すべてのおすすめ
「あいつどこ行ったんだろ」
「ずっとオニやってたもんな」
「怒って帰っちゃったんじゃないの」
「あいつヘンジンだからな」
「もうそろそろ帰ろうか」
「帰ろ」「帰ろ」
「それじゃ」「また ....
 なにかになる

 と願いながら、
 まな板の上に

 かみねんどが
 しろく しろく
 うずくまっていて。

 なに者にも
 なれないままに
 ただ 干乾びていく。
 ....
風の愛撫に
はらり ほろり
八重桜が泣いた

すらり と知らん顔
真新しい翅を輝かせ
トンボは行ってしまう

墓地への細道
静かな午後

まだずっと若かったころ
感性は魚のよう ....
昨日埋めたタイムカプセル掘り出している 夜中、雨音で目が覚める
キッチンテーブルで煙草を一本吸う
暗闇にたちのぼる煙に
一匹の黒い魚が遡ていく
勇ましいその魚影は
たぶんマラッカ海峡で
海賊たちと渡り合い
インド洋に出て行くの ....
ゆで卵じゃなかった 死にたくないのは痛そうだから?

痛くなかったら死ぬの?

痛くても生きたいの?

からだもこころも

ぜんぶ弁慶の泣き所

だからけんかしないんだ

だから生きてゆけるんだ
 ....
ケチャップ切らしちゃってと
大人の笑顔で彼女は言った

僕の目の前に置かれたのは
ケチャップがのっていない黄色い肥満体だった

まあいいさとスプウンを入れたのだが
腹から出てきたのは ....
薔薇が月を包み新しい星になる その神殿は太陽に向かって開かれていた 聖餐に若い処女が捧げられた

雨が大地を潤す頃 僕の大好きな人は太陽に嫁いで行った そこは太陽の王国だった

神話は陽光に満たされ 北国の花嫁たちが掠奪さ ....
お風呂場でしか泣けない子 指が鳥になり
ふたたび指になり
ふたたび鳥になる
そのくりかえしを
見つめている


眠る家々をまたぐ蟷螂
土にこぼれ 消える灯り
風が街に着せてゆく
街ではな ....
 
肌をなぞってください、つーっと、

電気がはしるまで

そしたら、きっと忘れてあげるから


 
白い舟
白い砂
触れに来る
見えない淵


白い波
白い音
常に来る
辺を探す


白い地平
白い弓
指で指をひらくように
空へ嫁ぐように歩いてゆく

 ....
 風に吹かれて空き缶が
 ゆるい傾斜を上って行く
 カンカラ転がり上っては 
 カラカラカラリと下りてくる
 あの風が止んでしまえば
 あとは 下りるだけ
 底の底まで落ちぶれて
 それ ....
たくさんのさよならのなかに希望さがしている 開いて
閉じて
開き直る

胸のちょうつがいを
ギシギシ言わせて
自分の扉を開け放つ

隅から隅までよく見てみやがれと
立ち塞がった戸口の後ろで
気弱な本体が震えている

 ....
ゆくすえは
どこまで見まもることが
できるのだろう

吃音のことで
それほど悩んでいたなんて
知らなかったけれど
親は子の悩みを
まるごと肩代わりすることはできないし
してあげたいけ ....
静かな光 白を昇り
ひとつ喰らい
迷いを喰らい
明け方に降る 音を歩き


骨の曇の重なりの
はざまのはざまのはざまから
煙と霞のまじわりが
遠い遠い氷を照らす
 ....
半月の軋み 暗がりの音
光の塵をついばむふるえ
むらさきの羽 むらさきの尾
飛び去る心をからめとる
夜が夜に咲く夜に
夜が夜に咲く夜に









