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{引用=ほろほろとくずれはしない鍵の化石があなたのからだをひらいています
記憶は銀河のように 白い、黒い乳房のあわいをすり抜ける
あたたかな指先であなたの軌跡に限りなく薄い爪痕 ....
{引用=
赤くて甘い熟れた先端よりも白くて硬くてすっぱいお尻を
齧ったときのほうがずっと春に近づけるんだってさ。
朝から晩までへたのまわりに齧りついたのに、今日の天気は雪です。
舌がただれて痛 ....
{引用=銀色の月を砕いた細雪
虚飾の街にも、しんしんと
上野発カシオペアはふるさとゆき
すれちがう旅人のなつかしいアクセント
耳の奥では遠い遠い子守唄
かあさんの声、 ....
{引用=浴槽に額を沈める。
水深650mmで
月へと遡上する魚の群れは
尾びれに三日月を宿して
銀の腹は空っぽのまま
ドライアイの魚達が
す ....
{引用=ジャンクフードからドッペルゲンガーまでを
わたしの小さな世界の一員と認めて陳列したストアで
コスモポリタニズムを宣言するの。
エキセントリックな彼を愛する彼がとても好きだから
シャネル ....
+
花が散るころにわたしは女でした。女になってしまい、
鉄鉢の中の百枚の花びらが
蝶のように羽ばたき、遠ざかるのを眺めた
+
花びらのひとひらを虫ピンで留め ....
冬紅葉 鴉の瞳を染めて降る
凩や 潜熱の葉に森燻ゆる
*
....
{引用=off
部屋の明かりを消しても
真っ暗にはならないんだね。
夜たちからは、もうとっくに
ほんとうの夜なんて
消え去ってしまったみたい。
街灯の光がカーテンを透かし
....
蝶と呼ぶにはあまりにも大きな黒い羽を蝙蝠と見間違い
「哺乳類なら子をうめるのでしょうね。」
そう信じたいわたしは心臓から大腸までを綺麗に束ね、
唇で結わえて感覚的スイッチを押した。
....
{引用=眠れよい子よ
月がほしいと泣く君よ
闇夜の空に手を伸ばし
きつくきつく握っても
月はその手をすり抜けて
君の心を絞めつける。
ほしいほしいと泣けば泣くほど
月は君を支配して
....
{引用=純
粋世
界の君
が笑う9ヶ
月前にこの
夢ははじまっ
た、はずの夢
*
はじまったもの達
のはじまらなかった
”名前”をひとつずつ
乾いた舌先で声にうつし
て消し去る ....
{引用=
*
どの色も気に入らないの。欲しいのは唇をかむ痛みの赤さ
きつね花、天秤にして恋人のふるえる声を謀りにかける
しろはくろ、くろはしろからあ ....
{引用=うずくまる。
からだの表面積をちいさくして
世の中の37%を遮断する。
わたしのまるいふくらみと
わたしのしろいふとももをくっつけて
ひとつ。にすると
やわらかな鼓動を感じ ....
回転扉の向こうはサバンナだった。
「さぁ、はやく。」
何かに躊躇っているうちに
電解質と一緒に失われた
青という名の雷鳴。
「サバンナに広がるベッドには、 ....
夕暮れの風が民家の風鈴を鳴らし、
茜色のまなざしで今日をねぎらうように、わたしの頬を撫でてくれる。
その涼しさに、ほっとして深く息を吐く。
庭先には、萎れた朝顔が脱ぎ捨てた服のように垂れ下がり、 ....
白い部屋の
白い窓辺のあなたに
向日葵を届けたい
朔の闇夜の月を
輝かせるほど
明るい向日葵を贈りたい
七色の虹が
黄色であふれるほど
たくさんたくさん贈りたい
あなた ....
{引用=地上では
夏を散らす風
恋しくて水面をみあげた
なぜかしら
感じたことのないものを
わたしは知ってる
水面には
ひかりの乱舞
銀が背に降り積もり
手のひらの ....
ゆく雲が
君を求めてのばした蔓から
ふわりと咲いた雪の花びら
彼方を白く染めるものの
ひとつひとつの小ささを
ひとつひとつの儚さを
まるく含んだ湿り気が
花の波に匂いたつ
....
蜻蛉が雫に映るとき、
雨の一粒一粒に
空は宿る。
濡れては飛べぬその羽は、
悲哀の純度で透きとおる。
雨の最後の一滴が
蜻蛉の羽に落ちるとき、
無数の空は連なって
ひとつの空を ....
「見て、B-29よ。」
一九四五年のある夏の日、
私の頭上にあるのは夢でも希望でもなく
死神の翼でした。
終戦間近、戦火を免れ長閑さの残る片田舎の少女だった私に
戦闘機の名前など区別 ....
星は瞬きを禁じられ
月は白む空に輪郭を透かす
夜が死に
朝が生まれ落ちるまでの
混沌と森厳に漂う
四海の色を数える頂
一瞬は濃淡により誓われ
時は不動のまま移ろう
雲 ....
