すべてのおすすめ
即席のロマンスの跡残さずに冬陽のなかで握る珈琲


休日は黒を身につけバスに乗る猫なで声の断定のがれ


あたたかいときに限って曇り空今夜も星はみないで眠る


珈琲を溢さず ....
星さえも見えない夜の底にいてお願いシリウス僕を照らして

暗闇に瞳をこらせば見えて来るきらきら光る僕だけの{ルビ星=スター}

流れ星どうかお願いここへ来て君のしっぽに手が届くように

君 ....
ふたりなら楽しいことも倍だけど少し寂しいふたりぼっち


ふたりは語らい歩む紅葉のもえる色を頬に射しながら


雨の日はおおきめの傘一本で街を歩こう濡れるふたり


ふたりは眠る終電 ....
青いってくちにして街は海になる花びら泳ぐ彼方の岸を


まぶた濡らす緑雨は君に降りやまず海の果てに飛ぶ鳥を探す日


永遠に待ちぼうけです目を閉じて探して君の赤い夕焼け


いくたび ....
さよならを告げた記憶はないけれど自転車はもう錆びついていた

お返事を書くか書かぬか迷ってるヤギはいくぶんヒツジに似てる

降り注ぐ光のすべてうけとめるここはあまりに硝子張りです

みなぞ ....
酒臭い罵声のついでに投げられた雑な励まし まあ聞いとくわ


戦友は ポケットのなかの愛読書 長く履いても疲れない靴


原色のファストフードに声援の記憶重ねるモーニングセット
 ....
    自由

自由と言うのは何か
軽やかに有刺鉄線超えゆく蝶よ
王将を守れる駒に憧れるまずは歩兵を目指しリハビリ 産声は一番最初にゆるされた歌声ですね歌が好きです


近頃は夢でよく会うお父さん確かめられる確かめられてる


冬日向わが猫眠る回向院まぶたに浮かぶ干し草ベッド


夕暮れの道歩きつ ....
すぐそこのスカイツリーの喧騒も届かぬままに町さびれゆく


冬至過ぎ確かに日日は順調か昔日の〈あたし〉が案じてる


はろばろと江戸まで届く歳月を生きながらえて町の道あり


偶然に ....
おなかの小魚はときどき小ちゃな声で鳴くたいせつな奴だ

電子ジャーの独り言を翻訳しながら夜が明ける

痛みっていつも友達だったなこれからもよろしくな

僕の休日は病院に奪われてディスカウン ....
天国はまいにちまいにちたのしくて善人ばかりのおそろしい国

使い捨てやいばばかりがふえていく捨て方だれかおしえてください

犬の背のオーストラリア大陸が明日も平和でありますように

明け方 ....
如月の茜の空のあかよりも紅い木の実が冬をみつめる


思うほどさやかじゃないよ雪道を自販機もとめて歩けばわかる


降る雨は街の灯りに染められて生まれた頃を懐かしみ泣く


外れから ....
引き渡し条約のない国へ飛ぶバレンタインがそこまで来てる 霜柱踏んだ昔の三叉路で明けの明星目印に進む


習慣の高速再生壁打ちの言葉駅まで溢さず走る


喋り方ゆっくりしてるあの人とキャッチボールで肩慣らしする


引き込み線の形残 ....
{引用=からし色緋色まざりてほろほろと落ち葉降りかかるまでの憂鬱




零時二分オフィスの窓のむこうでは海草のように樹木たなびく




からだから白い無数の根を下ろし銀行員はピ ....
珈琲の温度と苦味醒めて行く秋雨本のページ湿らす


背景をいつでも嘘で固めてる仮面が良く似た仮面を喰らう


興奮が吐いた言葉を集めては雑な信心溜め息の詩神


償いの機会逃 ....
しぼりたてオレンジみたいな夕焼けに明日の分の元気をもらう

まだ青い林檎のような君だから紅くなるまで待つことにする

初恋は甘くて酸っぱいストロベリーそっとキスして涙の痕に

特別な果物だ ....
いつのまに内緒話は死語となる 左下がりの枝に梨の実


「信じてる」 秘密のありか探る手で 画面で乾く目を伏せたまま


民族の衣装は乳を隠さない 壁が嫌になり踏み込む裸身

 ....
虫の音は過去から届くメッセージ紐解きながら浅い夢みる

