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魚津の水族館で
イシダイの一尾が輪っかを
するりと抜ける
そのとき
古い学習図鑑の白黒ページのイラスト
を思い出した

それが
    かげろう


{引用=
 蜃気楼の街 
 ....
ピンクのカエルを

メロンのゼリー液に泳がせてみた

この気候だから、まだ当分は泳ぎ続けるだろうね

月と自尊心は似た形をしてるけど

こいつらがいれば

冷蔵庫は当分用なしかな
 ....
にび色の
繭玉

落ちて
割れて
光を放つ
背中

苦しくはない
賞賛を
浴び

悲しく飛ぶ
ための
蒲焼きなんかにされてたまるか!


威嚇のために
鰭をいっぱいに広げて
跳び上がったのがいけなかった


まんまとハリにかかり
ひゅん と
潟スキーの人の手に
おちてしまった
とてもおおきなきもちをひろったので
めいっぱいふくらませて
そらにはなった
おおきなきもちはかぜにのって
たかくたかくまいあがりながら
ますますふくらんで
まちをすっぽりおおったかとお ....
電車に乗るどこかに連れて行かれる
たしかに
どこかに連れて行かれる電車には
ひどい恐怖があるとくに
闇の
なかを走り続ける地下鉄の
なかの蛍光灯
にぽっかりと照らしだされた人たちが
何 ....
こんばんは
泊めてください
って
うちは旅館じゃ
ないんですけど
帰ってください

と言いつつ
かわいそうなので
戸を開けると

彼が入ってくる

なんでこのひと
毎日みた ....
夏バテしちゃって
ソーメンばっかり食べていて
しばらく米を食べてなくって
米びつの米はほっぽらかしで

へんだなあとは思っていた
締め切りの部屋に小さな蛾が群れ舞うから
妙だなあとは思っ ....
青白い殺虫灯に
まっさきに誘われて
バチバチと音を立てて
まっさきに死ぬ。

燃え上がる火を見つけると
後先知らず飛び込んで
一瞬火の粉を吹き上げて
あっというまに死ぬ。

光に惹 ....
山ブドウのつたに
寄生しているから
ブドウムシと呼ぶ。
冴えないちっぽけな芋虫。

それがどんな成虫になるか
私は知らない。
たぶん冴えないちっぽけな蛾か蜂に
なるんだろうと思う。
 ....
わたしは
だれのものなのか
だれもおしえてくれなかったので
わたしは文字になりました

そうすると
色々なところで
わたしを使ってくれました

本の中にわたしが居たり
チラシの中に ....
垂直の空を
仰ぎ見る
ここは空の縁の終わらない場所
折り重なった雲と雲が
覆い被さってくる


続きを
見たいと思っている
染み込んでいく雨粒と
あの雨の後の匂いの行方を
空へ ....
  

残暑見舞い申し上げます
少女だったあなたと出会ったときから
もう何回目かの夏が過ぎてゆきます

 白い制服と 浅黒い笑顔
 ぼんやりと胸に残っています


会わな ....
4歳のこどもを
正面から抱っこすると
つい4年ほど前には
お腹の中にいたことなど
信じられないほど大きい

わたしたちひとつだったはずなのに
分裂したね
さびしいけどもう元には戻れない ....
人恋しさを巻き付けて
八月が
扇風機に踊っている


遠く水玉に散る
記憶の夏たちにシャララ
と手を振って


分からず屋な夢の中へ
颯爽と君に

渇きに行こう
頭の丸みと髪の流れに沿って
手の平を浮かべる
カメラは遠くで蝉のごとく鳴り続け
レンズは割れんばかりに照らす

足を水桶へひたす
過去にも存在した気のする
記憶をリピートさせるよ ....
自然の草の色に似ている。
たとえるなら稲科植物の
たとえばエノコログサの
淡くやさしい新芽の色。

人工的な色にも似ている。
たとえば小さなころ大切にしてた
プラスチックビーズのネックレ ....
やがて埋め立てられる小さな沼のうえ、
イトトンボが飛んでいる。
二匹繋がって。
澱んだ水面をいくども叩きながら。

沼からちょぼちょぼと流れ出すどぶ。
そのそばにある休耕田。
その脇を流 ....
夏盛りの真昼の山奥で
輪唱するのをよく聴いた
山奥で暮らしたことのないあのひとに
そう言っても信じてもらえないかもしれないけど