 ....
笑いを咳でこらえる 吐き出したんじゃない

じぶんの声が聞きたかった

誰にもあやまらなくていい

じぶんの声を取り戻したかった

あなたで
素直になってもなにもいいことがない
だって
大人になるって意地をはることだもの

ほしくても いらないとか
いらなくても ありがとうとか
顔色をかえずにいえなきゃならない

夜になると ....
 きょう、小学生のとき
 はじめて好きになった同級生と出会った
 
 いつものように
 タイムカードを押した後でも
 とりあえず売り場の前を
 いったりきたりしている、そんなとき
 彼女 ....
 トキエは泣いている。薄暗い納戸の奥の、
紅い鏡掛を開いた鏡台の前に座り、泣きなが
ら化粧をしている。「おかあちゃん」幼い私
はトキエに纏わり付いて、その名を呼び続け
ている。戸外から蜜柑 ....
陽炎の中溶けて 掬われることない
雪の中溶けて どこの道も傳えない
雨の中滴っている ただ
わたしと云う流体

てんてんてん、の信号に
折り重なる人の影 声の風向き
その間左右へ ....
鴉の空の隔たりの
硝子と翠
尖塔と影
描かれた窓から吐き出される火


枝から枝が降る午後の
むこうの午後を聴いている
原と原に挟まれた径
海へゆうるりと下る径

 ....
扉をたたくもののそばに立ち
いつまでも開かない扉を見ている


扉をたたきつづけるものにも
扉を開けようとせぬものにも
何も言わぬまま









 ....
絶対的な漆黒に支配されながら
もう消えてしまいたい、と
泣き続けた夜
だけどそんな闇でさえ 
萎え始める瞬間がある
私の意志とは関係なく
朝は必ずやって来るのだから―
地球が営みを辞めな ....
[妖怪(尻)べった]
  肥大臀部を横向きにした姿の妖怪。
  戸建の階段のカーブや集合住宅の脱衣所などに潜んでいる。
  これを見ると妻に萎えてしまうようになる。

[妖怪ココゾ]
   ....
砂木さんの自由詩おすすめリスト(4706)
タイトル 投稿者 カテゴリ Point 日付
また明日- nonya自由詩23*13-6-15
やわらかく- まーつん自由詩21*13-6-14
墓地にて- ただのみ ...自由詩28*13-6-13
昨日埋めたタイムカプセル掘り出している- 北大路京 ...自由詩913-6-13
孤独- 青園ルカ自由詩2613-6-13
ゆで卵じゃなかった- 北大路京 ...自由詩11*13-6-10
日傘をさして- 吉岡ペペ ...自由詩613-6-9
オムライスなんて大っ嫌いだっ- nonya自由詩29*13-6-8
薔薇が月を包み新しい星になる- 北大路京 ...自由詩613-6-7
太陽の王国- 梅昆布茶自由詩1013-6-7
お風呂場でしか泣けない子- 北大路京 ...自由詩313-6-6
夜に_夜に- 木立 悟自由詩513-6-5
そしたら- 殿上 童自由詩23*13-6-3
ノート(___のほうへ)- 木立 悟自由詩113-6-2
カラカラ- ただのみ ...自由詩24*13-6-1
たくさんのさよならのなかに希望さがしている- 北大路京 ...自由詩313-6-1
ちょうつがい- nonya自由詩23*13-5-31
ゆくすえ- そらの珊 ...自由詩21*13-5-29
水と径- 木立 悟自由詩213-5-28
ノート(半月)- 木立 悟自由詩213-5-28
笑いを咳でこらえる- 北大路京 ...自由詩213-5-27
あなたで- 吉岡ペペ ...自由詩213-5-25
沐浴- 朧月自由詩313-5-23
後厄純情労働歌- 平瀬たか ...自由詩12*13-5-23
記憶- 壮佑自由詩25*13-5-23
わたしという流体- 唐草フウ自由詩15*13-5-23
ふるえ_こがね- 木立 悟自由詩313-5-23
ノート(扉)- 木立 悟自由詩113-5-23
食欲- 夏美かを ...自由詩24*13-5-23
妖怪辞典(抄)- salco自由詩13*13-5-22

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