で握りつぶして
おれは幾千の真夜中の中間で
地上で最高の
太陽を目にする
脊髄を流れる
液が沸騰して
まるで電熱コンロみたいさ
おれは古臭い発 ...
ブランチにはおばさんと
ハンバーガー・デート
おばさんこんな
若いコの店
初めてっしょ
そりゃないそりゃない
ハンバーガーが初上陸した時
このおばさんきっと
...
なまえのない
はながさいている
そのとなりにも
はな
ことばなくして
よりそっている
はるがきたのだ
ただそれだけ
しずかに
さあ、しずかに
...
まともな頭でも
まともじゃないことはできる
えらい人でも
えらくないことをしている
みかけにだまされないように。
きたないものを
むしゃむし ...
アルプスの少女と9,800円
小ヤギの見ている前で
ほにゃらら
ほにゃらら
さあ
ほにゃららら(ヘイ!)
ランララララララ
ランララララララ
ランララララララ
ランランランラ ...
サク ラ サク
たわわな薄紅色も
頬を撫でる花風も
輪郭が和らいだ街の影も
去年とは変わらないけれど
わずかなためらいと一緒に
飲み干した酒の味は
去年とは違う
サクサ ...
ピンク色のふわふわのワンピースを着て
てんぷらを食べた後のように
グロスをたっぷり塗って
お散歩に出かけます。
口に虫がとまって
窒息してしんでしまいました
...
ウメ、モモ、サクラ
つぼみ、ふくらんで、ふくらんで
あれは木蓮、こぶしに、山法師
ねえ、ねえ
歩いて行ってみよう
もうすぐ、すぐそこ
木たち、ぐんぐん
腕を伸ばして近づいてくる
お ...
桜が咲いて欲しい
咲いてもかまわないよね
そんなことを考えてしまう
人はおろかなんて 今?
遅すぎる春に似てる
どこもかもが痛む季節には
心だけ解放する術はない
あなたのこと ...
きれいな光
きれいな芽吹き
空も水も
つながっている
植物も虫も鳥も魚も
線量計も防護服も持っていない
きれいな光
きれいな花
何も知らずに
汚されていくものも
光 ...
呼んでいるのは誰?
ロマンスの予感に震えては
言葉にできない思いに
微妙に心は揺れ続けている
*
よーいどん!
ロケットみたいに飛び出そう
幸運は思いがけずやって来る
ビリケン ...
くるくると皮をむいて
ちらちら光る画面に
いらいらしながら
言葉の皮を
くるくる剥いて
如何に儚き
如何に虚しいのか
生命は
如何に傲り高き
如何に気まぐれか
大地は
靄の立ち昇りては
また消え失するが如く
我らの生命も斯くて在りなん
とくと見よかし
ざわ ...
お互いの心を
ありもしない感情で
罵り傷つけ合い
次第に二人の間に
冷たい空気が
椅子を持ってきて
座り込む
空を見ると
大好きだったはずの
あなたの顔に似た
黒い ...
避難区域からわずか数歩の場所で
自営業を営む友人
屋内退避してちゃ飯が食えないといい
従業員を避難させてひとり仕事する
だれもなにも運んでこず
うちに蓄えたなにもかもが底をついて
とうとう ...
騒がしい夜が好きだが、静かな夜も好きだ。静かな朝はもっと好きだ。愛しているといってもいいくらいに。
きょう、ここには静かな朝が来た。完璧な朝だ。空はつるりとしていて、朱から藍を見事に染め上げてい ...
朝が来た
すべりこむように穏やかに、
それでいて凄いはやさで
朝が来た
それがどのくらい奇跡的なことかを
きみはもう知っている
つるつるの空は
今日を浮かべている
そのしたに何が起こるかはだれもわ ...
あるじがある音を伴い
ある音が、また
ともない、歩む
かるく
考えていたから、僕は
そんなことやってのけると
あゆむ、損ない、あゆむ
ひびく
ある音、定まらぬ、
ひびかせられない
...
理想はでかいの掲げておいて 失敗は予想済み
結果、自己批判しておけば落ち着く 今日も
朝日が昇るとカーテン閉めて 眠りに落ちていく
dead line が近付いて ようやく吐いた本音
いや ...
嫌いなものが沢山あるんだ
好きなものはあまりないのに
必要とされていないんだ
必要としているのに
ずっと独りぼっちなんだ
同じ地球にいるのにね
希望の背中に絶望がもたれかかって ...
あら
見えなくなってしまったの?
わたしは穴をふさいだ
そして、短い爪に真っ赤なマニキュアをぬってみた。
笑っちゃうよね
ひとりでいることは平気なのですが
ひとりに ...
日付順文書リスト
タイトル
投稿者
カテゴリ
Point
日付
幕開けの詩
服部 剛
自由詩
1
11/4/6 1:10
がんばれ、なんていえない
佐野権太
自由詩
3*
11/4/6 0:59
首の無い人
服部 剛
自由詩
0
11/4/6 0:59
もう何も・・・
ぎよ
自由詩
0
11/4/6 0:47
エフェドリンが無いから
虹村 凌
自由詩
1
11/4/6 0:25
慟哭
綾瀬たかし
自由詩
0
11/4/6 0:24
いのちの引き算
吉岡ペペロ
自由詩
4
11/4/6 0:18
このサーモンを君に にぎり、
ヨルノテガム
自由詩
1*
11/4/5 23:55
_
こもん
自由詩
2
11/4/5 23:37
メスライオンのやわらかな首毛
ホロウ・シカ...
自由詩
1*
11/4/5 23:02
おばさんバーガー
藪木二郎
自由詩
0*
11/4/5 22:29
誕生歌
小川 葉
自由詩
1*
11/4/5 22:20
だまされないように
草野春心
自由詩
1*
11/4/5 21:59
アルプスの少女と1万円弱
花形新次
自由詩
1*
11/4/5 21:56
サク ラ サク
nonya
自由詩
12*
11/4/5 21:48
正面衝突
あきひめ
自由詩
0
11/4/5 17:30
においが3月、声が4月
うめバア
自由詩
2
11/4/5 17:05
春 みつめる
朧月
自由詩
2
11/4/5 16:41
2011年春
眠り羊
自由詩
2
11/4/5 15:38
喜び
未有花
自由詩
9*
11/4/5 11:59
ringo
Hiirag...
自由詩
2
11/4/5 11:36
天災と人災
一 二
自由詩
1
11/4/5 10:46
届け
寒雪
自由詩
3
11/4/5 8:30
いかないで
朧月
自由詩
2
11/4/5 7:45
朝を迎える
はるな
散文(批評...
1
11/4/5 5:54
〃
〃
携帯写真+...
2
11/4/5 5:10
にせもの
ふるみ
自由詩
0
11/4/5 3:46
sign
tam
自由詩
0
11/4/5 3:40
戦線離脱
逆鱗社長
自由詩
2
11/4/5 2:41
真夜中の女の子
あきひめ
自由詩
1
11/4/5 1:54
3570
3571
3572
3573
3574
3575
3576
3577
3578
3579
3580
3581
3582
3583
3584
3585
3586
3587
3588
3589
3590
3591
3592
3593
3594
3595
3596
3597
3598
3599
3600
3601
3602
3603
3604
3605
3606
3607
3608
3609
3610
加筆訂正:
天国の歌
/
草野春心
[11/4/5 22:22]
タイトルをシンプルに変えた。シンプルイズ云々
浸透
/
……とある蛙
[11/4/5 10:23]
一部訂正
5.38sec.