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 伝言:〈先に、宇宙に居ます〉


2つの宇宙が語り合っている
互いの法則を探り合っている
何処までも飛びつづける
卵のような艇内に閉じ籠められて
一輪の華
がお互いに咲いて ....
      ――その右手の残酷は、あの左手の歓びである。


  ロマンティックな挽き肉



きみは、いま静かに床について居て
もうすぐ死んでしまうのだと、してみよう。でも、悪く思わ ....
エスカリエの沈黙・試論


、林檎を齧りながら
 本を読んで いました。

そして、静かに、

 手を伸ばせば取れるほど
 真近かに
 林檎は
 赤く光って いました。

今 ....


 『 デッサン DESSIN 』




   『廃屋』


押入れの中で舌を出している人形が、
暗闇に腹を立てていた
しずかな雨の音に
埃だらけの靴は下駄箱でかぶりを ....


昨日でいっぱいだった一日を過ぎてみると
何もなかった もう何処にも
やがて夕暮れを噛んだまま
灯りも付けない僕が
何かを乞う人のように
佇んでいる

残されていたのは
顔色の ....
見つめていた風が
 いつのまにか
ぼく の頬に触れた

やがて 
このまま 真っ直ぐ 下にある谷に
ぼく は抱かれるだろう

巨きな魚が蝶を呑むように
 腹の中に
ぼく は消えてい ....



その痕のことは、
何も知らない
水たまりを、
陽気なアメンボが通りすぎたあとのことは、何も……
みずうみに、
きみが爪先でたてた水の音も、
寝転んで何かを囓ったり、口のかなで ....
太陽の嘘を
夜が暗殺する
一瞬の未来がもう過去になる時のなかで
眠らない傷痕だけ
硬いソファで微睡んでいる
  全開にすると全世界が流れだす蛇口を、今日もきみは10%ひねる 白い柱の背骨を
クネらせた
憂鬱

そう見えたもの
それは――

千切れそうなほど
頭を垂れたまま
しんしんと澄んだ闇を
受け入れたその
首の付け根に

先細るほど渇き切った ....
「サーカディアン・フラクタル」


空といたい。
そう言って見上げた優しいおでこに
ギリリと違和感が粘着していて
不毛の鳥は翔けてゆけない!

「ヒューストン、応答せよ!」  ....
形の無いものから逃れようと、必死に奔るうちに
地平線は、もう、どこにも、見えなくなってしまう。
「待機せよ」と、ひとりの純白の少女が起ち上がり祈るが、
またふたたび、真理が降ることは、ないのだ。 ....
モノクロの映画が、僕の方を、じっと観ていた。
僕の黒い瞳は、、薔薇色の少女の口元だけを観ていた。
こんなにも、楽しそうに、君は笑ってくれてたんだ。まだ、君の、
弾けるような笑顔がそこにあった。
 ....
昨日のしくみを知らないうちに
すでに今日が問いかける
夕焼の潤むような眼差しの熱さが、
圧倒するようなささやかな爪で、

巨大なオレンヂのなかに私を捕らえ、拘束し、開放した
いつな ....
りゅうのあくびさんのハァモニィベルさんおすすめリスト(14)
タイトル 投稿者 カテゴリ Point 日付
伝言_〈先に、宇宙に居ます〉- ハァモニ ...自由詩6*17-8-13
《ロマンティックな挽き肉》- ハァモニ ...自由詩2*17-1-27
エスカリエの沈黙・試論- ハァモニ ...自由詩4*17-1-27
『_デッサン_DESSIN_』- ハァモニ ...自由詩3*17-1-23
_行方- ハァモニ ...自由詩2*16-10-19
_「ミネルヴァとヤヌス」- ハァモニ ...自由詩5*16-10-3
『オパール』- ハァモニ ...自由詩9*16-3-15
太陽の嘘- ハァモニ ...自由詩7*15-9-5
(【神話の掌】)※一行詩- ハァモニ ...自由詩9*14-11-26
白い憂鬱の影- ハァモニ ...自由詩4*14-10-5
サーカディアン・フラクタル- ハァモニ ...自由詩5+*14-6-4
ある古代詩のソネット- ハァモニ ...自由詩6*14-5-23
笑顔- ハァモニ ...自由詩4*14-5-9
わが明日へのソネット_〔ソネット〕- ハァモニ ...自由詩2*14-5-4

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