すべてのおすすめ
見るに堪えない
もう限界なのです
あたくし


晴れやかな笑顔の他人を
少しも憎いとおもわずに生きていくことの
むつかしさ

本音を少しだけこぼして
申し訳なさそうにすがっ ....
   水見える能力

ある晴れた日の空の下
干したばかりの洗濯物の
内包された水溜りを
始めて見たのは 何時の事やら


いくつもの柔らかな固まりは
それから数時間かけて
風に ....
森のはざまの道に無数の
人のかたちの木漏れ日がいて
静かに立ちあがり招くとき
空はすべて木々になり
道は奥へ奥へとつづく


石の階段に灯りは無く
糸の光がゆらめいている
 ....
ちぎれたものの上を歩む日
歩まざるを得ない虹の日
窓に映る声はひと文字
ひろくまばらな
ふつふつとまばゆい浪のはじまり


みどりいたみかなしみ
そのどれもが互いを二度さわ ....
ぼくが常々思う事
くるい始めた世の中と
のぞんでもない現実が
ゆるせなくなるその前に
めんどくさいけど強くなれ


ぼくが嫌だと思う事
くるっちまった世の中に
のぞみなんて一つもない ....
午後の空中へ
午後の空中へ
雨に逆らうようにして
ハナミズキとして昇華し続ける春は
公園が夕刻になっても未だ軽く漂う、
薄い、甘い、影


春とは分離するように
俯き始め ....
ボタンが取れて
心も取れた

はだけた世界に
乱れて飛んだ
あなたの思いは
月に溶けて

宙を舞う力なき手に
ただ一つ
霞だけでも掴めれば

わたしの思いも粉にして
あなた ....
地の水の円
宙の粒
暗くかがやく重なりの日
ひとりの涙が見つめる日


歩くたびに
すぎるたびに
ふと触れる厚い葉
空へ向かう音になる


こころもとなくにじむ ....
なんと違うことだろう

二年間寝たきりの祖母が他界した
94年の生涯を自宅で眠るように閉じた
涙は流れなかった

葬儀はしめやかに営まれ
その後遺体は火葬場へ
焼かれる間に親族は
酒 ....
遅い春が さらに足踏みをして
私たちの日曜日は
台無しになってしまったけど

公園からの帰り道
陽当たりのいい住宅街の一角で
うっすらとつぼみの綻んだ
可憐な桜を見つけた

ブロ ....
叩く
ひとを叩く


大好きな彼女
君のこと好きだよ
と言わずに叩く


大切な母親
いつもありがとう
と言わずに叩く


可愛い我が子
よしよし
と言わずに叩く

 ....
限りあるものに呼ばれ
窓をあけ また
窓をあけ
どこまでもつづく
不透明の向こうの
限りあるものに呼ばれ


暮れる色は
知らぬ色
誰かが色につけた名は
そのままその ....
さかさまの本には
さかさまがたくさん書かれていて
さかさまに読むのに適している
でも目はひとつしかないので
ときどきふたつになるときだけ読む
そのほうがもっとぐるぐるするから
 ....
かわいいものは
みな食べられて
腹のなかでうたをうたう
とぅあららら ら


なんにも持たずにひとりのものは
なんにも持たずにひとりに生まれ
なんにも持たないうたをうた ....
かくしたの。

たまごかくして、
おいたの。


とんがり帽子に、
かくしたの。

帽子の中には、
にわとりさんがいて、
たまご暖めて、
いるの。 ....
時には詐欺師が人を欺くように
わたしはあなたを欺きたい
飲めぬ程に苦い毒薬であっても
この世に喩えようも無い甘美さを
死を迎える程耐え難い苦痛であっても
五臓六腑に熱い何かが駆け巡り

 ....
「お土産は、何がいい?」と
聞かれたものですから
私、何とはなしに
「らっきょう」と答えたの


お父様とお母様が夕食後に奏でる
小気味良い音が好きなのです
ぽり ぽり ぽりり
 ....
花曇りの空に舞う胡蝶の
その透きとおった翅を 
欲しいと思う 

やわらかく笑う 
ということを覚えたのは 
いつの頃だったろう 

新しいピンヒールが
足に馴染まなくて 
ア ....
小さな鉄
朝のすそ野
光の迷う道


つづくこと
つづかないこと
ここに無い声


空の句読点から
降りはじめる手
水を読む 水を読む


さくりとふるえ
 ....
      がっこうのりかしつにはウーパールーパーがいます
      ちいさいときはすごくかわいかったけどいまはぜんぜんかわいくありません

