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息子もいつか
フルーツパフェに登りたい
などと
わけのわからないことを言って
この家を出ていくんだろう
わたしもかつて
プリンアラモードに登りたい
と言って家を出たけれど ....
なまものを
たべさせる
いつまでも
なまものであるために
むすめを
なかまいりさせる
いのちのない
にんぎょうを
きそくただしく
ならべるために
ひえいざんで
やかれたこどもも
いたのだろう
ゆうふくすぎるということは
まずしすぎると
おなじくらいつみなのだ
おかねはひとが
いきるためのどうぐ
そのちから ....
ちょうむすびも
おりがみもない
とおいところで
そのこはまだ
だれもしらない
てあそびしてる
おかあさんが
だれかもしらずに
帰り道
若い恋人を見た
正確にはまだ
恋人ではなかった
とても美しい光景だった
青白く月に照らし出された二人が
自転車置場で明るく語りあっていた
自転車のハンドルを手にし ....
しじみが
しみじみしてるのは
しじみがまだ
生きてるからだ
わたしが
しみじみしてるのは
わたしがまだ
生きてるからだ
しじみでも
わたしでもない
だれかが
....
スーパーにいくと
果物ばかり買ってくる
もう一人
いるみたいに
声はしないのに
それはたしかに
+
骨をのこして
魚はいってしまった
これが最後です
....
青く繁る
高い木の枝から
飛び降りた
木漏れ日に
初夏の
水面が見えたのだ
水面に届くまで
永遠に続く
夏の思い出が
いま一瞬の
出来事のように
落ち ....
あめがふると
くさがはえていた
いのちが
うまれるのは
なぜだろう
あめに
なまえがないのは
なぜだろう
それで
やくにたっている
ここにいることが
....
ついに
質量をうしなって
浮かんでいる
夕焼けに
焼かれてもなお
輪郭を保ち続けて
やがて点となり
そのさらに
小さな点の中心へ
飛行機は飛んでいく
私の知 ....
不在票が
届いている
裏の公園の
桜が散ったのだ
こんなにたくさん
さよならを伝えたくて
春が終わっていたのだ
私がいない時に
ははが
ないている
わたしのしらない
もうひとりの
ははが
わたしのしらない
こえをころして
せなかのむこうで
ないている
しんしつの
きおんが
じょうしょう ....
目を開けた
まま眠ってる
アパートの
水槽の部屋
見知らぬ魚
いつからか
りょうしんのせなかに
はねがはえている
まだそらをとべるほどではないから
あんしんしてるけれど
それはすこしずつ
おおきくそだっていることが
あうたびにみてわかる ....
懐かしくて
よい匂いがしてきます
家の匂いによく似ています
目を瞑ると
窓から光がこぼれます
もういない人の
声もよく聞こえます
死にかけた
山で吹雪の
向こうには
斉藤の部屋
の灯りがある
息子が
ひらがなを
逆さまに書いた
いつから僕は
鏡の世界に
いたのだろう
左から分けた
髪が右に
そよいでいく
街宣車の怒号も
静かな春に
よく馴染んで ....
mizunomadokaさんの小川 葉さんおすすめリスト
(17)
タイトル
投稿者
カテゴリ
Point
日付
男のデザート
-
小川 葉
自由詩
11+
12-7-6
雛寿司
-
小川 葉
自由詩
3
12-3-3
比叡山焼き討ち
-
小川 葉
自由詩
3
11-5-22
ちょうむすびとおりがみ
-
小川 葉
自由詩
4
11-3-27
思い出
-
小川 葉
散文(批評 ...
1
11-1-19
しじみ
-
小川 葉
自由詩
2
10-5-18
呼び名
-
小川 葉
自由詩
4*
10-5-16
初夏の水面
-
小川 葉
自由詩
1
10-5-13
写生
-
小川 葉
自由詩
4
10-5-12
飛行機
-
小川 葉
自由詩
4
10-5-5
不在票
-
小川 葉
自由詩
9
10-5-3
other=M
-
小川 葉
自由詩
4*
10-5-2
魚
-
小川 葉
短歌
4
10-4-30
とり
-
小川 葉
自由詩
8
10-4-27
音楽
-
小川 葉
自由詩
4
10-4-24
斉藤の部屋
-
小川 葉
短歌
5
10-4-19
静かな春
-
小川 葉
自由詩
4
10-4-19
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