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     〜 〜 〜      ....
頬に刻まれた皺、真っ黒な白髪染、おそらくは更年期障害後半、で態度も言動も女であることが、いや人間であることも微妙に疑わしい女占い師がとつとつと、スタジオのギャラリーに、カメラの向こうのお茶の間の人々に .... 私は間違いなく私で
私があなたでないことは確かなこと
私はあなたが間違っていても
何にも意見なんかしないでしょう

外は
今日は雨です
雨は
私が求めたのでもなければ
ましてや
私 ....
ものほしざおに
おばあちゃんがおふとんをほしてくれた
ぺしぺし ぺし
いきおいよくたたいていると
だめだよーおって
おばあちゃんは
ひょうめんをぱたぱたはらった
でも だって
こん ....
いい加減教えて下さい、おかあさん
わたしは本当にあなたから生まれてきたのでしょうか?
わたしは本当にあなたとおとうさんの子供なのでしょうか?

いい加減本当のことを言って下さい、おかあさん ....
それは どこですか
滑り込むような夕凪ですか


平坦な気持ちを
乗り継ぐようにして目覚める朝には
透明なコーヒーの
一番底にある苦味を
噛み締めるようにして始まりになる
遠くない窓 ....
「缶ビール飲みながら
 つけっぱなしの深夜番組を
 BGM代わりに読む
 免疫学入門」

「ねぇ読んで
 読んでほしいの
 あなたに
 免疫学入門」

「病院のベッドで
 吐いて ....
もちろん玄関は話はしない 耳がないというのは別だが
セールスマンと犯罪者をごっちゃにしたてる女の
手には 誰かが描いた オモチャの指揮棒が握られている 
彼女がそれをふるえば 世界は一斉に晩餐を ....
なぞる
ことしかできないんじゃないかな
あなたの窪みに合わせて
指先でゆっくりと
なぞる
あなたの言葉の輪郭を
胸の中の悲しみを
胃の腑を
なぞる
すると
何かが
うつってくる
 ....
浅い眠りから目覚めると
滑走路で
ビデオデッキは燃えていて
ビデオテープの挿入口から
火炎放射器みたいに炎を噴き出している
燃えるビデオデッキ
燃え上がるビデオデッキ
こんなにカッコいい ....
なに?デカよ
「眠れないし便秘」
ナイス ナイスな憂鬱さ加減だ
オマエはいつだって面白い
オー おまけに目の焦点が合ってないぞ
そしてここはスクランブル交差点だ
斜め横断OKだ


 ....
おっさんのニオイを嫌がるのは女の子だけじゃない
オレだって嫌だ
終電でおっさん三人に囲まれた (マエちゃんが寂しがり過ぎるせいだ 今生の別れじゃないっつーの ☆コンチキショウ☆)
かなり強烈だ
 ....
ふけよふけ風よふけふらふらとふらつきなが
ら歩く背中を笑うように風よふけふきげんな
女のみにすかあとをひるがえしふせいみゃく
にくるしむ老人ののこりすくない頭髪をおび
やかしふるいぺえじをめく ....
おまえの右の手のひらには小さなほくろがある
小指の根元のふくらみのちょうど麓のあたりにある
おまえの手には悲しみが五つ
行き場のない方向へ伸びていて
細い消え入りそうな悲しみで
おまえは僕の ....
きらめく
というのは
煌く
と書くらしい
煌くといわれても
どうにも
煙い
くらいにしか見えないんです私には

あるいは
火皇く
どこかの
国の王様が
焚き火遊びの
退屈な ....
捨てられて歩く午後
日陰のない歩道には
誰かが乗り捨てた自転車が
撃ち殺された牡鹿のように
無残に横たわっていて
捨てられたおれと
捨てられた自転車を結ぶ
透明な線の上を
巧みに跨いで ....
空のなかにひとりいる
ひとりいて 少し笑っている
笑っているがひとりきり
空のなかで 笑っている

空のなかにひとりいる
ひとりのために 少し笑っている
涙がでるほど笑っているが
それ ....
わたしは大きな空を飛ぶ
見えているものは何も無くもしもぶつかれば死ぬ
背の高い草は鋭い葉先を持ちわたしの肉を突き刺す
この程度では死なないけどまもなく卵がわたしの胎内で増殖するから
うええええ ....
おはよう
で、今日も誰かが溶けていく
それでも、空を見上げることを止められなくて
いつの間にか、あちこち穴だらけになっている


