すべてのおすすめ
低い山である。
釣客でにぎわう人造池と、
桜の並木が名物だが、
冬の夜明けには誰もいない。

狸しか通らないような、
細くて険しいけものみちが、
雑木のあいだを縫っている、  ....
散る空があり 重なって
地にひとつの花を描いた
子供がたくさんの光を飛び越えていった
声の飛沫はらせんに昇り
かがやきとかがやきとかがやきの差異が
手をつなぎ かすかな羽 ....
Molly、

君の
、を
想えば
濡れるつめたい
瓜。

十二月の
みず、水
  みず、水、瓜 みずうり
    ミズーリ
         みずうみ。


Mol ....
もう でんぐりがりたいから
ひしから はしまで いきます
ほんとは みていてほしいけど

ごはんをたべてるまえを とおるので
ごめんなさい

と、3才のももちゃんは言った。

17才 ....
こののっぺりとした皮膚の
まあるく空いた黒い空間は
だまってゆっくりあなたを吸い込んで
肺にとどめて気持ちよくなるはずだった

もったいぶって持ってかえって
夜のベランダの下や
明け方の ....
血みどろの肉塊みつめ ふるえおののく
愛死の恐怖に そそぐ熱湯の滝
ほとばしる白い飛沫でも消せない記憶
耿耿と夜空にうかぶ 摩天楼の秋。

欲望の体系埋めてねむれる都市の
清潔な熱帯の緑は ....
蚊の羽音に憤怒する夜
その対策について考える

この蚊が君の化身であれば
羽音も心地よいのかも知れないが

羽音の君は
言葉を持たず

愛してると言ってるの
悲しいと泣いてるの
 ....
これは自分の部屋で彼から聞いた話
深夜に泥酔しながらドアをノックした彼の話

とりあえず水を一杯渡すと玄関で倒れ込んでいた彼は
受け取ったコップをじっと見つめたあと床に叩きつける
 ....
その男はゴミを集め
庭に溜め屋根に溜め
家の周囲までゴミだらけ
悪臭は付近一帯に漂う
注意も警告も無視して
男はゴミを集め続ける
ある日行政のトラックと
TVカメラがやってきた
そして ....
花を負う花が雀になり
鴉にやさしくついばまれている
音は聞かれる間もなく火となって
水だけを求めて落ちてゆく
別の音が別の音を得て空に生まれ
二羽の鳥の背の上から
川に沈 ....
りんごあめ かってよう

いけません あなた いつだってたべきれないでしょ

きょうは ぜんぶたべるもん

じゃあいちばんちいさいのにしましょうね

や いちばんおっきいの

どう ....
わたしはよく
一度にたくさんのことをやりすぎるので
なんもかんも中途はんぱになってしまいます
なにせ不器用なものですから
今日も
はみがきをしながら
テレビをみて
ラジオをきき
時報を ....
長いこと沈黙していた
アスファルトの隅で
地面のざらざらの下にある
本当の地面を思って

空の底には
まだ底がある
底の底は
地球の裏側の
空の底

夕暮れ
ノアの箱舟に
オ ....
天使のようにすんだ青い空
みあげている目にうっすら
涙がにじんでわかいみそら
浮世に見捨てられ上のそら

オレンジのように光る大地
いつもいつもゆれてる位置
だからいつもひとりぼっち ....
変わった面構えだ。
へんてこりんなその顔は
エンマコオロギを見慣れた目には
ほとんど奇形に見えるくらい。

ミツカドとはいうけれど
確かに三角といえば三角だけど
角張った顔は
ミツカド ....
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となり町まで歩いていく。
交差点で人がオートバイに跳ねられるのを見かける。
スローモーションで再生はされなかった。
帰りは地下鉄に乗った。
人がオートバイに跳ねられるのは ....
風があり 葉があり
木々はゆっくりと点滅する
空にとどまるもうひとつの空
もうひとつの深緑
風になれないふたつの風


一本の木が
朝をさえぎり
音をさえぎり
 ....
電熱器を横に食す
ことし最後のみかん
そのたくさんの房
ひとつひとつがいのちで
手につくつめたい湿りがちの
粉のようなものもいのちで
すじもいのち
黒くて
安塗りの
ディスカウントセ ....
雪の平原は降りやまない
白い世界が{ルビ目先=まなさき}に広がりゆく
ほっぺはりんご
白い息
たったか たったか
かけだしていく
回り尽くしたカセットテープの切れ端に
写るのは財布の残骸だけ
マグカップの上下逆さまな色を笑うと
雨が落ちてくる

彼らがまた化石の中に化石を見ている
九十九折のような峠道の崖下の出来事
 ....
さがしあぐねた太古の村里
官能の奥にゆれうごく川面 
頑迷な細根の入り組む過去
身悶える蒼白い肌が密かに

産卵する苦悩の狡猾な意図
かも知れないのにもっとも
外見は無口な黒いシャム猫
 ....
油まみれの 谷やんは
朝からネジ切り 夕までネジ切り
グリス塗り塗り ハンドルと
ダイヤルゲージ 光る眼差し

油まみれの 谷やんの
屋根に煙突 雲に飛行機
お稲荷さんも 耳たたむ  ....
一杯の珈琲から恋が生まれることがあるなら
それが一杯の中将湯であったってかまわないに違いない
もちろん玄米茶でも胃カメラでもゾウリムシでも
かまわない筈なのだがなぜか恋の原因となるのは珈琲であり ....
今日は老人ホームの庭を
婆ちゃん達とさんぽして
草っ原のベンチにみんなで肩を並べ
空泳ぐ鯉のぼりを眺めていた 

「大きいまごいのお父さん」は
しぼんでこんがらがった日干しの姿で
尾っ ....
やおよろずの神さまは
ぼくになにをくれたんだろう
その前に
なにかくれるときって
神さま一同からもらえるのかなあ
せっかくもらうんだから
ひとりひとりからなにかをもらいたい

おもう ....
ぼくはバクに
夢をたべられてしまったよ
ぼくの
枕元にいたバクは
めやにばかりの目に
うっすら涙をためながら
こういったんだ
いただきます
ひっそりと
いただきますといわれてしまって ....
ほくろが動いてないかたしかめる。

玄関へ行って
あなたの靴に 足を入れる。

私は帽子かけの帽子になってしまったのだろうか。

りんどうを掴む

足首に捲く。
分かれた空がさらに分かれ
水のなかの葉をすぎてゆく
音は動き 季節は動く
ほどけては鳴る遠い金
映るすべてに傾く空を
青はころがり
かがやいてゆく



陽は落ち ....
信号機に紫色とか茶色とかがあればいいのに
進め、注意しろ、止まれ、だけじゃなくて
迷っていいぞ、後退も時にはありだぞ、って
誰だって言ってほしいもん
言ってほしいもん
  夕焼けが足りない 一○
 


 これで最後ですよ

と通達された

 あなたのための夕陽はもう残っていません


どうやら
流行りの成分のひとつで
許容摂取量も決めら ....
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タイトル 投稿者 カテゴリ Point 日付
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