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青色銀河団

はるか
遠くから落ちてくる
手袋の記憶を
あなたが
持っていたとしても

それは
あなたの
責任では
ありません

あなたが
ベルギー産の
山羊の肉をとてもとても
好きだったとしても

それはそれで
あなたのせいでは
ないのです

むしろ
あなたにとって
大切なのは

これからあなたが
見るであろう幾つかの風景のこと

それらの風景の中に佇む
一つの魂のこと

その魂が
どんなに風に吹かれたとしても
消え去りはしないこと

そのことさえ
忘れずにいるならば
あとは
広げた白いハンカチのように
ただ颯爽と
歩いていけばよいのです



自由詩 返信 Copyright 青色銀河団 2004-04-23 21:50:49
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