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一度切りの湾曲をとうに終え
錆び果てたガードレールは死んだように安堵している
その影に紛れた舗道の一部は黒々と陥没し消滅している


その上空を傷付ける有刺鉄線、私ではな ....
父さんの革靴に
小さな足 入れて
かかと 引きずりながら
なんだか 笑いながら
庭を歩いていた 私

大きくなることに憧れて
本格的な靴に憧れて
小さな足
かぱかぱの空間

なん ....
ひとつが
どこまでもひとつに感じられ
ふたつが
どこまでも数え切れなく感じられる
街が街を過ぎるような
水のような音の時間を
子は歩む
子は沈む



千の手の波
 ....
忘れていたよ

こんな青空

抜けるような空に飛行機雲

太陽めがけ迷わず突き進む



昨日までの雨が嘘のように消え去り

透き通った空気は胸のつかえを取り除き

深呼 ....
送り先が何処だか分かりませんが
先生宛てに手紙が来ました
なんでも皆さんが使っている辞書の
「愛」の項目が間違っていたらしいのです

でも手紙には
これしか書かれていませんでした
 ....
ゆきちゃんを迎えに行くと
金木犀の香り
静かなおうちの中には
病気のおばあちゃん
少し日当たりの悪いお庭に咲く
石蕗や

藤袴

「お勉強するから遊べないの」
そういって、優しく ....
夕べのにおい
外灯のにおい
壁の裏側に眠る怪物
屋根の向こうにそびえる火を追い
刈り込まれた生け垣の葉をとばす



一筆書きの街から街へ
人のような虹が駆けてゆく
うろ ....
確かめる方法はないけれど
ここに記しておけば
君がいつの日か
読んでくれるかもしれないから


ぼくは君が好きです。
仲間の中には
いろんなこと 言う奴もいるけど
ぼくの一番の親友も ....
待ち続ける

時も季節もなく

動かず

想わず



通り過ぎる人

季節





わたしはここにいる

ここにいる


しかし止めることので ....
泣いているこどもは
湯気が立っていて
かわいい匂いがする

抱き締めて
頭に鼻をくっつけて
くんくん嗅ぐよ

産まれたてのときは
わたしの内臓の匂いがした

今も少し
する
 ....
すうすうと水は目に入る
水には空に向かう手が映る
曇は過ぎてゆく
地には駆けるものがある



どこにも行けない火が
どこにも行けないことを知りながら
十月の光にはばたいてい ....
朝から降り続ける雨

空から細い糸が降りてくる

しとしとしとしと

やむことを忘れたように



濡らしてゆく

乾き始めたこころを

夏の暑さで蒸発してしまったこころ ....
まだ色素の薄い 素の唇に触れて・・・



          おまえの可愛いおでこにキスする
          おまえの二重まぶたに静かにキスする
          おまえの鼻筋に沿 ....
目が覚めたら
隣の布団は空だった
一階の天井と二階の畳
布団と枕
の むこうから
聴こえてる今日
ああ
私がいなくても
今日は勝手に始まっている
このまますうっと消えてしまったら
 ....
影の中から呼ばれた気がして振り向いた

あれは風の音

それともビルの谷間にこだまする車の音

誰も呼んでなんかいなかった

ましてや

こんな誰も知らない街の中で



 ....
  


  ぼくはあなたと
  落ち葉をひろいに
  坂を上った
  あなたは若い作業療法士
  そうしてぼくは
  モン・ベルのTシャツとジーパン姿の
  ピーターパン
  猿 ....
私が見ているのは

しだいに枯れ木となってゆく貴方の

風に微かに揺れる枝の指先


上に 上に

よりも

天に 天にと手を伸ばして

貴方は何を摑み ....
*
目覚めると音のない世界
カーテンの隙間から灰色の光が射している
明けていくカーテン越しの光のなかで
青磁の肌が鈍く輝く

この部屋はこんなふうに朝を迎えるんだね。
僕は君を置き去りに ....
    

