すべてのおすすめ
四角い壁掛け時計は、いつだってずれていく
誰よりも遅れて12時の合図を鳴らす頃
止まりかけのコンパスで、地図の上を迷っていた
地球儀はもう回らない、僕の中では使えない
新しく覚えた近道では
 ....
冬の病院の
日曜日には車の少ない駐車場の
荒々しいアスファルトの
理由も何もない黒いところに
石灰を撒き散らす
何処から引用した余白なのか
誰も見透かさないからこそ
安心して引用 ....
 もうそこに 映る事無く 古道具屋に 
       売られて行くの  三面鏡


正面より左角度横顔の すまし顔
見ては微笑む 私の髪は
ちょうど腰のあたり
窓辺から光り差して 少し赤 ....
空を一巡する声は
風のつづき
鳥のつづき
手わたされる糸
瞳の軌跡
夜から朝への
器のつづき



しっかり速く
黄金に変わり
こぼれ落ちる火
紡がれる ....
水曜日の、朝
雨の、海
ここは、底。


数え切れない水曜日が
既に溢れはじめてしまって
数え切れない雨として
朝を打ち消している
あらゆる残り香が
あ、香りではなくな ....
路の灯りが
土を照らしている
土の下には
鳥が眠っている
目覚める鳥にも
目覚めぬ鳥にも
朝は
羽を置いてゆく



光のなかの穂
花のなかの舟
うなじ
呼び声
 ....
七日目の夕暮れ
悲しみの中身は今だあなたへの切願なる想い
大切にしてきた海の滴が
少しづつ込み上げて重ねた後の唇を辿り
瞬きという時に忘失を委ねていた
 
いつも夕立が来たら虹を見る
そ ....
朝には
テーブルの余白から
夜に吐いたお伽噺は消えていて
お伽噺の糧として要した液体の缶や瓶は
テーブルの余白にて
死に惚けた口腔のような
得体の知れない黒い空虚に成り果てて ....
  地下水脈が耳の下でゴウゴウと鳴り響く夜明け
        なんか起こりそうで


 
境界線に住む「鳥居」さんは
背中がムズムズと 引き裂かれそうに熱くなるのを感じ
家の窓を全部開 ....
目を 凝らしても
何も 見えない
穫り入れの 済んだ
果樹園
の 翳り


もう
崩れる 積荷
の 無い
軽トラック
の 傾き


目を 凝らしたら
余計 見 ....
沢山の肌があって、沢山の息があって
電車の水疱まみれの窓硝子は、耐え切れず、つつ、と、壊れた
そしてまた、つつ、と、何度でも壊れた
沢山の肌があって、沢山の息があった
私わかってい ....
道端の一本の木に
子どもが何百人も隠れていた
東の方から来たのだという



水がほしいというので
水をあげていたら明け方になった
狭い場所と
大きな音が嫌いだというので ....
あの人は悲しい人だった

公園のベンチで

名も無い詩人の詩集を読んでいた

落葉を栞代わりに挟んでいた


あの人は悲しい人だった

誤字脱字だらけの

名も無い詩人の詩集 ....
君の使っていた香水を買ってみた

香りは忘れてしまったけど

名前は覚えていたよ

リメンバー・ミー

Remember Me


手首に少し付けてみると

君の香りが甦る
 ....
夕暮れの後の雨はどこも優しい
平静な音が響いて
空間が深まっていく、窓の外
思い返すほどに
心落ち着いていく


世界は円になっている
そんな
額面通りにはいかないらしい
言葉が繰 ....
透明な、瓶の底で
大人しく待っていよう
次の月曜日はきっと
明るく晴れるから

さみしい時、だれかに
傍にいてもらえるだけの
ちからを、
此処に注いで

夜は静かに止む
夜は静か ....
両手でそっと包んだ鳩が冷たく固くなっていくということ
小さな部屋でひとり眠る夢のこと
最後の言葉を告げるためにやってくる
自転車のこと
同じくらい愛し合っていると思える人と出会い
二人でしっ ....
歩むもののまわりを
木がまわり
林がまわり
色になり
光になり
やがて塔になったとき
音ははじめて姿をひらき
共に歩むものとなる



