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目覚し時計の音がどこかで続いている


目覚めない夢の午後2時
中空、高い所
そろそろと昇り始める頃
開かない遮断機が、重い腰を上げて
私はようやくで
通行していく

日暮れて
 ....
僕らの歩む道はそりゃあだいぶ危なくて
気を抜くとヘッドスライディングで車道に飛び出す始末
あぁ馬鹿なことしたって反省しても
なにを今更とかなんとか返されてそれはだいぶ凹むし
轢き殺されてしまっ ....
ゴトン ゴトン

たまに地面がゆれるのは
足の下に地下鉄が通っているからだと
彼女は知っています

しかしまた
月も響いている事を
彼女は知っています

ごーん ごととん

ス ....
ボクのこころに
君をしのばせ
月夜の草原を
駈けていこうか

カンガルー・ポシェット
君が
さむいよ、
なんて言わないように

幾重にも
大事に抱きしめて
君がさむくなかったら ....
逢いたさは
距離に比例する

忙しさの倍数である

ひとりの夜には
二乗される

愛情という
未知の定数を持つ

この方程式を解きなさい

飛行機も
新幹線も使わずに
  ....
その皇子
東へ進軍し
その剣
雲を斬り
丘を割き
沼を埋め
戦に次ぐ戦
謀殺に次ぐ謀殺
返り血の乾く間も無く
川にかかれば妻を売って渡り
海峡にかかれば妻を売って船を買い
船を打 ....
おえべっさんの縁日には、
なんでもいいから、
ちゃんと尾っぽと頭のある魚をそなえるンだよ。
シラスでもいいかって?
シラスじゃあんまりだ。
せめてジンダァくらいにしとけ。

猫マタギっち ....
                  「メリーゴーラウンド」 16

  わたしは

高校受験の進路選択が絶望的だって状況も
実感がないのがホントのところ
部屋の本棚にならんだ本のタイト ....
「線路の上を歩いて海を渡る
 それ自体はけして珍しい行為じゃない
 だが
 心してきいてほしい
 次の駅にたどり着くことのできる者は
 きわめて稀である

「大洋をどこまでも縦断する ....
出て行くのです
朝早くの電車に乗って
霧の中のレールに乗せて
席は自由で
同じくらい不自由で

透明な朝に気付いてしまうと
そればかりを求めてしまう
ススキの群れる白い世界を
滑り込 ....
四角い壁掛け時計は、いつだってずれていく
誰よりも遅れて12時の合図を鳴らす頃
止まりかけのコンパスで、地図の上を迷っていた
地球儀はもう回らない、僕の中では使えない
新しく覚えた近道では
 ....
ピエロの「ぴ」は
ぴゅうって吹く風の「ぴ」

ピエロの「え」は
えーんっていう泣き声の「え」

ピエロの「ろ」は
色も形もなーんにもないロマンの「ろ」

じゃないことは解ってるんだっ ....
くすり指がちびた人の
ひんやりとしたリールから
 がっしょがっしょと妻が走った
シッポー トト ト (朝は隣家も装い ふれるの
深呼吸のドレープの波に乗って


   腕で掻き分 ....
両腕でバランスをとりながら黒鍵を渡る。ちろちろとつま先から炎、揺らめくモディリアニ。白鍵
は床上浸水していて、溶けてしたたるたびにじゅう、って、しずくの結晶なんだ。映る、壁に体と
もうひと ....
14歳の冬
生理が1ヶ月近く
止まらなかったことがあった
わたしは学校で倒れ
保健室に運ばれた
どうしたのと先生に
やさしく聞かれても
上手く話せない
自分でもわからない
母親に病院 ....
「詩を読むのにも飽きて
 ピヨピヨ湖のほとりで
 釣りをしていた

 おれが愛したのは
 美しい風景ではなく
 それを記述した言葉の美しさだった」

と かいたところで
 ....
真夜中にちっちゃいうたを湯舟でうたうと
ゆげでぜんぶなくなってしまうから
今日はうたわなかった
半分になってしまったペディキュアは
女であることを忘れさせてはくれないのに
どうしてもう半分を ....
朝には
テーブルの余白から
夜に吐いたお伽噺は消えていて
お伽噺の糧として要した液体の缶や瓶は
テーブルの余白にて
死に惚けた口腔のような
得体の知れない黒い空虚に成り果てて ....
 


