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明けにヒグラシが啼く
カナカナカナ…
そそっかしい奴
夏の薄明は薄暮に似て
あの個体は感知できないのか
明けは涼しく暮れは蒸すのに
カカカカカカ…
ほら、また啼いている
確かに夜 ....
春の風は遠くから来ます
夏の風は遠くへ行きます
あこがれ、とは違う
何処か知らない所へと
私を誘います
秋の風は通り抜けます
冬の風は通り過ぎます
喪失を知らしめ
懐かしい者どもと ....
謹んで新珠の御慶びを申し上げます。御父様つたら昨夜の破魔矢を旧年のとお思いになつて、神社へ納めに行かれたのですつて。 恒子
スミソニアンの地下ボイラア室にはホオチミンの木乃伊が刺さつてい ....
こんな日だ
薄曇りがやんわり晴れ
暑くもない、寒くもない
欠伸がよく合う昼下がり
うたた寝みたいな日曜日
乾いた目やにを払いもせず
裸足の男がリビングで
ぼんやりと窓を見ている
昨 ....
ストーンド
(2007年 某月某日)
「ハロゥ」
「おう、元気か」
「何とかな。お前は?」
「変わりないよ」
「今どこ」
「家。お前は?」
「パリス」
「そう」
「実はな、さ ....
冬の雪夜を仕舞っている
夏の波濤を想っている
儚い薄い殻の外
ひとむれの皐月の襤褸
うぐいす色の花粉を肢に
マルハナバチ
咲き残りの蜜を尋ねて回る
それも昨日のピリカの国へ
曇天の ....
夜は雨
どこからか雨
水を弾くタイヤの音
通りの向う
どこかで屋根を落ちる滴
私はここにいて
眠る人のことを思う
生き満たされぬ人を思う
又ここにいて
眠れぬ人のことを思う
燃 ....
朝まだきと言うのか、夜が明けたかどうかという頃
かすかな鐘の音がいつも遠くから聞こえて来る。
住職が鐘撞くような高徳の寺はこの辺りにはないから
多分、世田谷通りの向こうからだと思うが、
しかし ....
お鼻の高いおくさんが
キャリーを曳いて家を出る
きらわれ者のかあさんは
むすめの手引いて家を出る
きれいなあしたを夢に見て
あるべき門出をやり直す
首なし亭主の死体つめ
青いお墓に捨てに ....
↑ ← ← ← ←
私はぼんやりした人である
だから空へ登って行きたいと願う 手段は問わない ↑ ....
みぞれと言うのか
雨が凍っているというのに
こんな夜にも走る男がいる
気が済まない、
習慣に中毒したのか自己啓発強迫なのか
こんな夜くらいはさぼろうという気がない
上空で
雨が凍るという ....
mizunomadokaさんのsalcoさんおすすめリスト
(11)
タイトル
投稿者
カテゴリ
Point
日付
誰そ
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salco
自由詩
9
14-8-23
便り
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salco
自由詩
29*
13-5-16
一筆箋_恒子
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salco
自由詩
4*
13-1-1
日和
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salco
自由詩
10*
12-7-8
二本木劇場
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salco
散文(批評 ...
4*
12-6-27
六月の卵
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salco
自由詩
12*
12-6-17
脈絡
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salco
自由詩
28*
12-3-25
地軸
-
salco
散文(批評 ...
5*
10-4-19
イドのまわりのわらべうた
-
salco
自由詩
5*
10-4-14
それで、いいのだ____
-
salco
自由詩
14+*
10-4-10
阿呆の星
-
salco
自由詩
8
10-3-9
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