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もうこんな窮屈なブラックホールでの生活は嫌だ
と彼は言った
しかし私の手のひらの上にも
本箱の中にも
ブラックホールなどなかった

どうやら彼の言っているのは
ただの黒い穴のことのようだ ....
今があり
なにもないから
安心して息をしていた
なにもないはずなのに
車が走ってきた
人が乗って居る
慌てて撃ち殺そうとしたが
武器がない
殺さなければならないものが
目の前を通 ....
オレンジは地獄の香りがすると気が付いたのは、
今から20分前だ。

汚れた薄いオレンジ色が雲に流れて、
辺りには誰もいなくなったので、
夏休みにも飽きたので、
誰もいない学校に行っ ....
シャワーを浴び
体をすみずみまで洗って
髪をつやつやにブローし
化粧水
美容液
下地
コンシーラー
ファンデーション
粉白粉
ここまでがベース
眉を書き
アイシャドウを入れ
ア ....
?.

{引用=
「俺は白だ!」空が泣いていた。空は自分のことを白色だと信じて疑
わなかったのだ。「違うよ、君は青色なんだ」「嘘ばっかり!」どう
しても聞いてくれない空に、僕は鏡を持ち出した ....
午後3時に建物の外に出ると
ひとっこひとりいなかった
というのは冗談で
こんな大雨なのに
腕を組んでいる二人組がそこら中にいる

かくいうあたしだって
日付が変わるころに
お酒に飲まれ ....
黄色い線までお下がりください
下がってますよはいはい
車掌さんいつもありがとう
風の強い夜
電車は黄金色に煌々と輝き
静かにわたしの前に滑り込む
ドアが開く

乗らないでいると
後ろ ....
遠く
かなたの星で生まれた光
降ってくる
ガス雲をぬけて
いくつもの星団とすれちがって
ちりや小惑星をかいくぐって
小さな青い星に突入して
大気に散乱されながら
ようやくここまでた ....
暗号電文を流すのはやめてくださいという文章が郵送で届く。どういうことか問いつめると何もしてないと言う。ぼくらはキャッチボールをしに外へ出る。遠い異国から輸入されてきたいくつかの異なる言語圏の文字で書か .... 駅前で
ギターで歌い続ける少年の
声を誰も覚えていない
ギターの音色が日付を越える頃
繰り返している月のかたちを
誰も答えられない
すっかり冷えきった自動車の
エンジンをそっとかける
 ....
公園のベンチで
よだれをたらしているひとが
木星に廃屋を建てていた
1.

シナ子

今、列車に乗っている
田舎に帰る
トンネルに入るとヒューィって音がこだまするの
それは列車の車輪の音
昔よく吹いていた草笛にも
車掌さんが切符を切る音にも似てる
 ....
一度切りの湾曲をとうに終え
錆び果てたガードレールは死んだように安堵している
その影に紛れた舗道の一部は黒々と陥没し消滅している


その上空を傷付ける有刺鉄線、私ではな ....
画用紙に書いた思い出を
消しゴムで消してゆく
書き込む時と
同じくらいにていねいに

そしてうすくけばだった
画用紙を抱えたままで
真っ白になりました、と

少しだけ泣いた
  
 ....
薄く棚引く天蓋を
轟音が
かっぴらいていく
お婆さんは耳をふさぐ
鼓膜は
ふさがれていく美空へ
明け渡す


呻りが一律になる
町並みがミュートに進む
となりの君が 君でなく
 ....
ぼんぼりに灯がつくと
仕事を終えた人たちが
夜ご飯を食べに来る

みんな仲良く
おしゃべりしながら
好きなものを食べて
お酒を飲んで
よいきげんで歌うたう

眠くなる頃合いにな ....
  悲しき熱帯  



  エフリマコ
  電線がうつくしいゆうぐれ
  バス停には女子大生の列が
  ミシンとコウモリ傘のようにできている
  みんなちがってみんないい*顔をして
 ....
だらりと舌を垂らした犬が
くわえていった

無限に広がる雨音の中で
たった一音が残った

炎を見つめて乾いた暁の頬を
夜が照らした

葉脈を流れる冷たい水が
樹 まるごとであると知 ....
 