 結局僕らは、手を繋ぐことも恐れていたから、きっと、人間なんて外枠は、どうでもよかったんだね。感覚で繋がる、思いは繋がっている。「繋がる」なんて言葉の嘘を、僕らはとうに見破っていた。不器 ....
                  「メリーゴーラウンド」 15

  ぼくは

散髪屋さんなんて行きたくない
って拒絶していた自分がおかしい
喉にタオルを巻こうとして
気管切開のカ ....
あれから
どれくらいの時が過ぎたのかなんて
思い出せないけれど
わたしは夜の11時頃
仕事帰りにひとりで
国道4号線沿いの
びっくりドンキーで
ハンバーグディッシュを食べていて
つい
 ....
こうやって、ね
もちあげたら
そうしたら、ね
おっこちてきたんだよ
ぽた、ぽた、
って
おっこちてきたんだよ


ぼくが
うちゅう、みたいな
まっくらで
つめたいところ、
り ....
りんごの花咲くゆうべのこと。

蛇は指環をくれた。
言葉の代わりに指環をくれた。

指環をはめると、
ぐじゅぐじゅといやな音がした。

左手は灰色に変色し、
潰瘍だらけになり、
皮 ....
布団を上げると 
やもりが一匹 
ぺったんこになってました
どこも腐ってなくて 
見事に水気が無くなって
臭いもありません

ミイラという言葉より
押し花という言葉が
頭に浮かびまし ....
沢山の肌があって、沢山の息があって
電車の水疱まみれの窓硝子は、耐え切れず、つつ、と、壊れた
そしてまた、つつ、と、何度でも壊れた
沢山の肌があって、沢山の息があった
私わかってい ....

散天したナンテンを摘む球体関節の
長足が天圃を揺らすモールス-テンポ
もう留守になった巣箱のサテンの毛布に
告発者の独白がchillを喪して震えている
朝靄の満ちる未知の一縷は揮発性
 ....
奪われたものは奪われたままに夜は消え
春をいろどる明るい粉は素知らぬ素振りでダンスする
海はかたちあるものを映すことができずただ光を反射し
あまりに眩しいので虫たちはみな死に残るのは切り絵だけ
 ....
私は大地だなんて今更そんなこと歌いながら歩いてゆく
まひるの高速道路さすがにちょっと危険
でも引率する彼女の後ろにはぞろぞろと娘たちがついてくる
娘たちは美しかったり美しくなかったり
あるいは ....
「もう一年早ければ、受験できたんですがねぇ。」
そういった試験管はかなり嬉しそうに笑った。
新卒の22歳より、
数年分賢くなったわたしはいらないのだそうだ。

バス停であなたを待つ間、
 ....
たなかさんちに
ようじがあるとかで
おばあちゃんについていった
すごくおおきないえで
おばあちゃんとたなかさんのはなしが
いつまでたってもおわらないので
ろうかをたんけんするうち
す ....
たもつさんの自由詩おすすめリスト(3291)
タイトル 投稿者 カテゴリ Point 日付
中空光量- 霜天自由詩304-11-24
注意事項- 花田春菜自由詩604-11-23
鼓動- びわ自由詩2*04-11-23
カンガルー・ポシェット- umineko自由詩1104-11-23
逢いたさ関数- umineko自由詩1804-11-23
東征- 片野晃司自由詩2504-11-22
空の青、海の青- 佐々宝砂自由詩3+04-11-22
わたしは- アンテ自由詩3*04-11-21
海を渡る(マリーノ超特急)- 角田寿星自由詩1004-11-20
秋水- 霜天自由詩904-11-20
約束のように遠く- 霜天自由詩304-11-19
ピ_エ_ロ- ミサイル ...自由詩404-11-19
舟で- 嘉村奈緒自由詩9*04-11-17
ぽたぽた- 石畑由紀 ...自由詩1504-11-17
子宮の大きさ- チアーヌ自由詩5104-11-15
幸福な晩年- みつべえ自由詩8*04-11-15
まんなかにおわり- みい自由詩9*04-11-14
テーブルクロス- A道化自由詩504-11-14
コバルトブルー99%- ピッピ自由詩1804-11-14
ぼくは- アンテ自由詩504-11-14
悲しくなかったから- チアーヌ自由詩1904-11-13
ぽたぽた- 望月 ゆ ...自由詩10*04-11-13
誘惑以前- 佐々宝砂自由詩304-11-13
やもり- こむ自由詩7*04-11-13
重々しい諦め- A道化自由詩804-11-12
Q潭- 六崎杏介自由詩404-11-12
キリエ- 佐々宝砂自由詩7*04-11-12
娘たちのパン- 佐々宝砂自由詩504-11-12
クシャクシャの一万円- 月山一天自由詩504-11-11
かお- アンテ自由詩6*04-11-10

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