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五月の岡を歩いている
松林の間から
ひめ春蝉が鳴いている
ここは
天国ですか
みんなは笑っている
天国かもしれないが
あなたの天国であり
私達の天国ではありませ ....
今朝は季節がもどり
寒い雨が降っていた
泡粒は無情に
傘の上を跳ねまわっている
白梅の枝にも川が流れる
空は雨の中をどこかへ行った
採っておきの小枝を
詩の女神に捧げ  ....
でんしんばしらのよこにすてられた

さんびきのこねこが

じりきでそだつ
自由はみな、無重力の選択圏内を潜行している。
そして、揺るぎない遅れを知る。

 しわくちゃな角笛を持ったサンチョ・パンサ
この身を一体此処からどこへ連れて行ってくれるんだい?
 二月の闇に ....
ごらん
あれはとても雨ににている
夾竹桃
その下に小さな蜘蛛がいて
そこにもやはり雨はしとしとと
濡れて
いるのだろうか

いい
匂いがする
そういえば、と

一行で綴られた手紙を
まだ読み終えていないことに気付く





しん、と
静まり返った日には
覚めない雨が降っていなくても
どこかで
音がするものだから
 ....
あなたが夜中に電球を交換したから
母子手帳にないものを確認したわたしです
今朝は自然に目が覚めました
これが普通だったのかな
なんだか病気のようで
そう思ってしまって
それでも反省する気に ....
こどもたちがつくりわらいをうかべるまちでは

おとなたちがまいにちびーるをのんでいた
とても新しい
墓石に刻まれた文字が
読めない
わたしの名前が
書いてある
はずなのに
目を開いたまま
ぶったおれ

何が見えた?

あかいふうせんがどうんどうんとそらへそらへと侵食してい
















  き
 ました
広い、窓のあった部屋
私の一部分がそこで途切れていて
確かな
薄い胸で必死に空気を集めていたこと
息切れと
ほんの少し気持ち良いと思える
ぴりぴりとした痺れとで
滑り込んできた電車は目眩 ....
曲がれそうで曲がれるカーブは
いつかどこかで落ちていくもので
今日
と言っても嘘はどこにも転がっていない
今も削られるままの
海沿いのあの煙突のようなこと
僕らも、ひょいと飛び出して
落 ....
青ざめた喜劇役者が
陽気に痙攣している
何を間違えたのか
この照明はやけに明るすぎる

恐ろしい青空に
巨大な広告塔たちがそそり立ち
だだっ広い国道を車たちが
獣のように流れてゆく
 ....
ガラスの瓶が
たくさん手に入ったので
縁側に
一列に並べた
ふちを棒でそっとたたくと
ひとつずつ
ちがう音がした
家じゅうをごそごそして
ひとつ目の瓶を
薬でいっぱいにしてみた
ふ ....
断崖のふちに
ぽつんと一つ置かれた白いベッドで
僕は目ざめた
僕の上には
途轍もなく青く明るい空だけが
広がっていた

僕はベッドの上に坐ったまま
何も考えられずにいた
すると
空 ....
歯をくいしばってたら
お姉ちゃんが

あんた何やっとるんって

涙を頬に留めていたら
弟が

どしたんって

鉛筆を芯が無くなる迄削ってたら
ラブラドール犬のラブちゃんが

 ....
秋は
透き通った声に満たされた夜を僕らのもとに運ぶ
ほら、聞こえるだろう?
稲穂の群れに
目を閉じてじっと聞き耳を立ててごらん
星の向こうから僕らの時間を歪めているアンドロメダ
小さな ....
木製の、キシキシ音のする、大きな橋。
緑色の柳が揺れるたび、懐かしく思い出す建物。
透明な、湖の、湖上に浮かぶ、大きな橋。

鉄製の、熱を忘れた、冷ややかな橋。
茜色の夕焼けに、灰色の幻影が ....
毎朝、夜からの氷の瞳を持った三人の娘たちの夢を紫色
に染めてゆく、背の低い北風の話し声。彼女らの膚から
絹を解いてゆく、そんな静かな叫びを愛しているほどに
フラスコから床に零れ出した、夕暮れ ....
青空に
ふとキリンが
浮いている
なんという
虚ろな空なのだ
ああ青空