{引用=「出かけないか。」
「どこへ?」
「過去へ。」
「タイムマシンでも発明したの?」
「まあね。真っ暗な夜があればいいんだ。」
神様は天球に宝石箱をひっくり返し、銀の砂をまいた。
....
{引用=
ハイビスカス
なき濡れる ハイビスカスよ 咲かないで キミに会えない 夏はいらない
「あいつって…」 噂話が 気になって ゆるゆる溶ける チョコレ ....
渚を歩いていたときのことだ。
波打ち際に、細くなめらかな黒い曲線が描かれていた。
それは波の姿を象って視界の及ばぬ範囲へと延々と続き、
足元に目をやれば無数の点の集まりで、なにかの種を思わせ ....
6月25日 0:17am
パパとママが罵りあう声が床を転がってる。
なんで朝まで帰ってこないの、からはじまって
どんどん醜くなる言葉たち。やがて高周波に達する。
悲鳴は床にたた ....
悲哀の音色と光の乱舞が
互いを完全に打ち消しあって
零れ落ちた沈黙に
回転木馬の夜がくる
めぐり、とまる
とまり、めぐる
繰り返されてきた物語はその結末 ....
{引用=
憂鬱でふくらんだポニーテール
不満でとんがったハイヒール
足がつっておぼれかけたクロール
干したまま雨にぬれたキャミソール
....
わたしの中の真昼の闇
闇の中の狼の虹彩
虹彩の中のおまえの影
ふるえている
耐え切れない心を
掻き毟るための
1/4拍子を宿した指先
どうかわたしの爪を切っ ....
{引用=わたしの家は 田んぼの田の字の真ん中にたっていて 画家が住んでいます
誰も彼の姿をみたことはないのですが 彼は確かにいるのです
どの故郷にも どの町にも どの家にも 彼は必ずいるのです}
....
6月4日AM0時05分
玄関の鍵をあけ、
わたしを窮屈な女に閉じこめている
ストッキングを脱ぐときが楽園。
爪をひっかけて伝線、
1回500円の過ちにイライラする。
....
こめさんの夏嶋 真子さんおすすめリスト
(36)
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日付
連詩_「_知覚_」_よもやま野原・竹中えん・なき・夏嶋真子
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夏嶋 真 ...
自由詩
18*
10-9-25
((いちご)のつぶつぶ。)革命
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夏嶋 真 ...
自由詩
30*
10-2-2
Sonnet_菜の花
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夏嶋 真 ...
携帯写真+ ...
23*
10-1-27
感覚
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夏嶋 真 ...
携帯写真+ ...
10*
10-1-14
解放区
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夏嶋 真 ...
自由詩
23*
10-1-6
連詩「四季」_竹中えん_夏嶋真子
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夏嶋 真 ...
自由詩
28
09-12-26
初冬
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夏嶋 真 ...
携帯写真+ ...
10*
09-11-7
off
-
夏嶋 真 ...
自由詩
30
09-11-2
on
-
夏嶋 真 ...
自由詩
12
09-10-28
月の子守唄
-
夏嶋 真 ...
自由詩
22*
09-10-17
夢
-
夏嶋 真 ...
自由詩
19*
09-10-12
紅色
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夏嶋 真 ...
携帯写真+ ...
17+*
09-9-30
うずく、まる。
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夏嶋 真 ...
自由詩
49
09-9-17
ポカリスエット
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夏嶋 真 ...
携帯写真+ ...
23*
09-9-8
帰路
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夏嶋 真 ...
散文(批評 ...
21*
09-8-24
向日葵
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夏嶋 真 ...
携帯写真+ ...
18*
09-8-20
こい
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夏嶋 真 ...
携帯写真+ ...
16*
09-8-18
夏
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夏嶋 真 ...
携帯写真+ ...
35*
09-8-8
蜻蛉
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夏嶋 真 ...
携帯写真+ ...
24*
09-8-1
「B-29は頭上を通り過ぎていきました。」〜祖母の記憶
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夏嶋 真 ...
自由詩
31*
09-7-26
雲海
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夏嶋 真 ...
携帯写真+ ...
17*
09-7-17
一秒前/月/そして現在
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夏嶋 真 ...
自由詩
24*
09-7-13
ハイビスカスのなみだ、梔子の恋
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夏嶋 真 ...
携帯写真+ ...
24*
09-7-5
海と蟻
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夏嶋 真 ...
自由詩
25*
09-7-2
雨中の虹
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夏嶋 真 ...
自由詩
20+*
09-6-27
回転木馬
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夏嶋 真 ...
携帯写真+ ...
19*
09-6-20
ロールキャベツをキャセロールで
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夏嶋 真 ...
携帯写真+ ...
11*
09-6-18
影
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夏嶋 真 ...
携帯写真+ ...
25*
09-6-15
田園パレット
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夏嶋 真 ...
自由詩
19+*
09-6-8
フィクション
-
夏嶋 真 ...
携帯写真+ ...
22*
09-6-3
1
2
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