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夏の夜空の番人

星かごを襷がけして麦藁帽子を冠った少年は

いつも北を指す柄杓を星取り網にして

日曜から土曜までの一週間を飾るにふさわしい

喜怒哀楽、悲喜こもごも、揺りか ....
夜空の道路状況はいつだって
盆暮れ並みの渋滞中で
高速通信は歩いている人に追い越されていく始末
こんな感じじゃ
にっちもさっちもどうにも
はかばかしくないのは見え見えで
さっきまで ....
五月晴れの代わりに雨だれを聴いていた

灰色の鬱屈が繭のように気分を丸め込む

長過ぎた梅雨の間に熟成され黴びた心は

あおく澄み切った夏空に溶け出していく

剥き出しの感受性は些 ....
いつも一生懸命予定を立てて
ひとつひとつ階段を登るように
こなしていくあなたへ

肩の力を抜きましょう

予定は未定であるわけで
至る道が閉ざされちゃったように感じても
今の一歩をどう ....
ハレーションしそうな圧倒的光量が
雲隠れを始めると
夏はブラックなジョークそのもの
太平洋高気圧は昨日の前線に押し切られて
雨のノイズで水浸しの状態
日本列島はホワイトアウトして
沈没 ....
夏ひらく夢は

空に爆ぜる大輪の花

ほんのり蛍の揺らめき

風孕むびいどろの澄んだ音色

今を鳴ききる蝉の声

儚く琥珀色に透ける抜け殻

明けていく毎日の残像
絵はがきみたいな花丸正しい夏休みには
入道雲と蝉の声と蒼い海の三点セット

空と大地をパッキリと分ける入道雲は
どこまでも大きくまっしろで
桃源郷までいける螺旋階段を隠す
蝉はサイレン ....
年に一度の七夕当日は朝から
日常の憂鬱が蓋をしたような曇り空
地球全体を水の中に
沈み込ませたようで
纏わりつく湿気で少しだけ呼吸困難かも
空が泣き出すのは時間の問題かな
定時にさらさ ....
☆きら☆きら☆おほしさま☆

そらには 満点の星 きらら
あいよりも 深い夜につつまれる
きんやぎんの星砂
  
  天の川 さらら
      流れ星 ひとつ
       ふってき ....
おもしろおかしく生きているけど
この頃ゴールと叫ぶ喜びはない

サッカーとは相性が悪いのか
2時間近く応援しながら見ていても
あ〜惜しいという悲鳴ばかりで
ふっとよそ見した瞬間に点が入 ....
順繰りに咲き誇る花々は
緑に浮かぶ星の煌めき

晴れ晴れとジューンブライドになるはずが
ほんのちょっぴり なみだ顔

夜の帳の降りる時間も
知らぬ間に間延びして
雲がたれ込めている ....
命と言うたった一枚の切符を
御旗に掲げて一生懸命生きている
それが当たり前

死という地雷が
どこに埋められているかは
神のみぞ知るところでしょう

すると今だって
戦国時代と言 ....
好きだと言った僕に
君が恥ずかしそうにうなずいた
門限を気にしながらのはじめてのデート
なかなか さよならと言えやしなかった
沈む夕日があい色の空を薔薇色に変え
見つめる君の頬も染まっていっ ....
衝動買いしたあたらしい
さくら色のミュールは
今日もぽつねんとお留守番
靴箱で雨音を聞いている

いつものズックを取り出して
水たまりもひとっとび
バスぎりぎりまで朝寝坊

 ....
うっとうしい毎日
何もしたくなくって
喧噪の中で友達の声が
頭上を漫然と通過していく

雨が降っているのを見るのが好き
出かけたくない理由が
優しく降り込めてくれるようで

 ....
幸せの真理はいまだによく解らない

蹴飛ばしてくるおなかを摩りながら

この夏母になる彼女はうれしそうで

生まれるのを 抗っているようだと

なんとなく感じてしまったあたしは ....
知っているのに

知らない振りをする優しさや

わからないのに

解った振りをする優しさより

弱肉強食の今日

千尋の谷に突き落とすような

ライオンの優しさが

欲 ....
スモッグか春霞のせいか
メラメラと焼き尽くす朝焼けはない
セロファンに透かしたような太陽
掴めそうな不吉

それでも朝の鼓動は姦しい
チュン チュン チュンと 
ことりは さえず ....
心にはなな色の種
宝箱へしまわずに
とびきりのお花を

蒼い哀しみひとつひらき
怒りの紅ふたつ咲き誇る
ピンクな喜びみっつ綻び
美味な黄色蒲公英よっつ
今日に爛れた橙いろ五 ....
蔦の絡まる瀟酒な鉄骨のアパルトマンの朝は姦しい

