すべてのおすすめ
俺はビールにしろ冷えたのが好きで
居酒屋などで冷えてないビールが出てると若干静かに腹が立つ
うちでは冷凍庫にコップを冷やしているので
うちよりぬるいビールや冷酒に金を払うと思うといろいろなものを ....
遠く 遠く
雲が疾風のように通過する
遠雷の気配がして・・・
靄つく大気を涼しげな
風が過ぎて行った
雨の降っている 匂い
心が遠雷を聞いて
遠くへ憧れると
希望のよう ....
気づけば
何処からかやって来た湿った重みが胸に積もって
新しく出来た傷からですら血が出ない
そんなものを悲しみとでも言うのだと思う
手遅れなのかもしれない
熱さも寒さも煩わしい
ただ温い水 ....
天空を見つめ
青空に輝く山吹色
僕の背丈を
とうに通り越した
まっさらな光を受ける
その姿
遠くからその群を
カメラに収めて
微笑む僕
夏は、好きだ。
....
あなたはいつだったか
私の髪に赤く綺麗な
オキザリスの花をさしてくれましたね
春の風にそよそよと
私の髪で揺れていた
あのかわいらしい花
あの ....
/
空の上にはきっと
もうひとつの空があって
雲の死骸や
産まれたばかりの星が
触られるのを待っている
夜闇の裏にはきっと
もうひとつの闇があって
焼きついた月光や
あいまいな朝が
....
もうだいぶ短くなった青鉛筆を
今日も必死に削っている
先を細く細く尖らせなければ
気がすまないんだ
そのくせ
極度の尖端恐怖症なものだから
どれほど尖っているのか
目で見て確かめることも ....
細い糸のように感情がのびていく
青い空の中でゆれてる
スローで閉じていくひかり
どこでもない
誰も知らない
息継ぎのまに
電車のような時間が
みんなを乗せて
「家族」という文字が色あせ ....
ことばは 手段
伝えるための
深夜の国道は
暗く流れて
6車線 約50メートル
渡りきるのは造作ない
遠い信号が
赤に変わった
ヘッドライトが
右へ流れた
やすやすと
....
阪急御影駅で降り
石畳の道を登る
道は家々の間を巡り
やがて甲南病院に到る
キラキラと輝く風に揺れ
木々が歌う中 静かに佇む
時代(とき)に馴染んだ白い壁
ガーゼの浴衣 ....
風はどこからくるのだろう
風はどうしてふくのだろう
僕にはわからない
この時代にふく風が本物であるかどうか
じいさんは言った
風は知らず知らずし ....
もやのなかのきいろいひまわりたちみたく
呼吸する
はりつめていく明け方の透明の空中に
うでをまっすぐにのばしました
旗ばかりがばたばたして「これが本当の自由」なんだなって
コンビニのコピー機 ....
{画像=080726153050.jpg}
手帳をいっぱい持っている。
このリングノートも扉のところに3つの住所が書いてある。
入っているカバン毎に、
引き出しから入れた雑多な順番に出て来るメ ....
車に轢かれた「ただいま」があった
この持ち主はきっと
今頃帰る家がわからなくて
公園のベンチに体育座りしているのだろう
蒸し暑いこの季節になると
「ただいま」がそこいらで車に轢かれて ....
手元にある一枚の写真
空はモノクロ、
下のほうはほとんど黄色
真ん中を女の子が何気ない顔で走ってる
赤毛のアンみたいな格好で
麦わら帽子に
色のうすい髪
一枚のエプロンみ ....
(1)
明日と言う日の訪れを恐れるときがある
気を紛らわすことさえままならず
早々に床についたとしても
考えるのは埒のあかないことばかりで
苦し紛れの寝返りを打てば
人の気も知らず目覚 ....
{画像=080717222808.jpg}
ぼくは所在なく佇む
夜が好きだ
そんなとき
梅雨の終わりの
雨が降っているのもいい
屋根を打つ雨の音
軒を伝う流れの音
樋を落ちる水の音 ....
涙は枯れることは無い
でも、必ず止まるから
無理しないでいい
今は泣きたいだけ泣けばいいさ
どんなに辛くても
いずれは時が緩やかな
波 ....
目指すこととかあるけどさ
今 自分の駄目さ加減をいかに愛してくれるかって考えた
思えば自分は駄目ばっかりでもう本当に愛されているから
確認なんかしようがないんだけど
....
屋台の行列と祭囃子
利根川の水面が映し出す宵闇
藍色の浴衣と広島風お好み焼き
袋の中で呼吸する金魚
やがて遠くの方から花火が上がると
人々は一斉に夜空を見上げる
不意に懐かしく ....
空になった米びつを
流し台下の収納から取り出すと 初夏
扉裏から日陰がやって来て
「今日は暑いですね」と作業を急かされる
10キロ袋の角を少し切り
よいこら 持ち上げてから
う ....
からっ と あけた空 をみあげて
せんたくきから取り出した バスタオル をひろげると
ふわっ と 水 のかおりが 舞う
少し広いベランダは ひとり では もてあましてしまう
ので せんたく ....
幾本もの虹がのぼりながら重なり
耳元をかすめる
皿洗い機のあけたてと
空耳の有線のジングル
急ブレーキとまばたきの音
ボールペンを走らせ
アドレスを記入しながら
今のあの人の手相を占い
....
愛が
ドロドロと
刻み食を
唇から
垂れ流しながら
こんなに
早く
食べれるようになったんだよ
こんなに早く
と
スプーンを
口に運んでいる
おれは
うんうんと
....
日曜日の午後は
ここからはじまる
たくさんの
命の庭
話したり
話しかけられたり
平日とは違う
あんパンを
ほおばってみたりした
午前中
僕は眠っていたので
午後は
知 ....
すこしだけ怖いことを考えたくて
夢の中で君を消した
白い朝がやってきた
さよならが乾きたてのころ
・
・
・
机の上に散乱する単語帳
角が折れてめくれてゆく
覚えることと忘れないこ ....
マンホールに落っこちた右足、
ガムのへばりついた左足。
自分の右手と左手で、
ジャンケンを繰り返す人たち。
方程式の左辺と右辺、
そのイコール ....
この夜を沈めて
蛍光灯の明かりが漏れる部屋は
心音で満たされて
夜の淵をたどり
深い海の底へ降りて
眠りの宮の前で
今日の夢を乞う
海ほどの
心の深さを
今日の眠りは約束 ....
・
ポストには請求書ばかりが届き
携帯電話の受信フォルダは
迷惑メールでいっぱいだ
履歴書を書けば誤字脱字ばかりで
修整液はとうに使い切ってしまったし
紙屑ばかりあふれる部屋で
どう ....
ずっと
そばにある
そばにおいてる
モノ。
色付きの
ちり紙すら
捨てられない
捨てたら過去の
記憶すらなくなりそうで
イヤ。
溜まり溜まった
大きな山と
....
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