歩道橋の上に立つと、思い出すことが二つある。そのうちの一つは小学生の頃の思い出で、残りの一つは上京してからのことだ。生まれた場所には、歩道橋が一つしかなかった。その歩道橋には唯一の信号機が付いていた ... 漆黒の
無音の闇
耐える
遠大な時間

復活す
無縁の神
超える
身体の空間

自意識の危うさに
気付いて
混沌を垣間みる

時空の果てに
あるものは
名状しがたい ...
窓のそとをみてそっとつぶやく
おれの分までいきてくれ。
ー私はもう誰も信じない

彼女は虚空を見つめて
彼女は声を潜めて
彼女はその言葉を噛みしめて

そう言った

ー人生なんてフィクション
 いくらでも偽れる
 だから、私は偽りの人生 ...
二月が去っていく
たくさんの雪をのこして
さよならも言わずに
故郷で雪がとける頃
今月もまた
生かしてくれてありがとうと
ひとり暮らす母が言う
下げた頭をあげる頃
そこに三 ...
黒いソックスを穿いて
指定された紺色のカーディガンの上に、黒のブレザーを羽織った。
今日も学校に行かなくては
何の為に、卒業する為に。
制服を着ると体が微かに緊張感を保ち
胸を真っ直ぐに張ろ ...
花言葉が咲いている
まだ形も色も匂いもないのに
言葉が先に咲いている
なんという幸運
すれ違う人々の声も
花言葉のように咲いている
みんなそれぞれ
誰かの花なのかもしれない
...
               110301




原節子の幼い頃の
といっても16歳だけど
出演DVD入手したから
見に来ない
ついでに夕食もおごるよと
気のいい顔してメールが ...
明日も生きろって至難だな











明日も笑えって無理無理無 ...
時間が揺れるのは
重力の影響によるものです

人生が悲しみばかりだと思うのは
幸せがすぐそばにずっとあるからです

身体の外には未来があって
身体の中には過去があります

生まれた事 ...
お父様と お母様の 夜の営み
その 家族計画の 失敗により
私は 部落の 長屋に 生まれました

つぶれた魚屋の生臭い あばら家に住んでいた
私よりも 貧相な 子たち
何故か その子たちが ...
 仕事が長びいて、いつもより幾本か遅れたバスで帰った。停留所に降り立ち、息をつく。
 星の綺麗な夜だった。
 家までは、徒歩で小一時間かかる。歯が抜けそうに田舎なのだ。歩きながら、見上げた樹々の狭 ...
「星を売っておるのです」

 私の訝しむのを見てとって、男は微笑み、付け加えた。

「簡易プラネタリウムを運んでおるのですよ。あちこちの小学校や講堂なんかを回って、組み立てて、簡単な解説をする ...
花嫁は
容疑者になって
追われているの
花婿をカバンにつめて
冬の日本海へ
命からがら反撃した
行為が罪に問われる
帰れない
顔を変えても
心に誓う
学習ノートの裏表紙
鉛筆手書きの宝島
包装紙の海図を持って
君はダンディ、僕 博士
太っちょガバチョを従えて
駄菓子屋で買った黄粉飴
カバンに入れて粉だらけ
黄粉に塗れた三人の
宝探し ...
歩き続けてきた
一歩一歩確かめながら
全身を針のように鋭ぎすまし
猫のようにしなやかに

求め続けてきた
一つ一つ胸に刻みつけ
時には優しそうな囁きが
力づけてくれたりした
...
お前たち
守りたいものが
あるのかよ?

自分をどんなにさらけ出しても
守るべきものが
あるのかよ?
プゥーン
ETCゲート通過
いけない
忘れ物思い出した
帰らなきゃ
ウバメガシなぎ倒し
反対車線にシフト

流れに逆らわず
バックで走ります
ハイウェイスター
悲鳴あげるエンジン ...
アスファルトを切りつけるタイヤの音
冷めた顔でさ迷う人波
今夜も街は安定を求めて
声にならない叫びを上げる

木は木に人は人に見えるのなら
ヒトは哲学なんていらない
腐った目をよ ...
サハラ砂漠に
たまごが一つ。
砂に埋もれて
蒸し焼きになる。

ガンジス川に
たまごが一つ。
僧侶の足に
踏まれて割れる。

冷蔵庫の中に
たまごが一つ。
中身は既に
くさっ ...
やあ!久しぶり!!
いつ以来かな?5年ぶり?とか??
アナタがATMキャッシュディスペンサーから
恥ずかしそうに出てくるのを見てしまって
思わず、僕も目をそらしたよ!