   十月はたそがれの国
   と呼んだのはレイ・ブラッドベリだ
   木の葉が散っている街路樹
   シャベルでかき集めては掬うのだ
   そうよんだのはジャック・プレベール ....
手のひらの中に 石がある
握りこぶしに 隠れちゃったよ

指の隙間から飛び出しそう
なので
ぎゅっ て
したら

胸の中 なんだか 苦しいよって


これも 愛かな?
ねころがる
わらう
しぬ
またはしる
ふとんをまたぐ
すてきな
ひとに
ぼくできる
繰り返すことだって
ころころ
かわる
のだって
らくなんだって
ほんとだよ

さばくだ ....
何のために拓かれたのか
忘れ去られ 荒れ果てた地に
静かに触れるふたつの指



空き地から空き地へ
ざわめきを越え
かがやく差異の曇がひろがる



空にも地にも
 ....
一時間に一本だけの電車の中で居眠りをしてみると
回想の中で自分の自分に逢えるので
もう一度と思ってみても
一時間に一本なものだから
すごく困ってしまう


ぼくらは、たまに
どうしよう ....
ちょうどいい
ぐらいの悲しみをちょうだい
とんがりすぎてない
痛みをちょうだい

そしたら
きっと 幸せだから

笑ってばかりは 哀しいし
泣いてばかりも 可笑しいでしょう?

 ....
夜の灯りはあたたかい

ここへおいでと

てまねきする

ここにいるよ

はいっておいで



今にも

誰かが顔を出しそうな





灯りがともる
 ....
今日も世界のどこかで誰かが
此処に居る僕みたいに叫んでる
だけど僕と同じで それは届かない

明日も世界のどこかが壊れて
僕みたいに助けを呼んでるんだ
だけどいつも同じで 思いは届かず
 ....
ビルディングの肩はとうに壊れていて
投げ損ねられた昼がアスファルトで砕け続ける
どれが致命傷なのかわからないくらいの夜が始まる
黒々と割れたビルディングの窓は
誰かの死に愕然としたまま死ん ....
つまるところの、現在位置を


行き交う車の雑言に聴き疲れた時に、ふと洋楽を好きになった、
ある日
晴れならスピーカーも鳴るから
せちがらしいって言ってしまえば
まぁそれまでだよね

 ....
哀しいときに哀しいって言えなくなって

淋しいときに淋しいって言えなくなった

まるで路地裏の捨て猫みたいなあなたとわたし

お互いの傷なめあいながら

ぬくもりだけを信じて寄り添って ....
不凍になった雪を顔に押し付ける事を望んだ



いつまでたっても逃れることのない野原を自分の根源として
散々嫌んなった事をボールに握り締めて投げた
ボールは腐った
僕は陳腐だった
 ....
砂木さんの自由詩おすすめリスト(4693)
タイトル 投稿者 カテゴリ Point 日付
あるカーブで- A道化自由詩3204-10-8
- さち自由詩14*04-10-7
降り来る言葉_XVII- 木立 悟自由詩704-10-7
「_秋晴れの日に_」- 椎名自由詩2*04-10-6
レッスン10- ピッピ自由詩5*04-10-6
ゆきちゃん遊ぼう- チアーヌ自由詩404-10-5
街路光- 木立 悟自由詩804-10-5
手紙- さち自由詩4*04-10-5
「_静物_」- 椎名自由詩2*04-10-4
かわいい匂い- チアーヌ自由詩7104-10-4
響水領- 木立 悟自由詩604-10-3
「_秋の雨_」- 椎名自由詩2*04-10-3
LIPSTICK- 千月 話 ...自由詩3*04-10-3
無題- さち自由詩5*04-10-3
「_オレンジの月の夜_」- 椎名自由詩1*04-10-3
旅の宿- 天野茂典自由詩2*04-10-2
幻の嘴- 蒼木りん自由詩3*04-10-2
ANOTHER_GREEN_WORLD- カワグチ ...自由詩50*04-10-1
卒業写真- 天野茂典自由詩7*04-10-1
レッスン5- ひより自由詩6*04-10-1
つあー- 石川和広自由詩3*04-10-1
ノート(指の季)- 木立 悟自由詩304-9-30
故郷日和- 霜天自由詩1804-9-30
たぶん- さち自由詩5*04-9-29
「_夜の灯りに魅せられて_」- 椎名自由詩1*04-9-29
peace- 海美自由詩104-9-29
秋のカルテ- A道化自由詩1004-9-29
存在地- 祐伸自由詩2*04-9-29
「_あの日を_」- 椎名自由詩1*04-9-29
はがれた、こえ- 祐伸自由詩1*04-9-29

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