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まわるかたち
ほぐすかたち
髪に降り来る
蜘蛛の巣の火
道をわたり
冷めぬうちに
草の根もと
浅い轍
爪の深さ
土に届ける


雨の窓たち
しんとした景
朝をす ....
肩に触れていたなだらかな重さが
消えていることにふと気づくとき
部屋のなかを見わたす視線は
ほんの少しだけ傾いている


今日も夕空を見忘れて
蒼い窓を通りすぎ
破りとられ ....
火の舌
鉄の舌を持ち
語ることを持たない子がいて
その語ることの無さゆえに
ただ疲れ果てては眠りにつく


眠りはしばしば覚まされる
幾つかの鏡が子のそばにあり
何も映 ....
   
    星砂ヶ浜



夜 月光のまぶしさに
まばたき出来ない お魚が
目に焼き付ける 星のまたたき


しばしば するので 砂で洗った
こそこそ するので 飛び跳ね回っ ....
帰り道は
ひとつの
冷たい時代でした


足音ひとつのアスファルトを、両側から
音も無く包んでいた夏野菜の畑
あ、それならば、と


或る母の或るひとつの手に
直 ....
たったひとつの日没で
子供の左の手の中の
逆さの野の草の束からすんなりと
午後の初夏は落ちてしまい
子供の左の手は
無数の落胆のうちのひとつとして
野の草の束を、用水路 ....
隻眼の花にこぼれる
はじまりの波のはじめから
めぐる魚からほどける光
片方の目はまばたいて
沈みくるものを受け入れる


敗れつづけてなお勝つものがあり
不幸せの上に成り立 ....
水の流れに
声は生まれる
ゆっくりとした高まりの
終わりのように反りかえり
声はまだらの身を起こす


鍵の花は水に咲き
傷をひとつずつ閉じてゆく
いつか流れに分けられた ....
今頃は、さらさらした風が吹いてきて
いつも 左肩から
あなたを感じる匂いが します。




昨日 通ったことのない
知らない道でデジャヴした
山吹色の花咲く庭の
崩れかけた壁の上 ....
林の前を透明が過ぎ
曇をわずかに残してゆく
枝が風に
風が枝になるさまを
雨は照らしつづけている


水と水のふるえのはざまへ
羽はさしのべられてゆく
水を聴かず 音だ ....
何か掴まなければ と
恐れなくてもよいのだ
いつでも繋げるように
私の両手は空いている


嘗て星々に触れたとき
驚きながらも微笑んだ
一秒よりもはやく
私たちは老いてゆくから

 ....
黄色い鎖が
何を縛るでもなく
地面に置かれている
廃車と遊具の鉄は響き
午後はゆらりと夜になる


夜のなかを
夜が動く
その高みにある輪郭が
すべるように落ちてくる
 ....
戸外の夜
の射し染む方角
の窓
の四角
の、薄く
薄く
映写された壁



爪が
物欲しげに引っ掻けば
聞こえるのは
爪が引っ掻いたその通りの
かり、 ....
また一つ
約束を破った

夕涼む縁側

うちわ

ねつ

におい

笑うしかないと
娘は知っている
一人で立っている
あなたは
吹きすさぶ風に向かい

横顔しか見えない
見せてはくれない

風があまりにも強いので
あなたは
目をしばたいていて

けれど
目を背けることはなく
 ....
朝は聞こえず
雨は遠く
水平線の陽
かたわらの光


からだをつらぬくかがやきの芯
やわらかくやわらかく変わるかたち
滴の重さの鳥たちが
つまずきながら屋根をわたる

 ....
好きな人ならいません

信じられる人ならいません

「誰が正しいのですか」

と訊いた時に答えてくれる人も居ません


この空は遠く遠く限りなど見せてはくれません

ヒ ....
花を摘んだの?

群青に沈んでゆく
風の流れてゆく
窓辺で
聞かれて

君の後れ毛を
遠くに感じて

僕は急に
君の腕をつかんだ
とてもやさしい腕を

君は驚いてそして笑っ ....
使い古された洗濯機から
排水ホースが引き抜かれた
水曜日の朝

子鬼だろうか
幽霊だろうか
革命 だろうか?