家を出た ...
いつも見ている夢は風景として壊されずにある
ヒビすら入らない
傷つかない

虫の群れのような街にシャンデリアみたいな雨が降る
道路にこびりついた体液が泡になっている
冬が溶けていく匂い ...
微かに霞む過去。
神に星に短冊にと、何にでも願った過去の僕。
そのくせ現実を全く見ず、奇跡を信じ続けた過去の僕。
嗚呼。僕の人生は、まだ始まってすらもいなかった。

慌ただしい現在。
...
屍は
匹「ひき」や羽「わ」や人「にん」や頭「とう」や体「たい」じゃなく
ひとつ、ふたつ

残酷?
いや、当たり前の日常ですよ


大地に力強く根付いた草を喰らう
恋の記憶は
男は『名前を付けて保存』
女は『上書き保存』
そういって殿方は
女は薄情だと責められるけど

上書きして消してしまわないと
活きてはいけないほど
あなたを全てで愛した故なの ...
きみのこころが冷たくなった夜
横たわった気持ちを抱え込みながら
静かに目を閉じて仰向けなきみを
見下ろしてぼくは見ているはずの
きみの輪郭をおぼろげにしか
コピーすることが出来ない
...
歩道橋が夜を迎える。
道の基点から、夕雲は暗雲へと変わる。
歩道橋は震えていた。
頑なな心に、歩道橋の震えは伝わる。
私は、
有形の門を通りすぎ透けた暗さ
届かぬところへしみる幽かな終止符
行方知れずの墓
墓標は名無しの波止場
船は無人で行き交う汽笛
宙をつかんだこぶしをひらいて
手をふ ...
心が中に浮いている



ふわふわと



あっちもいいな



こっちもいいな



ここもいいな



心が行き着く場所がない



触れられて
...
締めきった部屋の中にいて
小さな風を感じる
どこからきたのか
あたりをみまわす

ベッドで寝ているぼくの胸を
よぎる小さな影
どこからきたのか
窓に仕切られた空を見る

独りのとき ...
日付順文書リスト
タイトル投稿者カテゴリPoint日付
歩道橋についての夕方と朝方ブライアン散文(批評...211/3/2 0:03
名もなき混沌シホ.N自由詩211/3/2 0:03
おにぎり。十二支蝶自由詩011/3/1 23:50
虚構平沢ちはる自由詩011/3/1 23:36
三月小川 葉自由詩011/3/1 23:21
制服を脱ぐとき山岸美香自由詩6*11/3/1 23:19
なんという幸運小川 葉自由詩4*11/3/1 22:41
あおば自由詩2*11/3/1 22:20
ガラクタも息はするTAT自由詩5*11/3/1 21:19
死なない蛸の殺し方村上 和自由詩911/3/1 21:00
...and Mary Chain / ****'03小野 一縷自由詩7*11/3/1 20:58
永久ギターと星の猫kawa散文(批評...111/3/1 20:51
オーシャンブルーの庭師たち自由詩311/3/1 20:37
怖い花嫁花形新次自由詩4*11/3/1 20:07
宝探し……とある蛙自由詩611/3/1 20:03
Journey洋輔自由詩0*11/3/1 19:53
自由詩1*11/3/1 19:43
出口もETC和田カマリ自由詩2*11/3/1 19:42
俺は今夜もこの街並みを泳いでゆく洋輔自由詩0*11/3/1 19:36
たまごが一つ亜樹自由詩1111/3/1 18:56
2,000円札subaru...自由詩8*11/3/1 18:32
恥ずかしい街コーリャ自由詩411/3/1 15:20
僕の人生敬語自由詩011/3/1 13:35
弱肉村上 和自由詩111/3/1 13:03
記“憶”形式相差 遠波自由詩6*11/3/1 9:48
言い表せない寒雪自由詩211/3/1 9:38
歩道橋ブライアン自由詩5*11/3/1 8:27
こしごえ自由詩5*11/3/1 7:57
揺れるくゆら自由詩011/3/1 6:14
どこからか殿岡秀秋自由詩611/3/1 5:05

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