降りしきる、夜の雨に身を濡らし 
{ルビ蝸牛=かたつむり}は真横になって 
塀に、張りついていた 

通りすがりの僕は 
(君は退屈そうだなぁ・・・) 
と思ったが 

ちょっと待て  ...
駅のホーム
立つ場所を昨日と変えて
七月の日差しを避けてみた
イキカタヲ、カエテミマショウカ
そう思った日
身体の中でボタンが押された

大きな力に
選ばれるのを待っている ...


君はまだ
この街の謎に気付いていない
誰かが言った
この街は誰かが見ている夢で
目覚めたら
消えてしまうんだと
途端に
僕の体は透けはじめて
今じゃもう向こう側が見える程
...
素直がいいって言われて
月に相談したけど
かたちを変える月は
黙って去っていった

明るくなれよと言われて
太陽に相談したけど
いっそう強く燃えて
はねのけていった

私の今は
...
駅までの道にはなかった
信じられない

ホームでは
ゆっくりと背中を押す

きっと
迷惑がかかる
という被害妄想を
する人は
足を引っ込める

逃げ出すための
手段としては ...
信じられない
から
始まるモノ語り

名作とか偉大とかが
どうにも理解できずに
誰にもならいたくない

イマ
ココ

ココロを
拾う自分は
内側へとすすんでいく
かろうじ ...
コウモリの
翼でも良い
あの空を
はばたけ ...
汚れている
唾から、
細菌が見つかる
手の平に、
零れ落ちる
ほろほろと役立たずに
いびつな皮膚が、
落っこちている
ふやけて出来た凹凸が
小腸の柔毛のように
吸収している
...
あなたに
会いたいとしたとき

埃にまみれた軌跡は
食卓に
あがるだろうか




聖歌を


子どもが泣くことのない世界を


ぴかぴかの台所と
童謡を


...
むかし虫は友達だった
ダンゴムシ、トンボ、ミノムシ、カブトムシ
モンシロチョウにアゲハチョウ
トノサマバッタにショウリョウバッタ
アマガエルにアカガエル
ミンミンゼミにアブラゼミ
クマゼミ ...
ちゃぶ台の万年筆やソーダ水 いたずらな風にでも煽られたのか
薄桃色の世界が一瞬目の前にひろがった
 



男のひとは女性の下着に恋するものらしい

くしゃっとした
小さな布切れなのにね

でもそれは男の ...
雨にうたれて

悲しみがあふれそうだとしても

宇宙のからくりは

きっと

こんなふうに言っているのだろう


そっとそのまんま


そっとそのまんま


こわれそうな関係を

つなぎとめようと奔走 ...
洞窟は

たしかに永遠ではないけれど

洞窟で

たましいが汚れることなど

どうして出来ようか


そとは光に満ちていた

そこがどれだけ汚れていても

だれとあなたが幸せであろうと

ぼく以外のひ ...
雨の日に入る美術館

一回

ゴッホだった

晴れた日に入る美術館

二回

写真展とここだった

でもここはきょうは雨だった

おなじ雨の日ではあったけれど

フェルメールはまだやっていなかった

...
いのちにあらわれる

きけんなものはいろにあらわれる

おとに

かなしくなるとねむたくなるねん

すいがらすてるやつ

そうなりたいそうでありたいそうってなに

ねころんで扇 ...
伝えにゆくだけなのに

なんでこんなに悲しいんだろう

たとえば愛人の

ドアノブにぬいぐるみとゼリーをかけた

伝えにゆくだけなのに

なんでこんなに悲しいんだろう

ひとり ...
岩をめぐる路
月もまためぐる
ひとつめぐるたび
消えては現われる


つむぎ 投げ出し
雨が持ち去る
夜が来ても
暮れのままの息


雨の手足
屋根の ...
昼間の影絵を見つめていた

虫が永遠を啼いている

記憶が引きずりこまれてゆく

風が永遠を吹いている

ひかりに熱が溶けてゆく

あなたに会うまえの幸福だった
そう、
不確かなんだよ。
君はそう言って
だから何度だって重ねなきゃいけない。
とつよく呟いた
それが
あの日の夕焼けのように
焼き付いて離れない
きっと
もう
剥がせない

