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ずびずび。

女の子がそんなに鼻をすするのはよせよ。
心の中で呟く。
きっと言ったら聞こえよがしにもっと強烈なのをかますんだろう?



俺が悪いと責めた眼差しはあながち悪くないな。
 ....
夜に雪が降る
街頭の灯りの中に暗闇の中からすーと姿を現す雪
手を出すとふわりと手に乗り、スーと消える雪
儚いような命の雪
しかし、無数に降る雪は、消えても消えても又降ってくる
そして、何時か ....
その空席には猫が座った。(そして眠り始めた)
なので、もはや空席ではない。(眠り始めたのは椅子の方だったが)
ししゃもはいいねぇ
そういって親方は
お弁当を頬張り
しわくちゃの目尻が
太陽でいっぱいになる
むこうの田のなかで
ごろごろ転がしている
しろいのが白鳥です
ほらよく見てごらんなさい
稲の切り株のあたりで
落穂や二番穂をむさぼっています
あのやさしげな長いくびは
あなたの腕のようで ....
インドの魔術師から花束をもらった夜
ぼくはなぜか平安時代の日本にいる
うらわかい細身の美女にかこまれて   

宴はすでにはじまっていて
ひとりの女をだきしめながら
官能がたかまりおもわず ....
嘘をつくと 小指が少し削れると
言ったのは 憧れの従兄弟でした

憧れの従兄弟のお姉さんは 私より8つ上で
仕事で知らないおじさんのインケイをくわえていると言いました
ダイジナトコロに指を入 ....
「小さな」


と ついつい垂らして
わたしには
「小さな」
お醤油 



 小さな 春
 小さな 夏
 小さな 秋
 小さな 冬

 小さな 朝
 小さな 夜
  ....
こい、しっと、ときめき、どきどき
そんなものをうたうようなじだいははるかはいごにおきざりにしてきたきがして、
うちはまたこんやもみみざわりなはぎしりをしながらねむりにつくんやろう

かなしみ、 ....
行きは雨で
帰りも、やっぱり雨で

雨はざあざあといい音を立てる

一杯になった傘立ての横に引っ掛けていた、
自分の傘を忘れることなく手に取る

行きの雨に濡れたままの傘を
バサッと ....
黄金の陽が白い壁に照りかえり
あたりに歓びをまきちらす
肉づきのいい葉の一枚一枚より重く
なだらかな幹の淡い化粧よりたしかに
雨の歌は静かに
時計の針をとめた

あなたの顔 わずかな物 ....
  


用は足したのですが
ちょうどうちの部屋の若いものがやってきて
口喧嘩をはじめましたので
出るに出られません

原因は私のだらしなさで
その尻拭いを
誰がやるのかともめてる ....
ちょっとでも過去が他人のものになったらいいのに
とおもってずっと恋愛ごっこをしてきたのさ


8月9月10月
絵日記
11月
道路わきのさびた缶に無造作に挿された枯れたお花
いつか誰か ....
彼はにんじんだが
私がおろしてしまった

まな板のすみに にんじんのおろし
主人の好きな きんぴらをつくらなければいけないので
いつもより速く ごぼうを切る
トマト 枝豆も切る

その ....
「すべての武器を楽器に」

プラカードを掲げ、楽器を打ち鳴らしながら歩く男女のグループ
はしゃぎながら笑みを絶やさず、カレシらしき男に唇をおもねる女
皆おそらく学生ばかりなのだろう、サ ....
空がきれいに映った窓の拭き手
命綱に繋ぐ彼が空を拭く手
見上げるのはあんまり小さい
 動かす腕の振り幅

すべての空を拭き終えるには
ビルさえ朽ち残らない

 しずくひとつ零しても
 ....
   のらりくらりとしていた。歩道で信号チッカンチッカンしだしたから
   ではないのだけれどなんだか ハ・シ・レ 、っておもってしまって
   横断してから止まらなくていつまでもいつまでも走って ....
そいつは間違いなく蛇だった
カッと照りつくような夏の日
蛇はきまって現れる
1匹目は
小学校の時の夏休みのの暑い1日
隣町の海水浴場へ行った帰り道
その町の白いアスファルトの上に
小さな ....
ビンいっぱいに詰まったビー玉
フタに開けた小さな穴を
片目で覗き込むと
不思議な光の模様が見えた
きれいでしょ
となりん家のけーたくんが
得意げに笑った
世の中には
キラキラ光る透 ....
真冬の外房の海は重く静かに
藍色に拡がり風も無く澄んでいる
寄せて来る波は高く聳え立つ岩に
強く白く砕けてその音に聴き入る
城ヶ崎海岸に立っても染み入る
目の届く限りの海は幻覚を乗せ
 ....
それでは納得いかないわ。
布団をパンパンたたきます。

