すべてのおすすめ
持っていることを自慢する 試みに彼の鞄を持ってみる。
牛皮製らしいそれは大きさばかり目立つが相変わらず軽い
きっといつものように家族が入っているのだろう
そのことは彼から聞かされている
彼は信用するに値する人物なのだ
 ....
押し寄せる声に
紺青の声に
おののく 震える海をおびやかす
流れがある
言うまでもない流れへ
流れてゆく ゆったりとしたパジャマ
の少女
を見送るのは僕だ
僕にはその責任があるから
 ....
ほとんど辞めるつもりでいる。
あつい夏がやってきて
はっきりしない出張予定にふりまわされて
一泊二日の大島釣り旅行もキャンセル

年に一度の光晴忌までみおくりである。
浮世の稼業をつづ ....
 
  腹減ったから
  なんか 食おうぜ


って
入ったところは
今どき珍しい
換気扇が壁にひとつ付いてるだけの
けむけむの
もくもくで


ねぇ
さんにんで会うときは ....
まぶしい希望は残酷だ
それは絶望のすべてを語っていることだから
と僕の妄想内週刊誌ジョック内連載内の
ある妊婦が
深紅のアスファルトで行われるカーレース観客席で
寒さに肉を冷やしながら言 ....
   


ふ?

{引用=ふ

           と

                   ふしぎ
                     ふかし
           ....
おいしそうなくもが
そらにうかんでいた
こうえんの
すべりだいのてっぺんにのぼって
つまさきだちして
すぷーんをふりまわすと
ほんのすこしだけ
すくいとることができた
おさらにのせ ....
父と母の物ではない
母の物は
真昼に閉じた雨空
滑空する白色の鳥が堕ちる
その日から父と母は憎みあう者になる
母の影が覆いつくす町
母が湿地帯に詩を隠す「書かれた町」
母の影が覆いつくす ....
今なお
例えば通り過ぎざま つい降り返るときも
大抵は どこか似ていたりするのですが

ときにうらやましく思います
ひょっとすると 謝るのも筋違いです
幸せそうに笑っているでしょう
うれ ....
ふた
そう、
プラスチックの あじがするから、
って
ヘンリーボーンのスカート
さくらがいのゆびさき そろえて
ふた
とって
本日のコーヒー を のむ 
ふた を 
する


 ....
念願の停年まであと一年
のんびりと言い暮してきたのに
いまごろになって。

このプロジェクト
あと一仕事おねがいします。

ちょっと待ってください
このところずうっと指折り数えてきたの ....
ロシアにストーブを置いてきた
あの地で
ストーブは付いているか
ストーブに火は点いているか
ストーブは燃えているか
ストーブ自身は燃えているか
ストーブはロシアを焼いている

ストーブ ....
子供の時に付けたルゴールが
こんなにも大人になってから染み出す

小児科の匂いだ
私の喉からは
子供の時によく連れて行かれた
お医者さんの匂いがする

とても体調が悪い
母さんは
 ....
街でついつい男の人を
宝石に
変換する

裾に 白衣ののぞくメガネは
傷のついたオパール石

チャイナ帽 歩きタバコの初老は
家のないラピスラズリ

梯子に登りたそうな ボーダー2 ....
 年が明けるとすぐ『騒』展があった。何の芸もないので下手くそな色紙を一枚出品した。

  太陽にとけゆく海
  椰子の葉叢は
  吹く風に膨らみ
  老いらくの色好み
  ゆらぐ冬の暦 ....
ここはほんとにからっぽで
なんにもないのです

ポケットだらけの服より
空気のはいったスーツケースより
からっぽです

きれいな声音で
愛について
鳥がさえずります

もうすぐ春 ....
いまはまだ
冬の秘密を伏せておこう

ねっとり黄金の蜂蜜を練りこんで
ぴかぴかの春がやってくる

舌先で感じる原初の味覚は
甘味なのだから
わたしは拒まない

とろりながれる黄金の ....
                      communication breakdown (4〜6)

  川原

川原にきれいな花が咲いていたので
スコップで根ごと掘り起こして
ス ....
 
いつものことだけれど
早々に月がやってきたので
まだ授業は始まらないわよ、と
太陽に聞こえないように
こっそり耳うちした
けれど
待つのは嫌いじゃないから、と
頭をぽりぽりかきなが ....
死んだらしいので
ビデオを借りにいった
全部貸し出し中
考えることは皆同じ
本当は
堤さやかが好みです

24歳のセーラー服
死んで歳がばれる
36歳になったばかりの ....
ひらたく長いパンの両端を
いとおしげに抱えている子
何度も 何かに捧げるように 
持つ手を変えては見つめる子



パンはやがて消えてしまうけれど
君のからだの一部になる ....
(父、父、お父さん、と泣く声が聞こえるがあれは誰の声であろう)
(息子か、ならば過去からの声か)
(父か、ならば冥界の声か)
父は失踪をくわだてた
湿地帯の臭気が漂う家族から
父の体臭が漂う ....
墓地へ駆けてゆく
姉を二階の窓から見た
学校の制服を隠したのを
姉の埃臭い制服
血の付いた便器にしゃがんだ
汗のにじむ掌で鈍く赤い
姉の隠し持つ勾玉
汗のにじむ掌で鈍く赤い
血の付いた ....
兄は無口になる
暗さが増してくるこの頃
筋肉を持て余し
内部の膨張を持て余し
彼岸花の咲く川縁は
自転車を押して入る
鷺が落ちるように飛ぶ濡れた地帯
自転車を押して入る
彼岸花の咲く川 ....
俺のラフィーネ

お前は意志が強い

一度決めたら

そうする

俺が血の涙を流して

すがっても

お前は行くだろう

俺のラフィーネ

俺と過ごした時間は

お ....
花は咲いても

散っても

その美しさは

心に刻まれて

想い出になる

いくら

俺でも

想い出くらいにはなりたいぜ
まえむき に いきると
こっち を みて いうな
まえ を むけ

もう こっち を むくな
もう
そこには
とっくに わたしは いない の に
    かみしめていると 
    しめかえしてきた
    骨のある
    夕焼けで 頬をどつかれると
    目尻も裂けて
    笑ってやりたくなる
    あたしのここの きんに ....
十八歳か六十歳まで四十二年イコール五〇四月
あと十七月
のこり3パーセント消費税なみの忍耐だ
どうか5パーセントなどになりませんように
デジタル化してゆく世界に
しだいに稀薄になりつつあ ....
たもつさんの自由詩おすすめリスト(3291)
タイトル 投稿者 カテゴリ Point 日付
(何を今更)2000円札最大の使い道- 桜 葉一自由詩204-2-26
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ノート(笑み)- 木立 悟自由詩504-2-20
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あと十七月- 狸亭自由詩604-2-19

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