ふたりで一緒に考えたことが
こんなになっちまった世界でも
いまも続いているのだという
それを楽しみにしているひとがいる
おんなじように
あいつを必要としているオレがいる
...
うっすらとした
指紋が残る
小さな
背徳ばかりで出来た
フォンダンの中から
青銅のさかなが跳ね上がる
冷気の中で始まってしまった
運動会
知らないプログラムを
延々と放送して
...
硬いひざにきみの
頭をのせて
ひとつ、
ふたつ、
みっつ、
よっつ、
いつつ、
歳をとるように静かに
きみはまどろんでしまう
...
おもてに出ると
つるつるの夕暮れ
雨が降っていると
おもいこんでいたのに
九月に
花咲くものもあるのだ
ぐんとのびる空と雲と
肌さわる大気
苦しみのさなかにもある
はたとした気づきの殴打
群青の宙の下
張りつめる呼気
言ってしまうと
軽々しく浮 ...
…見ていたものはいつも成功だった
いつだってそう
僕は金だけを手に求めていた気がする
思い描いた物語の中で
僕は決して臆病だったわけではない
人間のことがいつも嫌いだった
通りではいつも子 ...
自転車で
スローダウンして
見上げた初秋の青空に
アオスジアゲハ
自然にまかせて舞おうとする
あなたのようだと思う
今朝気がついた秋は
褐色の落ち葉
乾いて道端に身を寄せ合って ...
詩はエサを食べる
決して大食いではないけれど
食べなければ息絶える
日々大網構えて虎視眈々
あなたのいつものひと言
小さな微笑み
まなざし、ぬくもり、しぐさの数々
伝わる喜びと悲 ...
恋しくて雨のソーダ水飲み干したはじける泡よ恋しくてまだ
ものがたり、は続いている泣きながら夜そして昼あなたの時間
たわいなく戯れ過ぎる風としてもふりむかないで首筋にただ
...
窓をあけて
夏にばいばいっていうのは、たぶん
さよならを置きっぱなしにした
子どもの僕がいるからだろう
海の見える丘に
錆びてうごかなくなった自転車がねむる
...
あなたが死んでも
僕は笑わない
あなたが死んだら
きっと万人が笑うだろう
表面に薄ら悲しい表情を着せて
あなたが死んでも
僕は笑わない
僕はきっと笑わない
きょうそとは
キンモクセイの匂いしている
それだけが湿気のように
こすれあう肌が
お花屋さんの冷蔵室の匂いだ
植物みたいな悲しみに
ふたりはじゃれあい
た ...
寂しさの種をいつ蒔いたのだろうか
知らないうちに芽が出て
大きな葉っぱになってしまった
失敗したなと
悔やんだことはたくさんあったから
その実が心情という畑に
落ち零れたのだろう
...
すぎてゆく光の指に思い出す斎場の冬の風ひとかけら
死にたいか死人でいたいかどうなのか急かしつづける夜の水たまり
おまえにも俺にも指が十二本打ち寄せる泡す ...
空の地図夏の終わりに書き終える
炎から炎をちぎる秋であれ
鈴の塔そのままの目に鳴りわたる
鉛筆で自害する夜のおだやかさ
隠れ ...
夜の火を口に含んでうがいかな
非のかけらどこまでも否の非のかけら
凧いつつ揚げつづけているひとりかな
目も耳も氷の如く陰はなつ
ただ軽い死に ...
水死体すいしたいって言ってるけど避妊すべきか考えている
水族館すいぞくってだれだろうできればぼくを愛してほしい
てつさびのにおいがするねむかしわたし植物園で死んだとおもう
雨のふる遊 ...
君は 青い鳥を追いかけ
僕は 新たなる月を追いかけている
同じ空の下でも
二人が駆け抜けるのは別の道
自然の摂理か
背中を向き合いながら走っていく
振り向く仕草を思い出させる魔法は ...
週末だから酒を飲みにいく。週末でなくても飲みにいくが、週末はことさら大量の酒を
詰め込む。僕らはつまらない仕事に飽き飽きしていた。それを酒で昇華する日々にも、
いつもと変わらない顔ぶれにも。けれど ...
ぶつかってははじけ沈みこまれてく/見えない傷を時は置き去りに
雨の黒さを見上げる葉月の今も/あの娘はきっと放ちきれない愛を胸いっぱいに抱きしめて
僕は不埒で浅はかで疾しいまま/嘘にまみれ退屈に灼か ...
昨日アイパッドを買った
昨日コールマンの折りたたみ自転車を買った
昨日しょこたん似の女の子と知り合った
彼女はメガネ店の店員でメガネを作ってもらった
目の前に彼女のかわいい顔が間近 ...
