すべてのおすすめ
僕が君にかけた言葉に
足りなかったひとつまみの愛
投げやりになって疲れ果て
忙しくってもこれにまさるスパイスはないんだ
わすれちゃあいけないひとつまみの愛
ありあまるものでは替え ....
本日は
絶好の洗濯日和
見上げる雲は
穏やかな光に浸されて
へたくそな君のハミングが
靴下とシャツの森で揺れる
色とりどりの洗濯バサミが
タオルと枕カバーの ....
最前列に磔刑宛ら固定され
急な坂をゆっくりと上って行く
頂上に何が待ち受けているかは分っている
(何故こんな日に雨が降るのか) から
(何故雨の日にこんなことをするのか)
思いを行き来する疑 ....
サーカスも消えた広場に
日付が変わった南瓜の馬車
燃え落ちた隕石
既に 青くない地球
十二色のクレヨンを握り
極彩色のテレビに見とれている児
やり過ごされていく毒の風に晒さ ....
一時の財宝
裏がえしの空
誰も憤らない
銀のためには
遠く離れた場所で
ひとりは発熱する
不用意な一行を
消し去ったあとで
曇と曇の
重なりの牢
暮 ....
からくりをひらくと
蜘蛛と草が居た
蜘蛛が草に話しかけると
からくりは動き
草が蜘蛛に話しかけても
からくりは動かなかった
からくりを閉じた
ほんのわずか ....
家に帰って
ギターの弦を布でふく
なにか歌いたいような気はするけれど
なにも心にうかんでこない
なぁ、訳知り顔で、
知ったようなことをほざくような ....
{画像=130917162815.jpg}
この幸せが
たとえば うつろいだと言えば
消え去ったあと
笑ってしまえる
この幸せが
たとえば とこしえだと言えば
消え去ったあと
....
「お父さんは、いつもむっつりしてたけど
家族は結構大切にしたんだよ。
日曜日の度に色々なところへ
連れて行ってくれたんだから。」
週六日精一杯働いて
やっと巡ってきた休日なのに
....
雨は平等に降りしきる
あなたにも、わたしにも、
だけど、わたしには傘がない
甘いモノばっか口にして
青写真の上で踊らされ
あからさまな嘘に 慣れていく
他人の思惑に乗せられて
自分の声には耳を塞ぐ
そんな生き方が 楽ちんだ
なんて 思っていたけど
ど ....
いくつもの交差点を越えて
道はまだ続いている
緩やかに弧を描くカーブの先に
終わりはまだ見えない
進んで 止まって 曲がって 進んで
約束事を守って運転していても
右折してきた ....
深みどりの雷雲が
午後から夜へ沈みゆく
生乾きの蜜の壁
羽を持つ虫に埋もれながら
暗がりの履歴を見つめている
霧の頂点に落ちる光
窓の無い家に映る四角い明かり
壁 ....
誰もいない貧民窟に
火をつけてまわっている
腕に落ちる黒い滴
横顔を映して動かない
棄てられた木製の遊園地で
コースターだけが走りつづけている
午後の灰が
残 ....
死と
チェスをしていた
これが二度めの生だと
負けた後で気が付いた
かなしさは夜のなかにある。
体育の時間、ぼくはだれともペアをつくれ
ずに、みんなが踊るフォークダンスを眺めて
いた。それは濁った河を渡る水牛を眺めるの
....
生前の祖父のことをよく覚えてはいない
祖父はわたしが物心つく前には亡くなっていた
抱かれた話を聞いても
、抱きおとされた怖さを聞いても
、色の剥げた写真に並ぶしわくちゃな姿だけが写る
....
多くが寂しい
目の前におぼろげに見えるもの
遠くには 夜
思い出
そして山
星が
暗闇の中で
音楽で
西麻布で
いくつかの
暗い夜道を 女と
歩いてきた
....
ごめんなさい
ごめんなさい
ぼくに、ごめんなさい
詩について論じたり
批評したりできる人たちが読むならば
詩とは呼んでもらえないような代物を
三年間で百八十くらい書き投稿してきた
それ以前にも書いてはいたが
誰にも読んでもらう機会がなかった ....
小さな灯
水面のさかしま
何処にも着かない径
原を割る径
夜の二重の影
灯りに満ちた 動かない船
港を囲む 誰もいない径
さらにさらに白い径
傾けただけ ....
梟が集まり
少女になった
左目を連れて
飛び去った
虹彩の失い
光のまばたきを残して
不安な面持ちを抱えながら、頭を抱えて家の外を歩いている。そこには、いつもと同じようなつまらない街並みがどこまでも続いている。そして、いつもと同じ路地を、僕は歩いている。ここに引っ越してきたばかりの ....
何もないレールの上
一人で行ける場所とは きっと この部屋だけ
絶望の出口であるドアがきしんでいる
外にあるものは何だろうと 僕は腕を組む
それともどこにいるのか 僕は
帰り道の ....
都知事になった猪瀬さん
私には、なってしまった感が強い猪瀬さん
まだ政治家の顔じゃないですねー
いやに腫れぼったくて
時々ジン中毒みたいに鼻だけ紅く
ただただお疲れのご様子
アタマいい ....
波打ち際
囚われ
葉の陰の家
ひらくことのない窓の奥で
何かが白く動いている
夜と夕べ
決まった時間に
舌に触れる
かたまりの記憶
触れては遠のく ....
暗がりのなか
後ろにふいに立つ人影を
走り寄って手で払うと
数秒後に窓の外から
叫び声が昇り 消えた
ああ そっちの方へ抜けたのかと
納得した
....
そんなに汚れた動機なんていらない そう思って動機を片っ端から捨てていったら 動機は全て消えてしまった そんなに美しい結果なんていらない そう思って結果を片っ端から捨てていったら 結果は全て消えてしまっ ....
シロとクロの
誤魔化し切れない感情が
胸の奥を過る
シロとクロの
縞模様のウマの形が
意識の端を歩いている
草食系も肉食系も
一緒くたにして
懇ろに混ざり合わせたはずなのに ....
するどい刃は
闇のなかでじくじくふくらむ
夕暮れ時、しろい壁には
おおきすぎる影がひろがる
電話越しに言葉をぶつけながら
床にはみにくい落書きをし ....
1 2 3 4 5 6 7 8 9 10 11 12 13 14 15 16 17 18 19 20 21 22 23 24 25 26 27 28 29 30 31 32 33 34 35 36 37 38 39 40 41 42 43 44 45 46 47 48 49 50 51 52 53 54 55 56 57 58 59 60 61 62 63 64 65 66 67 68 69 70 71 72 73 74 75 76 77 78 79 80 81 82 83 84 85 86 87 88 89 90 91 92 93 94 95 96 97 98 99 100 101 102 103 104 105 106 107 108 109 110 111 112 113 114 115 116 117 118 119 120 121 122 123 124 125 126 127 128 129 130 131 132 133 134 135 136 137 138 139 140 141 142 143 144 145 146 147 148 149 150 151 152 153 154 155 156 157