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深い底に揺れる魚
泡に守られ音も遮り
悲しい夢は見ないのと
とっぷり沈んで眠りについて
真珠に珊瑚にキラキラと
底に輝く宝石の中
涙だけが浮き上がり
日の光を反射する
全て忘れ ....
私は暖かいものを壊さないように両手で被せて運ぶ
涙と心と光と影と全部が混ざってできたもの
貴方と離れた笑って泣いた 途方にくれて空をみた
次の日貴方は両手で私を包んで震えて
離れる事 ....
心の漣は大きく
時に大きなうねりとなって、私に押し寄せる
弾き飛ばされると思うと私を飲み込み
うねりは更に大きく他人へと覆いかぶさる
運命というのであれば
信じよというのであれば
....
もし説明してくれなかったら
もう続けられない
もしここに貴方がいたら
少しは楽になるのかな
もしこの不安が解消されたら
いつまでもどこまでもついていくのに
もしこの苦しさがなく ....
ふにゃっとした感触の
ゼリーのようなその不安
つるりとむにゅりと飲み込むの
飲みすぎなんだと笑うけど
ずっと消化されなくて
胃もたれ起こして体もふにゃり
何もわからず なにもできず
でも ....
葡萄酒は
私の体内を駆け巡り
ふらふらと歩き出し
くらくらと眩暈を覚え
気がつけば貴方の言葉を繰り返す
信じることが出来れば
貴方を傷つけなくてすんだ
涙は頬を伝い
赤と白の液体は私の ....
暖かい言葉も時として
心にやわらかく刺さっていくの
不安は突如押し寄せて
私は固まり石と化す
声をかけても無視するかしら
声をかけても嫌がられるかしら
心の疑念は広 ....
疑ってごめんねと遠くで囁く
私は耳元に感じて 一人狭い部屋でうなずく
関係はあまりに脆くて
関係はあまりに不確かなもので
二人一緒に苦しんでいたのかしら
終わるかと思ったそのときに
不思議 ....
素敵な言葉を綴る貴方
お願い一度でいいから
触れてみたいのに
遠すぎてあまりに遠くて
会うことも叶わず
私を救った貴方
今何をしているのでしょう
一度でいいから
....
気がつくと両手は
真っ青な血管から真っ赤な鮮血が
噴出し体中を染め
このまま私は永遠に
何を思う事もなく
記憶も閉ざされ
やっと
煩わしいことも
苦しいことともお別れと
微笑んだとき ....
寂しい顔で見ないで頂戴
心でそう呟いた
貴方は言葉を出すのが下手で
私の嫌味の返答もせず
ただまっすぐ私を見つめ
切ない顔で私を抱きしめる
寂しさを埋めるためと
そう思いたいのに
....
吹き荒む風の音が
締め切りの部屋の隙間からやってくる
私は携帯を握り締めて
ゆっくりと貴方の言葉を反芻する
貴方の声は私をほっとさせる
貴方は私にどうして欲しいの
私は ....
彼を失ってから
寂しさという言葉と戦いました
戦い疲れ果てたとき
私は空虚という名の亡霊に憑かれました
色とりどりの花は
私の前では何も意味をなさず
美しく奏でる音は
騒々しいものでしか ....
ひりひりとした皮膚の隙間から
言葉や感情が飛び出していく
熱を帯びた体はなすすべもなく
意識の遠のきかけた瞬間にまた
大事にしていた言葉一欠 飛んでいった
空に溶けていった ....
私が歩く
貴方が歩く
私がとまる
貴方がとまる
どうしてかしら
同じ行動
涙を流して叫んでみても
届かないと思っていたのに
どうして貴方が悲しそうに
川を見ては佇 ....
体の隅々を解体され分析され
カルテをつけられ病名をつけられ
悲痛な面持ちの周りに宣言をされる
私は生きているから
痛くも無い病名に
迫り来る恐怖に
少し心が不穏にはなっても
....
貴方と別れてから
気持ちが悪くて全てのものが
次々と身体から流れ出していきます
貴方と別れてから
気持ちが悪くて貴方の映像が
次々と浮かんでは消え
沸いてはこびり付き
どうしたらいい ....
手から零れ落ちる愛情と呼ばれるものは
飽くことなく吸い取られてゆく
出会った頃より終焉を予期し夜な夜な涙する
弱さを強さにかえる儀式はいつしか止まり
心に積もる穏やかな火は私を包み囁く
....
形にするのが怖くて
信じたいのに苦しくて
貴方を見ずに窓の外みて
夜の闇心の奥に感じて
歯を食いしばって
信じていたくて
でも現実は違うかもしれなくて
迷って 途方にくれて
涙が ....
朝日の射す部屋に久々にお花を飾りました
真っ白な陶器の花瓶にたおやかな薄桃色と深紅
そっけない床にコトリと置くと
たちまち同化し花々は床に咲き乱れます
私は伝うものが涙だと
....
煙草をくゆらせていた後姿
今朝ふと思い出して微笑む
何を信じればいいかわからず
言葉に傷つき自信をなくしていたの
私の笑顔を慈しむように見つめて
決まって後ろから抱きしめる貴方は
どう ....
あなたは私を大事にしない
あなたは私を傷つける
あなたは私の言葉を盗み
あなたを男は可愛いという
あいつはあなたをどう思う
私はあなたを好きになれない
ずっと真似する ....
気をつけてねそういうあなた
大事だからと微笑むあなた
私の心はとても痛いの
安易な言葉が私を攻めて
お風呂に入ると傷口ちくちく
寂しくて怖いのに
やっとの思いでちょっと本音を呟いた ....
目の前にはたくさんの優しい言葉の数々
綺麗なガラスの花 可愛いぬいぐるみ
そして友達の心のこもった笑顔
髪の毛を切ってみた
少し違う自分が鏡に向かって微笑んで
違う人になれたなら
そう ....
薬に蝕まれた身体
それでも生きようと
人並みに働き
人並みに遊び
人並みに生きることを
望み続けた
壊れた身体
刺し続けた注射器の後
縫い続けられた皮膚
それでも生きようと
笑 ....
外で真っ赤なおべべを着てね
宝物の鞠をつく
あそこに見ゆるは母上で
てんてん てんてん 微笑んで
あっちに見ゆるは父上で
てんてん てんてん 仕事して
七色ひかり 鞠は空へ
....
私は一人、円を描き
つま先でリズムを取りながら踊る
夕暮れ時の空は頬染めて
つま先まで 染めあげて
私はは震えを押し隠し
未知の世界に挑むべく
くるりくるりと回り続ける ....
口から零れる本音と建前
あまりに多くて混ぜこぜで
戸惑い顔を見つめたときに
初めて気がつく本当の意味
ほんのり染まる静かな心
独りになりたくないからと
悲しい瞳で私を見ても
私も同じ ....
私は起き上がるとその光を見つめる
澄んだ空気と張り詰め思いつめた心は
虚空に浮かびあがるあの少し欠けた月のよう
暗い夜道を照らし出し闇のモノの存在を
影として知らしめる
そ ....
手を握ると仄かな貴方の暖かさが
心まで届いて私は目を瞑る
不器用な言葉をひとつひとつ噛み砕き
とうとう此処まで着てしまったけれど
目の前の道は二つだねと呟いて
足を止めたとき、貴方ももう気が ....
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