夕暮れどきに街中で鳴く
ヒグラシはあまりにものがなしいけど ....
青いお空の下

足早な雲のように

彼女の中身は乱気流

夕立ちは近いだろうね

そして雨蛙は泣くよ

あぜ道の靴跡の下で
湾岸道路を東京方面へ
助手席にへたり込むわたしと
渋滞に巻き込まれ不機嫌なあなたと
つまんないラジオ聞きながら

めんどくさいから話しかけない
または
全然関係ないことばかり言う
どう ....
十八歳のころから
ひそかに考えてることがある
考えるだけで実行には移してないが
裏山の防空壕跡に入るたび思い出す

そこにはそれはそれはすごいヤブカの大群がいて
それからちょっとしたコウモ ....
彼は行ってしまったね。

フォークシンガーになるとか言ってさ。

クラシックギター担いで、

あたしはどうも理屈が好きみたい

彼は燃えてるんだから、

スチールとナイロンの差なん ....
指、で押す
蝉のお腹の柔らかさのことを
私はぼんやり考えている


お腹、を
開いた人は
仰向けになり空の方角へ開いている


光、の直進は
結局ことごとく挫折し ....
もう、かれこれ二時間ばかり
ゴカイの長い横っ腹に
食らいついてはいるが
どうしても
飲み込めないでいる

隣の奴は
ゴカイの頭の方に回り込み
うどんでも食うように
つるつると
器用 ....
おはよう、アベニュー、
NY city 9月11日

君と過ごしたバグダッド・カフェ まで
僕たちは雲の中を飛ぶように歩いてゆく
双子のビルが崩れ落ちる
もうもうたる砂嵐ふきすさぶ灰色の雪 ....
蝉が時雨れている8月の
呼吸がぴたりと止まる時がある
子供達は公園でぶら下がっていて
突然の静寂にゆれている

初めてついた嘘はどこへやったかと
懐かしい引き出しをひっくり返すと
初めて ....
けたたましく
鳴いて
鳴いて
地面に頭打ち付けて

知らしめて
私はここ
私はここ
踊り場を蹴って

縦横無尽に
首を振るけど
あなたは
そこにいやしない

もう終わりだ ....
玄関脇の柿の木の下
アブラゼミの抜け殻はきれいに光る
クマゼミの抜け殻もてかてか
ヒグラシの抜け殻ときたら繊細な芸術品

なのにニイニイゼミは
ニイニイゼミの抜け殻だけは
{ルビ胞衣=え ....
つまんない虫だよ。
臭いし。
強いったって
スズメバチには負けるし。

天然のやつは栄養不足で
ツノが貧弱だし。
羽根の艶なら
カナブンのほうがいかしてるし。

でも幼虫のときは最 ....
たもつさんの自由詩おすすめリスト(3291)
タイトル 投稿者 カテゴリ Point 日付
カフェ・ミラージュ- AB(な ...自由詩5*04-8-12
_- びわ自由詩204-8-11
シルクワーム- たかぼ自由詩3*04-8-11
干潟の風景〜ムツゴロウの挑戦- 草野大悟自由詩2*04-8-11
おおきなきもち- アンテ自由詩6*04-8-11
地下鉄- 高橋正英自由詩604-8-10
おかえり- チアーヌ自由詩904-8-10
コクガ(百蟲譜46)- 佐々宝砂自由詩7*04-8-10
ヒトリガ(百蟲譜45)- 佐々宝砂自由詩6*04-8-10
ブドウムシ(百蟲譜44)- 佐々宝砂自由詩6*04-8-10
■マ○コ映像公開!■- よだかい ...自由詩2204-8-10
円形世界に臨む- 霜天自由詩604-8-10
宛先不知- AB(な ...自由詩404-8-9
祭りのあと- チアーヌ自由詩1704-8-9
八月- 松本 涼自由詩7*04-8-9
記憶度- 湾鶴自由詩804-8-9
ワカバグモ_(百蟲譜43)- 佐々宝砂自由詩304-8-8
イトトンボ(百蟲譜41)- 佐々宝砂自由詩6*04-8-8
ヒグラシ(百蟲譜38)- 佐々宝砂自由詩204-8-7
_- びわ自由詩504-8-6
湾岸渋滞- チアーヌ自由詩404-8-6
ヤブカ(百蟲譜37)- 佐々宝砂自由詩604-8-6
_- びわ自由詩304-8-5
遠隔作用- A道化自由詩9*04-8-5
干潟の風景〜トビハゼの生きざま- 草野大悟自由詩5*04-8-5
『バグダッド・カフェラッテ』- 川村 透自由詩704-8-5
凪いだ8月- 霜天自由詩2504-8-5
狂いゼミ- umineko自由詩604-8-5
ニイニイゼミ_(百蟲譜34)- 佐々宝砂自由詩304-8-5
カブトムシ_(百蟲譜32)- 佐々宝砂自由詩1*04-8-5

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