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座った席があまりにタバコ臭くて

出てきたばっかりのお冷やに鼻をつっこむ

けどコップ内の空気は次第に減って

隣の母の煙が氷に足をのばそうとしている

あぁ、クラゲみたいね。

 ....
15:00

冷蔵庫が壊れた


ねえ 父さん
母さんが
今 通り過ぎましたよ


(新聞の音)



7:00

僕の洗濯機に
さわらないで


母さん
父 ....
  のぼろなかば
  よる
  よろけ
  ねじれた頭に
  語りなる
  沼がある
  鳥から上げ
  蛙と呼ばれ
  沼はさい
  脳のなかを
  這いまわ 
      る ....
まちをさまよいあるくうち
とてもなつかしいとおりにまよいこんだ
きおくをたよりに
おみせのひとつにはいってみると
なかはきょうれつになつかしくて
そわそわしながら
あいているせきのひと ....
あいにくと
今朝は
雲母の雨

レイゾウコに
証券市場線の傾きで
保存されたキャベツが
笑う

そう
どうでも
いいことだった

遠いNの遠足に
かかる雲のあいま
母さん ....
毎日がある
胸が苦しくなり新幹線高架下

なにも
何もかも早い 青空が 雲をたくさん押した
感じがした

あきは来ないか
季節はこまったものだ あつかいに
いつまでも慣れない

 ....
ちのつながらないおとうとがいた

ちのつながらないおとうとは
赤い軽自動車にのってやってきた

ちのつながらないおとうとぼくは
かなりのなかよしだった

ちのつながらないおとうとは
 ....
みえない身体のなかで
手が縮こまる
青く染まった
泥の歴史を反芻しながら
鳶色に滴る見える手は 
(見えない手は)
(見えない何本もの手は)
みずからを固くだきしめて
ひびわれた胡桃の ....
 遠くで
 閉じられたままの
 あおい
 まぶた
 
 その方角から
 滾滾と
 海はわいている
 波はよせている

 まぶたが僕に見せようとしない
 その向こうの景色は
 ....
 私、六十七歳。
 紫色が大好きです。
 今日はとても暑いので
 紫の糸で編んだ帽子をかぶって出かけます。
 よく似た色のスカートで合わせました。
 薄く口紅も塗りました。

 私、六十 ....
 でも、ミスドでたこ焼きは食べません
 命かけて便所掃除はだめですか
 所詮人事なのです 悲しんでる人はいっぱいいるけど

 クローン人間てどんな気持ちなんだろう

 ここは星が少ないし
 ....
うちのとけいは
3ぷんすすんでいる

わたしは
なおしたほうが
いいとおもう

ほんとの
じかんが
わからないから
 
やさしくて 
ことば は 壊れて 
きらきら 
わらうのがくせで 
ああ、いいこだねって 
かんけいないところでささやかれて 
でも、レジに入金して 
もどってきたら 
あなた、 ....
翳りはじめた葉の陰でねむる日の
腕をのばし
触れた輪郭を
最初のものとして、覚えておこう

たゆたう
まだ眼をあけてはいけない
つたい流れてくる感触は、にぶい冷たさにふるえ
昨夜、飲み ....
やわらかい指先が、僕の人差し指を包み込む
やわらかい寝顔の中の、ふにふにした頬っぺた
やわらかい笑みを見つめながら、僕の目も一緒に
やわらかな田舎の夕暮れに、やわらかく溶けてゆく

風鈴の音 ....
 誰の所有でもない
 扇風機が回っている


 建売の新築住宅の壁にこびりついた
 電信柱の影は
 皮膚病
 二階の窒息のベランダに干された
 布団は
  ....
「世界の脳髄」ときたら
もういっちゃってるの
あっちのほうへ
えっ あっちがこっち?
こっちはあっち?
あるべき(恥ずべき)ぼくの
灰色の脳髄は空っぽ(からから)だから
どどうどどうと  ....
からだが どうん、まばたきしたときの
あのせかいが まっぷたつ から、ゆうぐれて
頭から 地球の中心に ぐん、と押されると
わたし、いつも きまって あやまってしまう
ごめんなさい、ごめんなさ ....
まとわりつく風に 色をのせる夢を見た


あの日 あまりに駆け回って
おかげで ぼくらはたくさん転んで
傷だらけになって 笑っていたけど
傷の消えた今 なぜか
あの日の笑顔に泣かされ ....
夢精した春の頃、
ボクの青春は 柳行李の片隅に
隠されていた。

