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今夜もまた
毛布を
かける側と
かけられる側に
わかたれる

夜ごと
息絶えてしまう人々のせいで
仕事のない両手と
凍える胸たちが
あぶれてゆく

失った者たちは
寝どこ ....
ある朝
右のみみがきこえなくなりました

ある朝
左手のこゆびがうごかなくなりました

ある朝
右のあしくびがまがらなくなりました

ある朝
左のめがみえなくなりました

わた ....
君がいつまでも気にして
うつむいているので

木の精だよ
気にするな

なんて言うわけないのだが
君にはそう聴こえたようで

わしは百歳じゃ

と低い声で
木の精の物真似をする ....
ブーーンンンンンン....


薔薇の蜜は動物の汗のように、ねっとりとしている。
と、想いながら、
登る。
三輪山は緑の茨だった。登山道は熱帯雨林にのた打つ大蛇のように白くノーブルに
米 ....
白いテーブルクロスに
白い皿
ナイフとフォークに
サラダとワイン
ポタージュスープに
若鶏のエヒフ

ここでなければならない理由は
おそらく無いはず
地形は平坦でいて
入り組んでい ....
お久しぶりと
声をかけると
愛人は
この愛人はとてもよくできた愛人なので
泣いたり駄々をこねたりせずに
お久しぶりと
笑ってくれる

「連絡取れなくてごめんね。元気だった? ....
蒼いトゥインゴがエンジンを止めた
雨がしとしとと降っていて
少しだけ埃の匂いがする
人通りはあまりなく
時々カラフルな傘が
フランス生まれのトゥインゴを隠した

 ....
この指に「とまれ」と名前をつけたら
隣り合っているほかの指には、やはり
「とまら」「とまり」「とまる」「とまろ」
と、五段活用させて名づけるべきなのか
あるいは
「すすめ」「まがれ」「う ....
ある朝 鏡を見ると
もうひとつ 口ができていた
口の横が 赤く腫れて
みるみる膨れあがり
ぱっくりと割れた
もうひとつの口は
本物の口より大きくなった

もうひとつの口は
思いも ....
ロマンチックは
たったひとりの食事のようで
たったひとりのセックスみたいだ
ロマンチックは体では作ることができない
言葉
はロマンチックを形作る
ロマンチックはカタカナなので
哀愁として ....
鹿と衝突すると車が大破するぐらい
私は元気です

だから

貴方が
光への道を迷っているのならば
私が
身を持って進んで伝えに戻ります

宗教のようだと
貴方は
吹き出して ....
白い砂浜に続く足あとが
あなたの逡巡の時間だった
五月
私とあなたが確かめ合った
ただ
それだけ

テトラポットの陰で
立小便をしていた男の子が
唯一の愛の証人であったことなど
知 ....
あらゆる鉱物が沈む未明
冴え切った鹹水に洗われ
海底に横たえられた銀河は
神々の争いの最中に
一つの大きな円環を夢見る
それは女の首を巡る伝承
或いは密かな呪い
やがて海神は天神に屠られ ....
特に何もない。今日あなたに僕が語るべきことは特に何もない。あ
なたに語るべきことが何もなくてとても残念だ。明日また語るべき
ことがあればそれは残念ではなくなるが、あなたがいったいいつど
 ....
金色の雪のように
散ってゆくのは想いの絵葉書
とんでけ
とんでけ
雲の上まで
空の果てまで
あの人のもとへ届くように
長男 22歳 
卒業研究題目「二次元突起列を有する平行平板間の流動性」序論 実験方法 結果 エネルギー 有効利用 機器 小型化高効率 熱交換機 伝熱特性向上 工学上重要 問題 壁面 伝熱促進方 ....
それは風だ、地だ、思うべく手を挙げるその様だ。掴んだ、掴み取ろう、としている、姿が何より美しい。木立のざわめきが語りかける、ざわめきが鼓動と同調する、浄化される、幾千の邪念より深い、刺さって抜けない、 .... もう何年もピアノを弾いていない
楽譜を開きながら
革張りの椅子に浅く、座って
ペダルに足の先をかけて
最初の音の位置に
両手を

ずっと忘れていた
音楽の流れない日なんてないのに
蓋 ....
1.