縞模様を辿ってついにここまで来ました


ここまで来た
ふと
振り返るキリンの眼には
何も映らな ....
線という表現を
鮮やかに創れば
春がぽたぽたと空の線から落ちて来られる

わたしはただの詩人であるから
世の中に支障のないように
春をしずくにしても
春に色をつけても
或いはジーパンの ....
中華料理を食べに行くと

おばちゃんとこどもっちがいちゃいちゃして

不味いエビのチャーハンが、おばちゃんの少しさめた振りをした愛情表現の様に乾いた味がした。

でもこどもっちはあんまんみ ....
ハマダラカを
駆逐しようとして
浜口虎之助は死んだ
農園で脳炎で死んだ

彼の一人息子は
カイゼル髭を蓄えても
いつも腹が鳴っていて
形見の蝦蟇口は空になり
パンの耳も囓れな ....
となりで
しばふにねころんだひろこちゃんが
りょうてをそらにのばして
ぐー ぱー
をくりかえした
おいしそうなくもが
ながれている
わたしあのへんかなあ
せのたかいきの
てっぺん ....
朝がじっとしていると
お昼が朝を食べてしまい
その食い滓がたくさんの花になる
たくさんの花に虫が寄ってきて
管をのばして蜜を吸っていると
いつの間にか虫はそれぞれ夕くれで
管のさきから
 ....
ある日どういうわけか引力が真横になって
ぼくは壁に頬を擦りながら世の中の右側で暮らしはじめた

世の中の右側はページを捲る神経が発達していたので
それに重力がかかるのは不便であったけれどわくわ ....
大きなスズメバチが
まるで土下座しているみたいに
地面にへばりついていた。
よくみると
それは死んでいた。
最後の叫ぶ声も漬けられた
漬けられた声は日持ちがするので売りやすいのさ。

カブ屋がカブに乗り、歌舞伎町から兜町に行き、被りものごと過分のアスファルトに漬けられた!!
大声 ....
  手のひらの中に
  そっと星を隠していたら
  夜になって光りだし
  銀河系宇宙であることが
  ばれてしまった

  それは蝶のように
  よぞらをかざって ....
花びらを散らした
プリーツがはためいた
折り目に畳まれたストップモーション
フロントガラスがクラッとする
FENは聞かない
ウェザーリポートはきらいじゃない
アメリカ軍はレインシャワーをし ....
たもつさんの自由詩おすすめリスト(3291)
タイトル 投稿者 カテゴリ Point 日付
ひめ春蝉- あおば自由詩9*05-3-26
朝の祈り- あおば自由詩405-3-26
平和な街3- 桜 葉一自由詩405-3-25
roots- プテラノ ...自由詩4*05-3-25
夾竹桃- 浅見 豊自由詩7*05-3-25
残像する花束の- 霜天自由詩605-3-25
あなたが夜中に電球を交換したから- 辻野克己自由詩605-3-24
平和な街- 桜 葉一自由詩105-3-24
- チアーヌ自由詩1305-3-24
目を開いたまま- ふるる自由詩5*05-3-23
大きくはない、手で- 霜天自由詩905-3-23
雪落ちの日- 霜天自由詩305-3-22
劇_場- 塔野夏子自由詩5*05-3-21
瓶の底- アンテ自由詩2*05-3-19
- 塔野夏子自由詩5*05-3-19
歯をくいしばる様に- ペン太郎自由詩205-3-19
風と星の歌- 浅見 豊自由詩3*05-3-19
透明な建物の鏡に映る橋- チャオ自由詩3*05-3-19
夜明け- 浅見 豊自由詩3*05-3-17
青空のキリン- 第2の地 ...自由詩705-3-16
出会い- tonpekep自由詩2*05-3-16
大変な底辺- ペン太郎自由詩1*05-3-16
それからの孤島- あおば自由詩305-3-16
そら- アンテ自由詩505-3-16
メルヘン食物連鎖- tonpekep自由詩3*05-3-15
プレゼンテーション- tonpekep自由詩3*05-3-15
スズメバチ- 大覚アキ ...自由詩1*05-3-12
ホルマリン漬けのあした- あおば自由詩3*05-3-11
ぼくの手はふつうなのだが- 天野茂典自由詩1805-3-9
風なのか、- バンブー ...自由詩405-3-9

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