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夜の中庭に出ると
なんと 月
さっきまで聞いていた
バロックが
うそのような 静寂
私の陰は
暗い 暗い 中に
さらに くっきりと 黒く
やはり ヒトの形をしていて
やはり ヒト ....
なにか とても
からっぽになったので
そこらへんから
どうでもいいものや
くだらないものを
いっぱい ひろってきて
つめこんでいます
きらめくものや
たいせつなものは
ひろうたび ....
まよなかに
すずのねが
ひとふり ちりりん と
きこえはしないかと
めをとじて
まっている
もうすぐ きこえても
いいように おもえて
まっている
これも ほね
はくぶつかんの
くじらの ほね
わあおおきいな と
おさなごたちが
みあげるので
かなしくはない
くじらの ほね
わあおおきいな と
わたしも みあげている
....
言葉にはならない
身体の哀しみ
というものも あるらしい
いくら考えても
言説は ただ
シンボルなだけで
シンボルには
実体なんか無い
わたしが
....
すくったり
すくわれたりしたいので
あーめん
あちらにいったり
こちらにもどったり
したいので
なむあみだ
かなり のぞみうすなので
やけざけ
いつも
大きなはさみが
ぶらさがっていて
ちょきんと切ると
世界は まっぷたつ
燃えて落ちる空
明日も また
ちょきんと まっぷたつ
なにもない
のーあいなーだ
ぜありずなっしんぐ
ほんとになにもない
のーあいなーだ なーだ
りありい?
かなしみが
すこしずつ こりかたまって
そうやって できた石は
どんな色してるでしょうか
にごった 灰色だったりすると
いやだな
すきとおった 青い色なら
い ....