色落ちした青いシャツ
引き裂かれたピンクのハンカチ
絡まった男女の下 ....
つぎはぎの笑顔
目を閉じた笑顔
ひらくたびに変わり
ひとつ前のかたちに
重なりゆく笑顔


鳥のようなさよなら
午後の水たまりの道を飛ぶ
雲ひとつなく まばゆさもなく
 ....
硝子の車輪
木のからだ
眠るものの目
すぎゆく羅紗
散る花と花
車輪の内に
まわる一音
虹彩の舟


陽にあせた窓枠に幾つか浮かぶ
硝子の球の表面には
消えてしまっ ....
淡い色の
薄絹の
蕾の、開くのと
同じ音の
朝が開いて


アスファルトの
日向には、金の時が
日陰には、銀の時が
満ちて


ああ
もう
これ以上幸福には
 ....
花に目をふせ
空を喰み
目の内の手に
空を聴く
花に 花に かたむく火
花に 花に したたる火



からだのどこかに揺れ育つ
ひとつの荊に耳すますとき
水の気配 ....
土に倒れた鉄の飾りに
剥がれた壁のかけらは積もり
錆の網目にふちどられてゆく


誰も住むことのない家が
はじめからそのために建てられたかのように
灰と緑にとけこんでいる
 ....
  星の夜には
空から銀糸が降りてくるという幻想を持って
  今は亡き
あの人と、あの人と、あの人と、あの子 と
日記のような会話をします。


瞬いた先から、雫が玉のように伝わって
 ....
ルール それを踊る君の背中に貼り付けて 君が気付くまで黙っていようか
崩れそうな足元で 歩き出すことを禁じてみようか 立ち止まれば 立ち止まるだけ
涙の落ちていく滑る頬 涙に映りこんだ月 その一枚 ....
海の底の火のような
風を花を歩むとき
わたしの横をすぎるひとが
空を指しては歌いはじめる


異なる時間が沈む草地に
生まれておいで 生まれておいでと
解けのこる雪 ....
ぼくは言葉を信じない
ぼくは論理を信じない

だれも答えなど
求めてはいない

言葉は記号でしかなく
論理はぬかるんだ
常識の上に
かろうじてその定型を
保っている

ぼくは君 ....
空は青く
冷たく痛く
腕を飛び去る


朝のまなじり
切るように
音は音の手を振り上げる


手の甲を踏み
空へと至る
光の響きは絶えることなく
かすかに腕を震 ....
バード!
その飛び立つ瞬間の
美しい記憶が頼り
二度とは同じ羽を広げず
同じ飛び方をしない
美しい記憶が頼り

そして僕らは
いつもこんな平原をさまよう時
とてもとても
ジェリービ ....
砂木さんの自由詩おすすめリスト(4693)
タイトル 投稿者 カテゴリ Point 日付
まわるかたち- 木立 悟自由詩105-5-28
失くしたもの____- 木立 悟自由詩405-5-25
鏡と子- 木立 悟自由詩405-5-23
1/f_のゆらぎ_(1)- 千月 話 ...自由詩8*05-5-22
独裁- A道化自由詩1205-5-21
単なる夕刻- A道化自由詩905-5-21
ひとつ_小さな- 木立 悟自由詩405-5-21
昇音- 木立 悟自由詩305-5-18
ベルリン- 千月 話 ...自由詩11*05-5-16
問い- 木立 悟自由詩305-5-15
ソネット(触れている)_(2005.5.15)- 和泉 輪自由詩2505-5-15
ノート(夜の土のうた)- 木立 悟自由詩305-5-12
シネマ- A道化自由詩205-5-11
ほたる- たもつ自由詩1405-5-10
横顔は- ふるる自由詩13*05-5-9
遠く_銀に- 木立 悟自由詩3*05-5-9
欲求- 蝶番 灯自由詩405-5-8
花畑- ふるる自由詩14*05-5-7
ありふれた日常と見たことのない世界- 千月 話 ...自由詩3*05-5-7
花を負う- 木立 悟自由詩305-5-6
降り来る言葉_XIX- 木立 悟自由詩205-5-3
- A道化自由詩405-5-3
ひとくちの- 木立 悟自由詩3*05-4-29
振景- 木立 悟自由詩405-4-27
金曜の星夜_土曜の月夜- 千月 話 ...自由詩11*05-4-26
ルール- 霜天自由詩205-4-26
原と道(すぎゆくひと)- 木立 悟自由詩505-4-25
言葉の視線- 043BLUE自由詩4*05-4-24
輝飛- 木立 悟自由詩1*05-4-20
バード- 純太自由詩4*05-4-19

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