 やみが白んだ
 きょうも夜明けの3時過ぎから起きている
 もう2時間がたったのだ
 トイレで小鳥のさえずりを耳にした
 やがてはかれも空から堕ちるときがくるのだ
 それまでの ....
灰汁を取りきったフリーダムに住む人達は
寝癖を空気で梳かす らしいです

カスを取り繕った奴が歩道に居て
夢の濃度のさじ加減は如何と聴きたがる らしいです

「都合が悪くなったって理由でス ....
黄色い坂道
黒いランドセルの頭に
おばあちゃんの
左手が降りた
フォトグラフ
右手の杖を描けない
ようにして
腓の裏へまわす
そのひとみ
山並みのように
たくましく やさしい
な ....
 
 あかい傘さして
 お風呂にはいる
 もみじのようにみどりのお湯が
 まっかにそまる
 ゆうやけでもないのに
 
    雨漏りがしているわけではない
    酔狂でしているわけで ....
ほんとわ ね
いつでも踏まれてしまいそうな あの 花のように

ほんとわ ね
夏に やけた白い石の陰で咲いている あの 花のように

気持ち

風と共に 癒されて

葉に 紅く
 ....
 


 夜明けはちかい
 けさは3時から起きて
 調べものをしている
 ほんとうはきょう
 水曜日はぼくの公休日なのだが
 うちあわせがあって午前中だけでも
 でてくれといわれたの ....
たとえば 
わたしが沈むとき
くるくるとつむじをなでる
てのひら
がほしいのです

たとえば
わたしがつまづくとき
ついとおでこを押える
てのひら
がほしいのです

たとえば
 ....
                  「メリーゴーラウンド」 10


  メリーゴーラウンド


ようくんが死んでしまう夢を
わたし なんど見ただろう
そうやって
ようくんの命を ....
夢の中で道に迷うと目覚めなくなるって本当?
って彼女が訊くので
ルルルと笑ってごまかした

蓋し彼女の顔に見覚えがあるのは確かだ
しかし果たしてそれが
そうです

シスチンとシスチ ....
  

  河馬が大口あけて
  地球をまるごと
  呑みこもうとしている


  ジャングルでは
  森が伐採され

  酸素はたしかに減少している

  ぼくが気管支炎なの ....
市電のレールは暁に根負けし
夏のそれとは違って
鰈のように臥している
遠くまで伸びる 秋色
同じ窓から、庭先の蘭も
肩を落としているのが見えた。
あぁ、
そんなこと忘れるくらい
片 ....
泣いているこどもは
湯気が立っていて
かわいい匂いがする

抱き締めて
頭に鼻をくっつけて
くんくん嗅ぐよ

産まれたてのときは
わたしの内臓の匂いがした

今も少し
する
 ....
たもつさんの自由詩おすすめリスト(3291)
タイトル 投稿者 カテゴリ Point 日付
奥鳥羽の秋- たかぼ自由詩304-10-9
自動車- あおば自由詩3*04-10-9
オレンジ色- あおば自由詩5*04-10-9
フルメイク- チアーヌ自由詩504-10-9
douze- ピッピ自由詩11*04-10-9
左半身の濡れかた- 吉原 麻自由詩7*04-10-9
黄色い線の内側- チアーヌ自由詩704-10-9
聞こえますか- アンテ自由詩6*04-10-9
だけれどぼくらは- 黒川排除 ...自由詩204-10-9
暮れない夜、覚めない日- 霜天自由詩1004-10-9
2835年(弥勒17年)- 本木はじ ...自由詩604-10-8
シナ子- 嘉村奈緒自由詩37*04-10-8
あるカーブで- A道化自由詩3204-10-8
もう一度- umineko自由詩1204-10-8
世界を、マッハでみつめて- バンブー ...自由詩404-10-8
ぼんぼり- あおば自由詩3*04-10-7
悲しき熱帯- 天野茂典自由詩304-10-7
レッスン11- ふるる自由詩6*04-10-7
隕石- 天野茂典自由詩304-10-7
鑑識- 祐伸自由詩2*04-10-7
伝承- バンブー ...自由詩604-10-6
35億年前の記憶- 天野茂典自由詩304-10-6
レッスン9- ひより自由詩2*04-10-6
淺野悦子さん- 天野茂典自由詩704-10-6
てのひら、そのとなり- 望月 ゆ ...自由詩1104-10-6
メリーゴーラウンド- アンテ自由詩804-10-6
エスエス橋の上で- たかぼ自由詩1004-10-5
アース・ワーク- 天野茂典自由詩204-10-5
処分- 湾鶴自由詩604-10-5
かわいい匂い- チアーヌ自由詩7304-10-4

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