☆118 ウツクシキ…サイボーグ
貴水 水海

ビルの非常階段の裏に

人影がみえた

また

ぶっそうなことかと見ると

青い瞳の

美しいサイボーグが

瞬きもせず

捨てられていた

俺は

白いシーツを彼女に掛けてやった

さようなら

彼女はもう

与えられた

命数を務めた

俺の

与えられた

命数はあとどれくらいだ

ほんのすこし

ほんのすこし

やり残したことがあるのさ

やり残したことがあるんだぜ



自由詩 ☆118 ウツクシキ…サイボーグ Copyright 貴水 水海 2004-04-25 20:48:57
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