{引用=

       
         ....
指から指へ
景はわたる
花をまわす
雨をまわす



雪に点る青い芽の
ほころびぬものだけがうたいはじめて
折れた枝 折れた風
泣き眠る陽に触れてゆく


ひとつ ....
半年振りで姉は嫁ぎ先の富山から 
5歳の{ルビ姪=めい}を連れて帰っていた 

家族{ルビ揃=そろ}って
僕の出版記念すき焼パーティーをするので 
今朝の出勤前母ちゃんに
「 今日は早めに ....
朝、太陽が昇り
街にあるべき色彩を与えていく
私の知らない事を教えて、と
幼子らの歌声が溢れ
都市の通奏低音、―メルヒェン
オルガンとしての幹線道路に
天使の、不在が灯る
桜が散る  ....
さあい さあい
砂の道
緑がなでる
石の道
さあい さあい
雨の指


空も 窓も
夜になり
月は廊下に
横たわる
さあい さあい
光る息


粒の声が触れ ....
1日の
はじめに生まれ喜ぶ、方角の
まだ濃紺の稜線から
チチチ、チチチ、と
鳥の音が明るみ
窓に映えはじめ


あ、
時折、
窓をかすめる鳥の姿が
鳥の音に結びつけば ....
 あれは、あの感じは何だろうねぇ。

桜並木を見ていると
足元が軽くなるねぇ。

そのまま気持ちを持ってかれそうだねぇ。

淡い桃色の真綿が降ってきて
体ごと包み込んでは
ふわぁ ....
その日も、少年(予定)は、間違えた言葉をそのままに口にする
変換の仕方も削除の方法も、最後には気付けないことばかりなので
いつまでも、「あ」と「い」が上手く発音できない
それでもいいか、なんて思 ....
 その手 静かに

 ティーカップに添えられ

 石のように
 また
 白い風のように


{引用=
          午後の日差しが軽くなったと感じる。
           ....
行方知れず
見つめながら
同じ目になる
夕映えを聴く


鼓動とくちびる
覆うにおいに
まぶた白く
片方ふせる


午後の火が鳴る
遠くをわたる
雲のかたち ....
何かの罠のような路地や家々の間を抜け
無造作に置かれたきらびやかな板をぬい
話しかけようとするものは話しかけてくるだろう
水の下の水 道の下の道
空白を埋めることでよしとする輩 ....
砂木さんの自由詩おすすめリスト(4693)
タイトル 投稿者 カテゴリ Point 日付
隣の芝- 田島オス ...自由詩306-4-30
水を含む世界にて- 千月 話 ...自由詩10*06-4-30
午後と鈴- 木立 悟自由詩406-4-27
午後と光- 木立 悟自由詩206-4-26
ぼくのゆめ- なごまる自由詩1*06-4-25
地下茎- A道化自由詩706-4-25
月光蝶- アマル・ ...自由詩1506-4-25
午後と羽- 木立 悟自由詩206-4-24
「なんと違うことだろう」- 広川 孝 ...自由詩406-4-24
桜ホリデー- 落合朱美自由詩14*06-4-24
Knock_On_The_Door- 恋月 ぴ ...自由詩20*06-4-24
雨と指- 木立 悟自由詩706-4-17
ノート(夜のうた)- 木立 悟自由詩506-4-16
ノート(とぅあららら_ら)- 木立 悟自由詩806-4-15
「_みつけ、て。_」- PULL.自由詩15*06-4-15
Another_World(もうひとつの世界へ)- 恋月 ぴ ...自由詩15*06-4-14
薔薇と_らっきょう- 千月 話 ...自由詩24*06-4-12
花笑み- 落合朱美自由詩4106-4-12
水と手- 木立 悟自由詩406-4-10
ピアニカ- ふるる自由詩10*06-4-10
ゆくえ_ひびく- 木立 悟自由詩506-4-7
姉のまなざし_- 服部 剛自由詩18*06-4-7
AM6:20ノ設計- 六崎杏介自由詩206-4-4
さあい_さあい- 木立 悟自由詩606-4-3
鳥の滴り- A道化自由詩806-4-1
桜_幽玄- 千月 話 ...自由詩8*06-3-29
少年予定- 霜天自由詩4506-3-29
CAFE- ふるる自由詩8*06-3-29
ノート(午後のぬりえ)- 木立 悟自由詩406-3-24
うたとわたし- 木立 悟自由詩306-3-23

Home 戻る 最新へ 次へ
1 2 3 4 5 6 7 8 9 10 11 12 13 14 15 16 17 18 19 20 21 22 23 24 25 26 27 28 29 30 31 32 33 34 35 36 37 38 39 40 41 42 43 44 45 46 47 48 49 50 51 52 53 54 55 56 57 58 59 60 61 62 63 64 65 66 67 68 69 70 71 72 73 74 75 76 77 78 79 80 81 82 83 84 85 86 87 88 89 90 91 92 93 94 95 96 97 98 99 100 101 102 103 104 105 106 107 108 109 110 111 112 113 114 115 116 117 118 119 120 121 122 123 124 125 126 127 128 129 130 131 132 133 134 135 136 137 138 139 140 141 142 143 144 145 146 147 148 149 150 151 152 153 154 155 156 157