押入れに積まれた
布団の染みから 
ボクは産まれたらしいが、
それは 赤色の混じったヤミ
だったと
ボクは覚えている ....
なにかをしようとするたび
あー もうだめ
ゆびやかみのけのさきから
きもちのかたまりがぽろぽろころがりおちて
あたりをうめつくすので
ゆきかきのように
かきわけてもかきわけても
おも ....
ひんやりという言葉が良く似合う

水色のタイルの壁

トタンでカクハンされた日はぼやけて

浴槽は静かにはかないと感じる

蛇口も必死に静寂を願ったけれど

それは夢に終わってしま ....
胸が痛い
鳩が住み込んではばたいているのだ
絞め殺してやることもできない
それは自分をほふることだからだ
スペイン広場でもないのに
鳩がぼくの内臓をついばんでいる
肺病や 肺気腫でもな ....
不思議な果実がなっているよ
って
黒い人たちが
ぶら下げられた木を
見て
涙いっぱい
こらえて
Billieは唄ったけれど

ぼくらの仲間も
海苔ひびの竹に
首吊されて

ぼ ....
滑り台の上で滑り出せずにいる
後ずさることも出来ずにいる
飛行機が滑り込んでくる
地面すれすれ
空気が摩擦して
夏が濃くなる

毎日を鏡に映してみても
逆さになる他は何も変わらない
 ....
                  「メリーゴーラウンド」 3

  夢のなか

夢のなかにいると判っているのに
夢から覚めることができない
くらいつまらないものはない
小説や映画な ....
魚肉ソーセージは
もう
冷蔵庫の隅に転がっていた
わたしにも
ママにも
アレックスにも忘れられて
オレンジ色のビニールをぎちぎちと太らせて
なんの目的があるのかも知らないけど
冷蔵庫の ....
夜の商店街走る走る自分の後ろ漂うドップラー効果

追いかける裏返った足音その他

鉄である壁のシャッター光はくれない口も開けない

前にあるのは後ろと変わらぬ黒

トタン屋根でも世界は ....
あまりに懇願されるので
試しに小指を与えてみた
男は急いで口に運び
コクリと飲み込むと
生あたたかい求愛がわたしに届く
唾液に光った男の喉をうっとりと通りぬける
わたしの小指

満たさ ....
あいつはとても優しい
プラスチックの歯ブラシが風呂場で
ふいに落ちたときにおもうくらい
それくらいさみしい
大阪で

散乱する破片を踏んでみてから
それが言いたいことだと気付く
僕 ....
たもつさんの自由詩おすすめリスト(3291)
タイトル 投稿者 カテゴリ Point 日付
__- びわ自由詩504-8-22
夏鏡- 辻野克己自由詩604-8-22
めろでぃ- 高橋正英自由詩404-8-22
なつかしいきもち- アンテ自由詩304-8-22
草笛_弾く_キャベツ- 青色銀河 ...自由詩704-8-22
サンドイッチ- 石川和広自由詩1*04-8-21
「ちのつながらないおとうと」- パール子 ...自由詩1104-8-21
- 青色銀河 ...自由詩504-8-21
アース・ティアー- マッドビ ...自由詩404-8-21
私、六十七歳- 初代ドリ ...自由詩5*04-8-21
日々の生活- 初代ドリ ...自由詩9*04-8-19
とけい- モエ自由詩504-8-18
派遣- ふう自由詩6*04-8-18
この朝、流れゆくものは- キキ自由詩1304-8-18
鋭角- 自由詩204-8-17
斜線が入った- カンチェ ...自由詩13*04-8-17
「世界の脳髄」- 青色銀河 ...自由詩204-8-17
ごらん、ゆうぐれる- みい自由詩68*04-8-16
少年期の氷結- 田島オス ...自由詩5*04-8-16
押入れの中- 多々田  ...自由詩204-8-15
だめなきもち- アンテ自由詩404-8-15
__- びわ自由詩204-8-15
伝書鳩- 天野茂典自由詩104-8-15
干潟の風景〜Billie_Holidayなコアジサシ- 草野大悟自由詩2*04-8-14
鏡面- 霜天自由詩704-8-14
夢のなか- アンテ自由詩404-8-13
魚肉ソーセージ- かなりや自由詩204-8-12
- びわ自由詩3*04-8-12
美しき日々- 石畑由紀 ...自由詩3204-8-12
大阪で- 船田 仰自由詩1004-8-12

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