おくにことばが行き交って
美味しいゆげが湧いてくる

毎日どこかのお部屋から
喜びのうたがあふれ出し
ある部屋のかた隅からは
 ....
イタズラッコの春っぽの風っこが

ぴゅうと口笛を吹くように渡ると

空のほっぺたをっぽっと染めずに

かた物の茶色の樹々のさきっぽを

ほんのりももいろぴんくに大変身


 ....
冷え性だからか
この頃、心も凍ってしまったかのようで
溶解温度は何度位だろう
変温動物に変身完了していたのかな
冬の厳しさと一緒に空虚に陥っている
花は咲くのだろうか



     ....
時々は流れに身を任せ
漂うのも一興
それでも
自分のうちなる声が
一番であるべきだよね

寄せてくる波に飲み込まれそうになり
たまさか、溺れそうな気分でも
翻る強さが欲しい ....
夜と昼間のあいだには
真っ暗闇の泪川

ほんの些細なひとことで
抜き差しならないドツボに嵌り
この頃の寒さも張り付き凍えてく

あまい言の葉に ほだされて
安眠毛布のクモの糸
 ....
言葉遊びに嵌ったら

これがなかなかの迷い路

右往左往して そらを見上げる

亜麻色の髪をこがねに輝かせ

少女は 湖一面に映った満月に

いったい どんな祈りの言葉を放 ....
掌からうたが溢れ
あおいそらに吸い込まれていく
天上人の哀しみの衣を揺すり
流れ星がひとつ零れて散った

足下からうたが生まれ
あおい海原に 滲んで消えた
深海魚の喜びのざわめき ....
堀端をそぞろ歩く昼下がり

みなもに跳ねる煌めきの渦

キラキラキラと乱舞する

照り返しは石垣にまでめり込ませ

ユラユラ踊る水玉模様

ぷくりとコイが顔を出し

ぽかりと波 ....
落合朱美さんのかおるさんおすすめリスト(27)
タイトル 投稿者 カテゴリ Point 日付
*七夕七景*_〜番人〜- かおる自由詩10*06-9-2
*4000億の星の群れ*- かおる自由詩4*06-8-25
*感受性応答セヨ*- かおる自由詩8*06-8-18
*あなたへ*- かおる自由詩8*06-8-13
*ブラックジョーク/ホワイトノイズ*- かおる自由詩7*06-7-25
『_夢_色_透_明_』- かおる自由詩11*06-7-17
*あ〜ぁ、夏休み*- かおる自由詩8*06-7-16
*☆に願いを*- かおる自由詩8*06-7-7
*七夕恋慕*- かおる自由詩6*06-7-1
*ゴール*- かおる自由詩9*06-6-19
*雨にさらわれたあしたへ*- かおる自由詩9*06-6-11
*今も*- かおる自由詩9*06-6-3
*僕たちは声を殺して手をつなぐ*- かおる自由詩10*06-5-28
*あたらしい武器*- かおる自由詩10*06-5-26
*ト音記号*- かおる自由詩9*06-5-12
*美しき謎*- かおる自由詩5*06-4-24
*優しさ*- かおる自由詩9*06-4-22
*その、平穏*- かおる自由詩9*06-4-20
*ルーツ*- かおる自由詩6*06-3-8
*ワールドアパート*- かおる自由詩10*06-3-6
*っぽ*- かおる自由詩13*06-3-3
*ひたひたと満ちてゆく*- かおる自由詩4*06-2-21
*こえ*- かおる自由詩8*06-1-29
*なみだがわ*- かおる自由詩8*06-1-25
*迷路*- かおる自由詩8*06-1-8
*うた*- かおる自由詩11*05-10-7
*幻影*- かおる自由詩3*05-6-28

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