恐怖の大王が降りてくる前に、
お日様のひかりをね。

まだまだ、パワーが足りないわ。
「カレンダーめくってやらないんだから」
と ....
ぬれた銀杏から
ぬれた銀杏の においがする

眼をとじても とじなくても

晴れた日の銀杏から
晴れた 葉のにおいがするように


紙の 傷のある指と
かさの柄をにぎる指

と ....
最初の舞台は私の家の玄関先
(もう三十年も前に植えたという)
ダイダイの木の濃緑の葉に
まんまるな卵が産み付けられたのは
風薫る五月の午後

 うるる。るる。うるる。
 あったかい。
 ....
夢を食べて生きてはいけない?

この季節、月はとても高いところを通る。
「監督ぅ、ここの寸法はどのくらいにしたらいいんですかー」
越後工務店の若い職人が急ぎ言う
「そこは、rがこれくらいだから・・・」
サンダルを脱いで上に上がると
こっちをちょっと振り向いて監督が ....
またいつか
ありがとう
わすれない
さようなら


ありがとう
わすれない
さようなら
またいつか


わすれない
さようなら
またいつか
ありがとう


さような ....
湯船にゆっくり脚をのばす
私は顔をお湯から半分だけ出して
鼻息で作る波紋を楽しむ
沈黙
あなたが入ってくるとき
私は寝たふりをしている
湯かさが増して
鼻で息ができなくなったとき
はじ ....
だからクーピー
暗室に三日月を浮かべる夢なんだそうです

地の色は黒です 真ん中に黄色と白
アルバムをひっくり返して
深呼吸

サル顔の赤ん坊の名前を呼んでください
逃げません
塗り ....
ましかく な


つち の
少し 上
ころっと

笑ったの

沈む
柔らかい

折り畳まれた


流れる 
朝 
ひ 
一回でいいから
ビー玉をとかしてみたい
るりいろの
そらいろの
あのビー玉
やら
このビー玉
なんかを
そしたらきっと
きれいなかたまりができるよ
あのひとの
涙のレプリカにでも ....
たもつさんの自由詩おすすめリスト(3291)
タイトル 投稿者 カテゴリ Point 日付
けんかの中で。- 千翔自由詩203-12-16
- 冲克。自由詩203-12-16
空席より- 半分自由詩3*03-12-16
ししゃも- 前方後円 ...自由詩2203-12-16
冬の野- まんぼう自由詩203-12-16
インドの魔術師- 狸亭自由詩403-12-16
赤い糸- 梨紗子・ ...自由詩303-12-16
「小さな」お醤油- バンブー ...自由詩303-12-15
ねむり目覚め- KEIK ...自由詩203-12-15
雨の日、落としもの- 半分自由詩303-12-14
雨の歌- そう自由詩203-12-14
人生劇場- AB(な ...自由詩303-12-14
オハナ- dendrocacali ...自由詩403-12-14
一品料理(既婚編)- 山内緋呂 ...自由詩403-12-13
音楽- 自由詩503-12-13
窓ふく人- 折釘自由詩503-12-13
赤信号と小さな朝- バンブー ...自由詩203-12-13
- コンパス自由詩303-12-13
原石- アンテ自由詩5*03-12-13
冬の海のバラッド- 狸亭自由詩303-12-13
本日は晴天なり- 浅野 す ...自由詩503-12-13
おもいで- キキ自由詩803-12-12
ついの宿りは- 佐々宝砂自由詩503-12-12
ぼく、ばく。- 小池房枝自由詩6*03-12-12
靴__〜マンションの階段〜- コンパス自由詩203-12-12
わかれのことば- バンブー ...自由詩203-12-12
湯船- 岡村明子自由詩403-12-12
クーピー- nm6自由詩303-12-11
笑う_船- 砂木自由詩11*03-12-11
ビー玉- かなりや自由詩603-12-11

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