抱かれたままでいる
何かに ず ....
 悪い事をしてはいけません 悪い事をしてはいけませんよ

       と 風が運ぶ 風が運ぶ


あなたは 朝8時に 長い坂道を転がって行ってしまう   
隣の人も その隣の人も 意を決 ....
だきしめて だきしめかえして
こだまのように くりかえし

はらはら ゆらゆら
ほろほろ くるくる
おどる おどる

あなたのゆるんだ ほほ
あったかい すきが
わたしを みたして
 ....
背中に入り込んだ紐が
誰かに引かれて灯る羽
骨のあたりでちらちらとする



虫のあつまり
綿のあつまりのような光が
鉄の柱とともにつづいてゆく
追う音の少なく
見 ....
ドアが開くような音がすると
誰かが勢いよく飛び出していく
真っ直ぐに見せている道は
静かに湾曲していて
遠くの方で反射して、光が
不透明な景色を作っている

霧に浮かんでいる街で
探し ....
空にきらきらと輝く秘密
カランカランとかき集めて
まるい地球に閉じ込めた
そっと闇に隠れては覗き込む
太陽には言えない秘密
夕暮れ部屋の中で
君はキットカットと
出掛ける支度に夢中
俺は鱈のムニエル作りに夢中

いつものまな板の周りに
時々の鱈が甘塩で二切れ
その親愛なる白身を
俺から奪わんとするエノキとシ ....
ああ・・無常と無上

それは笑顔の

前にみた微笑です

ああ・・無常と無情

それはあなたの涙を

ぬぐったあとの

乾かぬ頬と

みてしまう俺の気持ちです

ああ・ ....
カット!

違うんだな そのコーヒーカップに入ったスプーン
もっとクルクル回して
ユダヤ人ならもっとクルクル回すんだよ
そう 頭の中で目の前の恋人のことも考えるし
干してきた白いシャツが乾 ....
夏が過ぎて秋が来て

君はすこし変わったね


突然のスコールみたいな

涙を流さなくなった


突然熱くなって

我侭も言わなくなった


そういう君も好きだったけど
 ....
秋の風が冷たいね

こんな時は

君にそばにいて欲しい


僕の心の空洞を

どうか

埋めて欲しい


僕の命なんか

秋の枯葉より軽くて

たとえ消えても誰もわ ....
空はふたつ
互いを追いかけ
雲はひとつ
高みへのぼる
たからもの
たからもの ふりくる



誰のなかにも
物のなかにもあるものが
聞こえくる
聞こえくる ....
高速道路の外の景色に包まれる

愛しいさよならの君は助手席で


きっと二人の意思で車は走ってる

緑色の看板が迫って

あと何キロ走ればというよりも

君が降りる土地の名前を確 ....
砂木さんの自由詩おすすめリスト(4693)
タイトル 投稿者 カテゴリ Point 日付
約束のように遠く- 霜天自由詩304-11-19
余白の引用- A道化自由詩704-11-19
『三面鏡』哀歌- 千月 話 ...自由詩5*04-11-18
飛歌- 木立 悟自由詩404-11-18
水曜日の底- A道化自由詩1104-11-16
未明- 木立 悟自由詩204-11-15
竿灯祭り- 純太自由詩9*04-11-14
テーブルクロス- A道化自由詩504-11-14
空ノ中町は1丁目〜5丁目まで- 千月 話 ...自由詩6*04-11-12
暮れる感傷- A道化自由詩304-11-12
重々しい諦め- A道化自由詩804-11-12
ノート(入学式)- 木立 悟自由詩704-11-11
★113_ボクノ、シシュウ- 貴水 水 ...自由詩9*04-11-10
★112_Remenber_Me- 貴水 水 ...自由詩504-11-10
スロウダウン- 霜天自由詩1204-11-9
夜明け- かのこ自由詩2*04-11-9
なにもない- チアーヌ自由詩1204-11-8
残像- 木立 悟自由詩304-11-8
「戻ってくれて_ありがと。」ね- 千月 話 ...自由詩9*04-11-5
よあけ- 玉兎自由詩504-11-5
夜言花- 木立 悟自由詩504-11-4
氷面- 霜天自由詩904-11-3
秘密- 半分自由詩2*04-11-3
ムニエル- 純太自由詩9*04-11-2
- 純太自由詩5*04-11-2
カット!- 純太自由詩13*04-11-2
★111_アキノ、ウタ_Ⅱ- 貴水 水 ...自由詩5*04-11-2
★110_アキノ、ウタ- 貴水 水 ...自由詩5*04-11-2
たからもの- 木立 悟自由詩404-11-1
あとどれくらい- 純太自由詩604-10-31

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