「おまえなんかイスになれ!!」
「おまえこそイスになれ!!」
「やめてください!! イスならぼくがなりますから、やめてください!!」
天国じゃなくても楽園じゃなくても
イスになりた ...
踏み付けてやりたい、この臆病な息遣いを
土のまないたに寝かせて
10本の指で隠しただけの双眸を
なまぬるい血を寄せあつめただけの心臓を
どうせくくりつけられた調理台から逃げることなんて ...
誰にも知られてはならない
耳をそばだてて
この地面の奥深くには
川のように赤い血が流れていて
少女だけがその流れる音を
聞くことができるのです
でも聞き続けていてはいけません
自 ...
何を恐れているの?
明日を恐れているの
今日はまだ終わらないのに
今日より明日がこわいの
今日起こったいろいろなことは
今日のあたしが乗り越えたから
でも
今のあたしがまた
...
ゆうひがうみに
しずんでいく
ちいさな
しょうてんがいの
あかりがともる
ろうじんのために
ろうじんがはたらく
まちがここにある
ときどき
だがしをかいに
...
かぎりある人生に
なにかひとつでも情熱や永遠の痕跡を
残してやらなきゃ
後進たちに
情熱や永遠といったものの存在を
信じさせてやらなきゃ
傷つけあい困らせあい
疲れさせあうくらいなら
...
汲み置いた澄明になお念を入れ
氷砂糖のようなカルキ抜きの粒を一つ二つ
一パーセント濃度に計算された塩を狂いなく量り投じ
溶かし
晩夏のあかるい日差しの中で
すきとおった病室に赤い尾をひるがえ ...
息を転がして
そして
その息にケ躓いて
-------
ひとりと一つは
冠を被った泡の髑髏
-------
二重が物語るものは
今からを懐かしむための銀幕
-------
飛び ...
太陽、わたしだけの
視ずのなかで
小さくなる
その文字の行方
太陽、
ここへ来て
一緒に落ちる
日付順文書リスト
タイトル
投稿者
カテゴリ
Point
日付
すこし歩こうか
吉岡ペペロ
携帯写真+...
1
11/9/7 18:27
擦れてゆく雲に託す
塩崎みあき
自由詩
7*
11/9/7 18:24
膝枕
草野春心
自由詩
5
11/9/7 17:49
おもて
はるな
自由詩
2
11/9/7 17:42
九月
シホ.N
自由詩
2
11/9/7 17:20
ロック・ユー
番田
自由詩
1
11/9/7 17:10
アオスジアゲハへの手紙
たちばなまこ...
自由詩
17*
11/9/7 16:49
原形は
wako
自由詩
1
11/9/7 14:52
恋しくて
石瀬琳々
短歌
6*
11/9/7 13:44
夏に
とろり
自由詩
8
11/9/7 12:02
あなたが死んでも
yamada...
自由詩
1
11/9/7 9:30
キンモクセイ
吉岡ペペロ
自由詩
5+
11/9/7 8:50
種
花キリン
自由詩
2*
11/9/7 6:30
冬とむらさき
木立 悟
短歌
1
11/9/7 3:03
ノート(ひとつ すぎて)
〃
俳句
1
11/9/7 3:01
ノート(夜漠)
〃
川柳
2
11/9/7 2:58
水死体すいしたい
魚屋スイソ
短歌
5
11/9/7 2:49
道
subaru...
自由詩
11*
11/9/7 2:25
目の前のグラス
haniwa
自由詩
5
11/9/7 0:39
さいごの凪
フミタケ
自由詩
5
11/9/7 0:38
アイパッド
梅昆布茶
自由詩
3
11/9/7 0:28
なぜ、彼らはイスなどになりたがるのか?
どちらかとい...
自由詩
4
11/9/7 0:12
四季渡り
四帰
自由詩
2
11/9/6 23:39
横たわる少女
三条麗菜
自由詩
7*
11/9/6 23:18
明日
朧月
自由詩
0
11/9/6 23:05
くらし
小川 葉
自由詩
4
11/9/6 22:50
96
吉岡ペペロ
携帯写真+...
0
11/9/6 22:42
金魚
つむ
自由詩
7*
11/9/6 22:24
七部丈の疑念
yuugao
自由詩
0
11/9/6 21:54
戸張
杳
自由詩
1
11/9/6 21:40
3393
3394
3395
3396
3397
3398
3399
3400
3401
3402
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3407
3408
3409
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3411
3412
3413
3414
3415
3416
3417
3418
3419
3420
3421
3422
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3425
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3427
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3429
3430
3431
3432
3433
6.3sec.