つかめばするりと逃げてゆくとかげのしっぽに似た夜だ

まだら雲見ている猫の背中にもまだら雲がひとつぽっかり

朝起きて歯医者の予約を ....
誰の声? 誰の顔? 覚えられない 自分を責めて塞いで狂気


黒と白 進むためだけの前向きさ求め私は黒に隠れる


訥々とした呟きで始まった歌が絡まり吸い込む涙


大切な人 ....
トロイの木馬作戦が漏れているやけに激しい風が吹いてる 長かった髪をばっさり切った夜やけに激しい風が吹いてる 青臭い時代遅れの言葉だとあの日隠したメモ掘り起こす


書に溺れ町に安らぐ溜めきれず流れる玩具ひとつ磨いて


記録され得なかったもの吸うために固く絞ってもっと絞って


透 ....
 友と妻とわたしと行く

わが心気分が重く曇り空湿りいて風も吹かぬも

黒雲と風吹きだしぬ夕空をカラスが一羽飛び降りてくる

雨音が車の屋根に当たる音聞きつつ街路過ぎてゆきけり

若き ....
やや黄味を帯びつつ光る宝石が恋しい海を呼んでます、ほら

台風のあとの野原の美しさ触れればくずれ珠の水々

絹糸でつながれた白玉の一番端にわたしをくくる

宝石箱のいくつかはイミテーション ....
玄関にたくさんシーサー並べてもやけに激しい風が吹いてる 長靴が釣れるわ釣れる爆釣だやけに激しい風が吹いてる しゃっくりを100回すると死ぬらしいやけに激しい風が吹いてる 真夜中に稲川淳二のラブソングやけに激しい風が吹いてる
りゅうのあくびさんの短歌おすすめリスト(74)
タイトル 投稿者 カテゴリ Point 日付
ひとり- 深水遊脚短歌3*16-12-2
空いっぱいの星を巡って- 未有花短歌8*16-12-1
ふたり- 小林螢太短歌3*16-11-23
飛ぶ鳥を探す日- 石瀬琳々短歌14*16-11-21
さよなら、自転車- そらの珊 ...短歌11*16-11-14
応援歌の記憶- 深水遊脚短歌4*16-3-16
自由- yasutomi短歌116-3-15
王将を守れる駒に憧れるまずは歩兵を目指しリハビリ- 北大路京 ...短歌416-3-14
かおるのおと「産声・夢・遺言」5首- もっぷ短歌3*16-3-10
かおるのおと「ひとりのなみだ」5首- もっぷ短歌2*16-3-10
とっても素敵な世界へ- 梅昆布茶短歌15*16-3-7
世界の果てであやとりを- そらの珊 ...短歌1216-2-28
「たとえば柊」_五首- もっぷ短歌5*16-2-23
引き渡し条約のない国へ飛ぶバレンタインがそこまで来てる- 北大路京 ...短歌116-2-15
三叉路- 深水遊脚短歌4*16-1-14
あおき樹海- マゼンタ短歌115-10-1
ためいき- 深水遊脚短歌3+*15-9-25
ふるーつせれくしょん- 未有花短歌7*15-9-24
足跡- 深水遊脚短歌4*15-9-13
秋のあをぞら- そらの珊 ...短歌1015-9-11
- 深水遊脚短歌3*15-9-5
トロイの木馬作戦が漏れているやけに激しい風が吹いてる- 北大路京 ...短歌515-8-27
長かった髪をばっさり切った夜やけに激しい風が吹いてる- 北大路京 ...短歌415-8-27
夏の終わりに- 深水遊脚短歌4*15-8-25
_友と妻とわたしと行く- 生田 稔短歌115-8-24
真珠のうた- そらの珊 ...短歌9*15-8-22
玄関にたくさんシーサー並べてもやけに激しい風が吹いてる- 北大路京 ...短歌815-8-22
長靴が釣れるわ釣れる爆釣だやけに激しい風が吹いてる- 北大路京 ...短歌215-8-22
しゃっくりを100回すると死ぬらしいやけに激しい風が吹いてる- 北大路京 ...短歌215-8-22
真夜中に稲川淳二のラブソングやけに激しい風が吹いてる- 北大路京 ...短歌415-8-20

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