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赤ん坊の頬をなぜるように
水蜜桃の皮をむいていく
あなたの指が
汁にまみれて
窓から差し込む光に包まれている
甘い水が
赤ん坊の膚のような
産毛の柔らかい皮をはぐたび
したたる
した ....
冷ややかな朝に
渡る風の行方を見つめていると
どこかで古いレコードが回りだす
草原の朝もやの中から
湿った石の階段が現れる
五段ばかりで
他には何もないのだが
時を経て少し苔むしたまま
....
望月 ゆきさんの岡村明子さんおすすめリスト
(2)
タイトル
投稿者
カテゴリ
Point
日付
水蜜桃
-
岡村明子
自由詩
9*
04-9-17
階段
-
岡村明子
自由詩
9
04-4-22
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