春永に
霜天

いつか いつか
笑えたらね
そんな頃に会いましょう

穏やかに 穏やかに
春は何度でも巡ってくるから
いつかゆっくり背伸びができたら


乗り越えるものが大きいので 今は
続いてる流れにいつのまにか押し出され
窓を開け放つ時間もない
空気の入れ替えが出来ないまま

時計の針が回って 回って
飛び越えることが出来たらね
振り返ればちくりと音がする
そんな頃に会いましょう


今は春中頃の風が吹き
藤の花がゆれる時

花散るように痛みが消えて
優しく空へ消える頃
ゆっくり思い返せたら
そんな頃に会いましょう

ゆっくりと懐かしがりましょう


自由詩 春永に Copyright 霜天 2004-04-23 17:09:38
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