使い古しの気持ちを手紙に残して
あなたもすっかりと溶けて ....
春になれば
全てがやさしく物音をたてる
物音は
ところどころにできた透き間を埋める

わたしは幾度となく
春の傾斜に耳を傾けてきた
わたしの骨は
せせらぎで作られている

ころがり ....
始まりの声に耳をすませば
それは静かでも力強いことに気づく

あなたは
不確かな未来を希望にからめて
堅く結んだ約束を口ずさむ
こぼれたいくつかは落下して砕け散っても
受け止めたいく ....
 季節の名を呼ぶな。白紙のような、はじまりのような、実際にはでたらめの
地誌。そんな緯度にバビロンは無いぞ。想像上の怪物、あなた。私はすぐに忘
れてしまう、砂粒のようで、出かけようとしている、広が ....
僕の心配は
むしろその力強い握手
何を込めて

支えるつもりがバカを繰り返す

遺伝子プール揺蕩う
オリジナルじゃない僕ら
サブリミナルなジャマイカンで
これじゃイカンと空元気

 ....
アンタが好きだ
沈丁花の匂いの帰り道で
キャラメルの空き箱拾って
情けない顔して帰ってくる
アンタが好きだ
ウルフカットの茶色い毛先
退屈そうに指先で玩ぶ
アンタが好きだ
色エンピツい ....
さわれそうなほどの青、空
心音の近くで
水の流れる音がしている

少し、痛い


大気圏の底辺で沸騰している僕ら
水を注いでみると、遮断機が下りて
通過していく何かがある
夕暮れに ....
いつも
あたしが
気持ちよくなりはじめる頃に
ママ
ってつぶやく


いいこ
 いいこ

いいこ
 いいこ

瞳の奥に
夏の空が晴れるころ
そこにようやく
あたし ....
昨日美という女がいた
小柄でどうしようもなく泣きそうな顔をした女だった
うつむくと
細いまっすぐな鼻筋があって
ベクトル
時間軸とは関係もなく
電車の床に延びてゆく明日
昨日美はイチゴが ....
ポーランドはもう二回目
来るたびにエーヌ伯父さんのところで夕食
黙ってラジオを聞きながら
日が沈みかけ3人で食事する



エーヌさんの奥さんは健康な眼差しで
僕の期待をポテトスープの ....
ねー君の手がもう右に曲がらないなら

僕が手伝ってあげようか



君のあご、

気持ち悪いくらい曲がってるね

ほら僕が代わりに喋って欲しかった物買ってあげるよ

ほら僕は君 ....
江戸っ子の
おきゃんといなせがくっ付いて
魚屋を創めたよ
時々遊びにいくと
人工甘味料のだけの
昔はそれしか無かったんだ
オレンジジュース
好きなだけ飲ましてくれた
 ....
たもつさんの自由詩おすすめリスト(3291)
タイトル 投稿者 カテゴリ Point 日付
箱式- 槙田雪自由詩705-4-13
八分の五拍子- 太郎本人自由詩3*05-4-13
超個人主義- 黒田康之自由詩105-4-10
たきび- アンテ自由詩5*05-4-9
トゥルース- 太郎本人自由詩14*05-4-9
波浪- 霜天自由詩805-4-8
免疫学入門- 大覚アキ ...自由詩505-4-5
もちろん玄関はー- プテラノ ...自由詩3*05-4-4
なぞる- チアーヌ自由詩605-4-3
滑走路で- 大覚アキ ...自由詩105-4-3
ジンジャーエールを買って飲み過ぎな男- ヤギ自由詩7*05-3-31
おっさんのニオイ- ヤギ自由詩9*05-3-31
風のための散文詩- 岡部淳太 ...自由詩6*05-3-30
ほくろ- 黒田康之自由詩305-3-30
あなたにはわからないこともあるんだよ- umineko自由詩11*05-3-30
森を往く午後- 大覚アキ ...自由詩105-3-30
笑っている- tonpekep自由詩4*05-3-29
捕食- チアーヌ自由詩305-3-29
水溶性の、誰かの- 霜天自由詩2905-3-29
屈葬のソネット- tonpekep自由詩8*05-3-28
四月になればあなたは- ベンジャ ...自由詩22*05-3-28
マーチング・マーチ- 大村 浩 ...自由詩22*05-3-28
分子球- ヤギ自由詩3*05-3-28
アンタのバラード- 大覚アキ ...自由詩605-3-27
浮上未遂- 霜天自由詩1005-3-27
母の登場- AB(な ...自由詩305-3-26
ありえない名前- 黒田康之自由詩805-3-26
束ねた髪_濡れたスカート_ポテトの草原_- ペン太郎自由詩2*05-3-26
手伝いましょうかそんなら- ペン太郎自由詩105-3-26
オレンジジュース- あおば自由詩3*05-3-26

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