洞窟は亜硫酸ガスに満ちている。
酸素濃度計は警告の悲鳴をあげ続け、
俺のマスクは目詰まりしている。
俺が生きているのはどうやら奇跡的なこと。

俺を拒み人間を拒む洞窟世界で、
 ....
 今
 君が飛び立つ理由を僕は知らない
 君が微笑んでいる理由も僕は知らない
 なあ エンキドゥ
 この世でやるべき事は僕よりも多いはずだし
 この世で愛されているのも君の方だ
 
 ....
郵便配達人は
来る日も来る日も手紙を配りつづけた
高い塔は目をこらしても先端が見えず
螺旋状の階段にそって扉が等間隔にならんでいた
郵便配達人は封筒の番地を探したが
扉の数字の順がでたら ....
雨の下にずぶ濡れていた
左手にワイン
右手にパン
行き場なく

真夜中のスーパーの駐車場
雨を吸い込んだ衣服が鎧のように私を固定する
じゃりじゃりした下着の中では
排泄物が雨と親密にな ....
夜はどこにあるのですか
しまってあるのですか
どこに
すぐそこに
見えませんか
そんなに澄んで見えますか
あなたの見ているあれは
実は
空ではないのです
あれは
ただのふろしき
 ....
シンメトリーな物体は
すべて顔に見える
ということに気がついた

カーテンの柄
絨毯の模様
古ぼけた衣装ダンス
服についてるボタンのひとつひとつ

みんな息をじっと殺して
わたしの ....
雨が空を押し流して
新しい朝を呼んできた
真っ青な
洗いたてのシャツ
ぱりっ
  1
弟悦章は一九五二年四月二九日
英生院法安育徳童男になった。
母こまは一九七九年一二月一九日
淑生院妙玲郁徳信女になった。

父今吉は一九八三年三月二四日
瑞生院法禅嘉徳信士になっ ....
冷蔵庫が嫌いな人になる
それが唯一の特徴になる

ぶつ切りのチーズ
ぶつ切りのフィルム
どちらも最後には朽ち果てるので

本当なら何もない部屋がよかった
断面図はシンプルなのが ....
訪れるものに告げられる
訪れてなお訪れるのだと


川の水は増し 鳥たちは
乾く間も無く飛び立ってゆく


まじわり はなれる
指の内 指の外
同じかたちの ....
ちゅらさ ちらす ちらさ{引用=(美しさ 散らす つらさ)}
笑って 
と三回繰り返した後
泣き出したのは
どっちだったっけ

まぶや まぶや



ちらさん ちゅらー ちらさに{ ....
不治の病にかかった

「愛している」と言おうとすると
「うすらトンカチ」と言ってしまうらしい

もう
うすらトンカチと言える君は
そばに居ない

ああ、うすらトンカチが
死語でよか ....
たもつさんの自由詩おすすめリスト(3303)
タイトル 投稿者 カテゴリ Point 日付
わかたれ- Monk自由詩1003-11-10
欠けてゆく- 竹節一二 ...自由詩303-11-10
木の精- ミサイル ...自由詩1003-11-10
『薔薇巡礼』- 川村 透自由詩3*03-11-10
スキャニング- ねなぎ自由詩203-11-10
窓の外- いとう自由詩1103-11-10
ベゴニアと蒼いトゥインゴ- セキラボ ...自由詩5*03-11-10
この指とまれ- 卯左飛四自由詩4*03-11-9
ヘルペス- 卯左飛四自由詩6*03-11-9
東京のロマンチックめ!- サダアイ ...自由詩1203-11-9
人の群れ- サダアイ ...自由詩703-11-9
初恋- 岡村明子自由詩503-11-9
瑠璃__---lapis_lazuli---- 大山猫自由詩203-11-9
日常3- Monk自由詩103-11-9
絵葉書- 春日野佐 ...自由詩303-11-9
平成元年ヤング事情家庭篇- 狸亭自由詩703-11-9
不潔- 黒川排除 ...自由詩203-11-9
特技- 林帯刀自由詩603-11-8
白熱_リバース- 佐々宝砂自由詩503-11-8
バイバイ・エンキドゥ- AB(な ...自由詩11+03-11-8
宛て先- アンテ自由詩7*03-11-8
アスファルトの磔刑- 岡村明子自由詩403-11-8
ふろしき- 岡村明子自由詩703-11-8
シンメトリーの法則- 卯左飛四自由詩4*03-11-7
ぱりっ- 春日野佐 ...自由詩203-11-7
戒名 - 狸亭自由詩303-11-7
前日のソーダ- Monk自由詩403-11-6
ノート(かたち)- 木立 悟自由詩203-11-6
まぶや_まぶや- AB(な ...自由詩8*03-11-6
うすらトンカチと言えずに- ミサイル ...自由詩603-11-6

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