...
 ポストモダニズムの興隆以降の目的論の否定の論調の弊害は
実に大きなものである。宗教批判の歴史的な核心は、ここにこ
そ存するとさえいいうるかも知れない。感動、という精神的・
身体的現象は、瞬時的 ...
平気を装っているだけです
疲れにかまけて弱気を出すと
誰かが慰めてはくれますが
それはそれで尚更惨めです
大丈夫大丈夫まだ若いから
少しくらい眠くても昼休み寝れば
午後も気合いで乗り切れる ...
デブは真実
真実がデブ
デブは汗かくこと
汗かくことデブはきらい
デブは食うこと
肉だけを食い続けること

デブには触らないこと
触るとネチョッとするのがデブ
デブは手を伸ばすこと
...
おとなになればみんなケチになる

だからおれはケチではないおとなになった

だから

こころをゆるしあえるのはケチではないひとたちだ

ケチなおとなとはけっきょくわかれ

ケチでは ...
朝焼け
だったか
夕焼け
だったか
それは
忘れてしまい

だだ
君の
描く色が
鮮明に
焼き付いている。
  風が細り
  土が痩せる
  人の心は落ち葉のように
  秋には秋のかなしみ
  寄り添いあって焚き火をする



  闇が冷え
  光がけむる
  静かな予感で街は煌 ...
 
 
今日、世界は晴れている
引用句を継ぎ足してつくられた飛行場から
貨物便が離陸した
生き物の涙や汚れたシーツ等を積載して

至るところに扉をノックする人がいて
人にノックされる扉 ...
目の前の

 シゴトをするしか

 ないんだよ


発見という

オマケ付きだよ
 ソーダ水

かきまわされると

ダメなんだ

気泡は呼吸

 死んでしまうよ






 ソーダ水

放置されても

 ダメなんだ

気泡はため息

...
名前がない

出かけなくちゃならないのに
服装バッチリ決まった筈なのに

名前がない

急いで引きだし全部開けたのに
押し入れの布団まで出したのに

名前がない

ポケ ...
日付順文書リスト
タイトル投稿者カテゴリPoint日付
蝸牛の時間 服部 剛自由詩211/7/18 22:24
イキカタヲ、カエテミマショウカ御笠川マコト自由詩111/7/18 22:24
itukam...自由詩211/7/18 21:58
星に似た命朧月自由詩311/7/18 21:31
さいごを逃げる中川達矢自由詩5*11/7/18 21:30
保護色自由詩0*11/7/18 21:14
昔ギリシャのイカロスはTAT短歌3*11/7/18 21:09
赤々と汚れている長押 新自由詩1*11/7/18 20:39
白い声madyaw...自由詩1*11/7/18 20:39
蝉のいない夏木屋 亞万自由詩1*11/7/18 20:02
ソーダ水こしごえ俳句1*11/7/18 19:28
確信のひと恋月 ぴの自由詩26*11/7/18 18:59
そっとそのまんま吉岡ペペロ携帯写真+...211/7/18 18:52
洞窟携帯写真+...011/7/18 18:51
雨の美術館携帯写真+...011/7/18 18:50
春ノ近イ夏ニ通ウ(断片)自由詩211/7/18 18:47
伝えにゆく自由詩111/7/18 18:44
いない かたち木立 悟自由詩311/7/18 18:44
夏の木漏れ日吉岡ペペロ自由詩111/7/18 18:43
りょう /ふかくかんな自由詩5*11/7/18 18:36
 雑感的に 2るか散文(批評...4*11/7/18 18:35
赤い靴メチターチェ...自由詩2*11/7/17 19:18
Debu花形新次自由詩011/7/17 19:16
道徳吉岡ペペロ自由詩111/7/17 18:39
転写かんな携帯写真+...2*11/7/17 18:23
かなしみの四季草野春心自由詩4*11/7/17 17:45
news paperたもつ自由詩311/7/17 17:33
最短ルート結川菜青短歌111/7/17 16:48
取扱注意短歌211/7/17 16:43
名前がない!Seia自由詩211/7/17 16:28

Home 戻る 最新へ 次へ
3391 3392 3393 3394 3395 3396 3397 3398 3399 3400 3401 3402 3403 3404 3405 3406 3407 3408 3409 3410 3411 3412 3413 3414 3415 3416 3417 3418 3419 3420 3421 3422 3423 3424 3425 3426 3427 3428 3429 3430 3431 
4.4sec.